麺
ラーメン
161種
ラーメンは中華麺をスープで食べる料理で、スープの系統によって醤油・味噌・塩・豚骨などに大別され、同じ系統でも土地ごとに違う型を持つ。札幌は炒めた野菜を合わせた味噌にラードで蓋をし、旭川は醤油スープにラードを重ねて冷めにくくするなど、寒さへの工夫が型として残る地域もある。豚骨のように、麺だけおかわりする「替え玉」の習慣を持つ系統もあるという。ここではご当地ごとのスープと麺の型を辿る。
醤油・味噌・塩・豚骨以外27
- 油そばAbura Soba東京都 武蔵野市スープを張らず、丼の底にためた醤油だれとごま油を麺にからめて食べる。武蔵野地区の店が昭和30年代に売り出したのが始まりと伝わり、酢とラー油を足して味を変えながら食べ進める。
- ベトコンラーメンBetokon Ramen愛知県 一宮市愛知県一宮市で生まれたとされる、にんにくと唐辛子を効かせたスタミナラーメン。満州からの引き揚げ者の記憶をもとに考案されたと伝わり、客の呼び方がそのまま名前になったとされる。
- ちゃんらーChanraa福岡県 北九州市門司区北九州市門司区の食堂で生まれたとされる麺料理。ちゃんぽん麺をいりこだしのうどん風つゆに入れた一杯で、長崎ちゃんぽんを食べたいが小遣いが足りない生徒のために考えられたと伝わる。
- 中日そばChunichi Soba高知県 香南市うどんだしに中華麺を合わせた、高知県香南市赤岡町生まれの郷土麺。ちりめんじゃこやとろろ昆布が定番の具で、うどんとラーメンそれぞれの手間を省く工夫から生まれたと伝わる一杯である。
- 船橋ソースラーメンFunabashi Sauce Ramen千葉県 船橋市船橋市の商店街にあった中華料理店で生まれたと伝わる、ウスターソースを土台にしたラーメン。黒っぽいスープは酸味と甘みとしょっぱさのバランスで仕立てられ、青のりや紅しょうがが焼きそばの記憶を漂わせる。
- えきそばEkisoba兵庫県 姫路市1949年に姫路駅で生まれたとされる立ち食い麺。戦後の小麦不足からそば粉とこんにゃく粉の麺で始まり、かんすい入りの中華麺に発展。和風だしに中華麺を合わせる型で、京都市では「キーシマ」とも呼ばれる。
- 汁無し担々麺Shirunashi Tantanmen広島県 広島市山椒と花椒の痺れる辛さを効かせた、汁をほとんど張らない広島の担々麺。供されたら客自身がよく混ぜてから食べるのが習わしとされ、四川の味を学んだ店主が生んだと伝わる。
- スタミナラーメンStamina Ramen茨城県 ひたちなか市レバーと野菜の甘辛あんを、冷やした麺にかける「冷やし」が名物。
- 神岡ラーメンKamioka Ramen岐阜県 飛騨市岐阜県飛騨市神岡町に伝わる中華そば。高山ラーメンが鶏がらスープを使うのに対し、こちらは牛骨のだしを使い、注文後に丼の中でたれと合わせる作り方をとるとされる。近隣の高山とは異なる歩みをたどってきた一杯である。
- 宮崎辛麺Karamen宮崎県 延岡市宮崎県延岡市発祥の激辛麺料理。1987年、居酒屋のサイドメニューとして生まれたとされ、小麦粉とそば粉から作るコシの強い麺を、唐辛子で真っ赤に染めたスープで食べる。
- 勝浦タンタンメンKatsuura Tantanmen千葉県 勝浦市醤油スープにラー油を効かせ、玉ねぎと挽肉を乗せる。海女の冷えた体を温めた一杯。
- ニュータンタンメンNew Tantanmen神奈川県 川崎市溶き卵と唐辛子、にんにくのスープ。担々麺とは別物の川崎の味。
- 甲州地どりラーメンKoshu Jidori Ramen山梨県 甲府市山梨のブランド地鶏、甲州地どりのガラだしに淡水魚のかえしを合わせたラーメン。「やまなし源水ラーメン」の枠組みの中で一軒が仕立てた一杯とされ、県産のドライトマトや地どりソーセージがのる。
- マジェンバMajenba佐賀県 小城市佐賀県小城市で2011年に考案された混ぜ麺。名前は「混ぜてください」を意味する佐賀弁「混ぜんば」から来ており、小城産の食材を乗せた麺を甘辛いタレとよく混ぜて食べる。
- もばらーめんMobara-men千葉県 茂原市「もりもりのバラ肉ラーメン」を略したという茂原市のご当地ラーメン。豚バラ肉をたっぷりのせるのが共通点で、スープの系統や具材は店ごとに異なり、茂原・長生地域で採れた野菜を使う申し合わせだけが揃っている。
- 室蘭カレーラーメンMuroran Curry Ramen北海道 室蘭市カレーをスープに仕立てた一杯。とろみのあるスープが麺に絡む。
- 麻婆ラーメンNiigata Mabo Ramen新潟県 新潟市麻婆豆腐をそのまま具に見立て、とろみのついた餡を麺にかけた一杯。寒さの厳しい新潟で体を温めたいという思いから生まれ、複数の店が独自の麻婆麺を育ててきたと伝わる。
- 五穀ラーメンNinohe Gokoku Ramen岩手県 二戸市雑穀の産地として知られる岩手県二戸市のご当地ラーメン。ひえ・あわ・たかきび・アマランサス・小麦の5種類の穀物を練り込んだ麺が特徴で、味つけよりも麺そのものの個性で勝負する一杯。
- 小田原タンタン麺Odawara Tantanmen神奈川県 小田原市上曽我挽肉やザーサイ、にんにく、豆板醤を合わせた、とろみの強い甘辛あんかけスープの担々麺。1975年に小田原市上曽我で生まれたと伝わり、一般的な担々麺よりも濃く甘みのきいた味が特徴。
- 三条カレーラーメンSanjo Curry Ramen新潟県 三条市カレースープのラーメンが市内に根付く。家庭でも食堂でも食べられてきた。
- 清水もつカレーラーメンShimizu Motsu Curry Ramen静岡県 静岡市清水区静岡市清水区で生まれたとされるもつカレーを、ラーメンにのせた一杯。満州仕込みのカレーの知識と、どて煮を思わせる煮込み方が重なったとされ、店ごとに具材やカレーの色合いが異なる。
- ホワイトガウラーメンWhite Gaura Ramen千葉県 袖ケ浦市酪農が盛んな袖ケ浦市で生まれた、牛乳を使う白いスープのラーメン。生姜を効かせて乳の匂いを抑えてあり、名前の「ガウラ」は袖ケ浦市を指す造語で、市のマスコットの名前でもある。
- 素ラーメンSu Ramen鳥取県 鳥取市鳥取市の食堂で長く出されてきた、うどん出汁に中華麺を合わせた飾らないラーメン。豚骨や鶏がらに頼らない軽いスープが特徴で、名前の「素」がそのまま椀の姿を言い表している。
- 玉子とじラーメンTamagotoji Ramen愛知県 名古屋市中村区名古屋市中村区の屋台発祥とされるラーメンで、スープの熱だけで半熟に仕立てた溶き卵をのせる。三河鶏がらや豚骨を長時間煮込んだだしに、とろみとまろやかさが加わるとされる。
- 夕顔ラーメンYugao Ramen栃木県 栃木市国内有数のかんぴょう産地・栃木市で、原料の夕顔の実を粉にして麺へ練り込んだご当地ラーメン。かんぴょうと同じ実から作られる麺はつるりとした喉ごしが持ち味で、スープの味つけは担担麺風や塩味など店ごとに幅がある。
- 鳥取牛骨ラーメンTottori Gyukotsu Ramen鳥取県 倉吉市牛骨でとったスープの香ばしさと軽い甘み。県中部で長く日常の味になっている。
- やまなし源水ラーメンYamanashi Gensui Ramen山梨県 甲府市山梨県内のラーメン店の団体が2023年に始めたとされる枠組みで、盆地の軟水をスープと麺の両方に使う。淡水魚と地鶏のWスープに県産食材を添えることが条件とされ、店ごとに違う一杯でも水という資源でつながる。
味噌20
- 酒粕味噌ラーメンSakekasu Miso Ramen埼玉県 上尾市上尾市の老舗酒蔵が造る酒粕を、地元の中華料理店の味噌スープに溶かし込んだ冬季限定のラーメン。酒粕のコクと風味が味噌のうまみに重なり、寒い時期に体を温めるまろやかな後味を残す。
- 赤湯辛味噌ラーメンAkayu Karamiso Ramen山形県 南陽市味噌スープの中央に辛味噌を乗せ、溶かしながら味を変えて食べる。
- 安養寺ラーメンAnyoji Ramen長野県 佐久市信州味噌のルーツとされる安養寺味噌を主役に据えた、佐久の味噌ラーメン。
- 豆腐みそラーメンToufu Miso Ramen茨城県 常陸大宮市常陸大宮市の老舗中華料理店が、豆腐とネギの味噌汁の美味しさをそのままラーメンに移したと伝わる一杯。赤味噌と白味噌を合わせた汁に、ざく切りの木綿豆腐と長ネギだけをのせる。具材を絞った分、味噌の配合そのものが味の決め手になる。
- 上越味噌ラーメンJoetsu Miso Ramen新潟県 上越市白みそをベースに玉ねぎの甘みとにんにくの香りを効かせたスープに、自家製の中太ちぢれ麺を合わせる。1965年創業の食堂の配合がそのままの形で受け継がれてきたと伝わる。
- 上越雪むろ酒かすラーメンJoetsu Yukimuro Sakekasu Ramen新潟県 上越市上越産の酒かすと雪室食材を使うという共通ルールのもと、参加店ごとに違う一杯を仕立てるご当地ラーメン。2019年に上越市内14店舗が足並みを揃えて提供を始めたと伝わる。
- 上越とん汁ラーメンJoetsu Tonjiru Ramen新潟県 妙高市とん汁専門店のレシピを土台に、味噌仕立ての汁へ中華麺を入れて仕立て直した一杯。豚肉と根菜の甘みがそのまま伝わる椀で、妙高で生まれ上越地域一帯に広がったと伝わる。
- 加賀味噌ラーメンKaga Miso Ramen石川県 金沢市甘みの強い米麹主体の赤味噌、加賀味噌を使った金沢中心のご当地ラーメン。動物系だしのコクと味噌の甘みが重なり、塩辛さより発酵由来の旨みで濃厚さをつくる。加賀藩の時代から続くとされる発酵文化が息づく一杯である。
- 亀山ラーメンKameyama Ramen三重県 亀山市三重県亀山市のご当地ラーメンで、牛骨だしに赤味噌・豆味噌・麦味噌の三種をブレンドする。県産小麦のニシノカオリを使った太麺と、地元産きのこ三種が添えられるとされる。
- 味噌カレー牛乳ラーメンMiso Curry Milk Ramen青森県 青森市味噌にカレーと牛乳を合わせた青森市の名物。バターを乗せる店が多い。
- みそカツラーメンMiso Katsu Ramen高知県 高知市味噌ベースのスープに一口大のとんかつを乗せた高知のご当地ラーメン。高知で「みそカツ」といえばこのラーメンを指すのが通例で、食堂で人気だったカツ定食から生まれたと伝わる一杯である。
- 中標津ミルキーラーメンNakashibetsu Milky Ramen北海道 中標津町酪農の町・中標津町のご当地ラーメン。麺つゆに中標津産牛乳を100cc以上使うことだけがルールで、味つけは味噌など店ごとに自由。生乳が余った出来事をきっかけに、消費拡大のために考案された。
- 新潟濃厚味噌ラーメンNiigata Noukou Miso Ramen新潟県 新潟市丼から溢れんばかりの濃厚な味噌スープに太麺を合わせ、脇には割りスープが添えられる。もやしやキャベツの甘みと背脂が絡み、食べ進めながら濃さを自分で調整できる一杯という。
- 会津野沢宿味噌ラーメンAizu Nozawa-juku Miso Ramen福島県 耶麻郡西会津町ひき肉とたっぷりの野菜をじっくり煮込んだ、コクのある濃厚な味噌ラーメン。新潟との県境に位置する、雪深い西会津町の宿場町・野沢に30年以上受け継がれてきた一杯。
- 入善ブラウンラーメンNyuzen Brown Ramen富山県 下新川郡入善町県産の米と大豆で仕込んだ秘伝味噌にえびの旨みを重ねた濃厚スープ。全国区の富山ブラックに対抗して名前を広めようと、入善町の商工会青年部の有志が2010年に考案したと伝わる。
- 三条っ子ラーメンSanjokko Ramen新潟県 三条市コクのある味噌スープに長ねぎを山盛りにした一杯。三条市内の有志十店舗が共通のコンセプトとして話し合って考案し、既存のカレーラーメンとは違う軸の新名物を目指したと伝わる。
- 札幌ラーメンSapporo Ramen北海道 札幌市味噌ダレを炒めた野菜と合わせ、表面をラードで覆って熱を逃さない。中太の縮れ麺がスープを持ち上げる。
- 仙台辛味噌ラーメンSendai Karamiso Ramen宮城県 仙台市濃厚な味噌スープに辛味噌を溶かしながら味を作っていく仙台の型。
- 信州味噌ラーメンShinshu Miso Ramen長野県 長野市長野県内で造られる信州味噌をたれの軸にしたご当地ラーメン。米こうじと大豆、塩だけを原料に木桶で長く熟成させる天然醸造の味噌が、スープにまろやかな厚みを与えるとされる。
- 溶き味噌ラーメンTokimiso Ramen静岡県 静岡市清水区静岡市清水区に伝わる、あっさりとした塩スープに自家製味噌を溶き入れて食べるラーメン。一杯の中で味が二度変わる食べ方が持ち味で、削り節を足すとさらに表情が変わるとされる。
醤油78
- 会津ラーメンAizu Ramen福島県 会津若松市手打ちの平打ち太麺と、澄んだ醤油スープ。会津若松市の食堂が横浜で覚えた味を持ち帰ったのがはじまりとされる、喜多方とは別に育った会津地方のもう一つの中華そば。
- 江戸系ラーメンEdokei Ramen秋田県 秋田市醤油ラーメンの表面に、ニラとニンニクを効かせた真っ赤な辛味噌がひとかたまり乗る。溶かしながら食べ進めるうち、あっさりした一杯が少しずつ濃く辛く変わっていく秋田市のご当地ラーメン。
- 秋田天ぷら中華Akita Tempura Chuka秋田県 南秋田郡五城目町天ぷらの衣を円く固めて揚げたものを、醤油ラーメンの上にそのまま浮かべる。溶け出した油でスープにコクが増していく、秋田市周辺の五城目町・大仙市に残るご当地の食べ方。
- アリランラーメンArirang Ramen千葉県 長生郡長柄町千葉県長柄町の峠にある一軒から始まったと伝わるラーメン。朝鮮半島の伝説の峠にちなんで名づけられたといい、たっぷりの玉ねぎと豚肉の甘みが溶け込んだ醤油スープに、自家製ラー油とすりおろしニンニクでコクと辛みを重ねる。
- 旭川ラーメンAsahikawa Ramen北海道 旭川市魚介と豚骨を合わせた醤油スープに、ラードで蓋をして冷めにくくする。厳寒の地ならではの工夫とされる。
- 旭川ホルメンAsahikawa Horumen北海道 旭川市旭川の二大名物、醤油ラーメンとホルモン焼きを掛け合わせたご当地グルメ。醤油だれのスープに、下処理して臭みを抜いた豚ホルモンをのせる。2010年代に旭川で考案された。
- 播州ラーメンBanshu Ramen兵庫県 西脇市はっきり甘い醤油スープ。織物工場で働く女性たちに好まれて定着したと伝わる。
- 藤枝朝ラーメンFujieda Asa Ramen静岡県 藤枝市朝からラーメンを食べる習慣。温かい一杯と冷たい一杯をセットで頼む型がある。
- 藤岡ラーメンFujioka Ramen群馬県 藤岡市あっさりした醤油スープの中華そば。町の食堂文化に根付く。
- 八戸らーめんHachinohe Ramen青森県 八戸市煮干しと地鶏ガラのあっさりした醤油スープに細縮れ麺。
- 八王子ラーメンHachioji Ramen東京都 八王子市刻み玉ねぎを浮かべた醤油スープ。表面の油が玉ねぎの甘みを引き出す。
- UFOラーメンUFO Ramen石川県 羽咋市UFO目撃伝説で知られる石川県羽咋市の「はくいUFOグルメ」の一杯。すし店から洋食店まで複数の飲食店が参加し、醤油だれのスープにUFOをかたどった具材を添える。丼の上に羽咋という土地の物語が重なるとされる。
- あごだしラーメンAgodashi Ramen長崎県 平戸市生月町長崎県平戸市の生月島を発祥とするラーメン。あご(飛魚)の焼き干しでとった出汁を軸にした醤油ベースのスープで、あごだし文化が根づく長崎県内の広い地域で食べられている。
- 広島つけ麺Hiroshima Tsukemen広島県 広島市醤油ベースの辛口だれに冷やした中華麺をくぐらせて食べる、広島発祥のつけ麺。茹で野菜とゆで卵が添えられるのが特徴で、八丁堀の中華料理店が発祥という説が伝わる、広島の中華麺文化を代表する一杯とされる。
- 稲庭中華そばInaniwa Chuka Soba秋田県 湯沢市稲庭町稲庭うどんと同じ手綯い延ばしの製法で作った乾麺の中華そば。比内地鶏と魚介のだしに醤油だれを合わせたスープに、つるりとした喉ごしの麺がよく合う、秋田県湯沢市稲庭発の一杯。
- 豆腐ラーメンToufu Ramen埼玉県 さいたま市岩槻区岩槻城址公園の食堂で、まかない料理から生まれたとされる豆腐ラーメン。鶏がらのあっさり醤油スープに、豆腐と豚ひき肉を合わせた餡がとろりとかかり、辛味を抑えたやさしい味に仕立てられている。
- 十文字中華そばJumonji Chuka Soba秋田県 横手市かんすいを使わない細縮れ麺と、あっさりした和風だしの醤油スープ。
- 肉中華Niku Chuka山形県 西村山郡河北町冷たい肉そばのタレに中華麺を合わせた、山形県河北町の一杯。親鶏の旨みを凝縮した甘じょっぱいタレを、真冬でも冷たいまま楽しむのがこの土地の流儀。
- 釜石ラーメンKamaishi Ramen岩手県 釜石市製鉄の町・釜石市のご当地ラーメン。極細の縮れ麺と、琥珀色に透き通ったあっさり醤油スープが特徴で、早く茹で上がるように麺が工夫されている。三陸沿岸の港町らしい軽さを持つ一杯。
- 神奈川淡麗系Kanagawa Tanrei-kei神奈川県あっさりとした醤油味の澄んだスープに、細めの麺を合わせる。脂を強く効かせた家系ラーメンとしばしば対比され、同じ神奈川で育った、濃さとは正反対の極として語られる系統。
- 笠岡ラーメンKasaoka Ramen岡山県 笠岡市親鶏でとった醤油スープに、鶏チャーシュー。養鶏の町の歴史が残した型。
- 喜多方ラーメンKitakata Ramen福島県 喜多方市太めの平打ち縮れ麺と、すっきりした醤油スープ。豊富な伏流水と醸造文化を背景に持つ。
- 好来系ラーメンKorai-kei Ramen愛知県 名古屋市千種区名古屋市千種区で創業したとされる一軒から広がったラーメンの系列。鶏がらと魚介だしを長時間煮込んだ白濁スープはあっさりとした味わいで、枝分かれした店々に受け継がれているとされる。
- 郡山ブラックKoriyama Black福島県 郡山市濃口醤油の黒いスープ。見た目より飲み口はまろやか。
- かつラーメンKatsu Ramen秋田県 鹿角郡小坂町醤油ラーメンの上に、卵でとじたとんかつを丸ごと一枚乗せる。カツ丼とラーメンを一度に味わいたいという発想から生まれたという、秋田県小坂町のボリューム満点の一杯。
- 下松牛骨ラーメンKudamatsu Gyukotsu Ramen山口県 下松市牛の骨からとった出汁に地元の醤油を合わせた、下松市のご当地ラーメン。牛骨の甘みと醤油の甘さが重なる軽い後味が特徴で、精肉店が隣にあったことから生まれたと伝わる。
- 串木野まぐろラーメンKushikino Maguro Ramen鹿児島県 いちき串木野市遠洋まぐろ漁の基地だった鹿児島県串木野港にちなむご当地ラーメン。2000年頃、地元の飲食業者らが町おこしのために開発したとされ、チャーシューの代わりに生まぐろの漬けをのせるのが特徴。
- 釧路ラーメンKushiro Ramen北海道 釧路市極細の縮れ麺と、あっさりした醤油スープ。港町の朝にも食べられる軽さが身上。
- 京風ラーメンKyofu Ramen京都府 京都市京料理のイメージを重ねた京都のラーメン系統。1976年開業の「京都あかさたな」を端緒に、和風だしで細麺、薄味の醤油スープというスタイルが広まったが、濃厚志向の京都ラーメンとは別物とされる。
- 京都ラーメンKyoto Ramen京都府 京都市薄味の京料理の印象とは逆に、こってりした醤油スープの店が多い。鶏ガラを強く炊く型と背脂を効かせる型がある。
- 松山瓢系ラーメンMatsuyama Hyota-kei Ramen愛媛県 松山市鶏がらと豚皮の出汁に、甘辛く煮たチャーシューの煮汁を合わせた松山のご当地ラーメン。1980年創業の店の味が、系統として受け継がれてきたことからこの名で呼ばれるという。
- 三崎まぐろラーメンMisaki Maguro Ramen神奈川県 三浦市三崎遠洋まぐろ漁の水揚げ基地である三崎港で、まぐろのアラや骨からとっただしを使ったスープを醤油で仕立てたラーメン。港の食堂で50年近く出され続けてきた一杯もあると伝わる。
- 水戸藩ラーメンMito-han Ramen茨城県 水戸市江戸時代に水戸藩主が食べたと伝わる汁麺を、平成に入って地元の製麺業者が再現した水戸市のご当地ラーメン。レンコン粉を練り込んだ麺と、五辛と呼ばれる薬味の組み合わせが特徴で、あっさりした醤油スープに漢方由来の発想が重なっている。
- 見附へそラーメンMitsuke Heso Ramen新潟県 見附市丼の中央に、うずらの卵を仕込んだ肉団子「へそ」をひとつ置いた一杯。新潟のほぼ中心という見附市の位置になぞらえ、市内の麺類業組合が知恵を出し合って考案したと伝わる。
- 宮古ラーメンMiyako Ramen岩手県 宮古市煮干しのあっさりした醤油スープに細縮れ麺。三陸の港町の日常食。
- 鍋焼きラーメンNabeyaki Ramen高知県 須崎市土鍋で煮立てたまま出す親鶏の醤油ラーメン。生卵とちくわを落とす。
- 馬肉チャーシューラーメンBaniku Chashu Ramen山形県 長井市豚肉ではなく馬肉をじっくり煮込んだチャーシューを乗せる、山形県長井市の醤油ラーメン。かつて馬とともに生きた土地の記憶を、丼の上に一枚の肉として残している。
- 長岡生姜醤油ラーメンNagaoka Shoga Ramen新潟県 長岡市生姜を強く効かせた醤油スープ。雪国の体を芯から温める。
- 新潟あっさり醤油ラーメンNiigata Assari Shoyu Ramen新潟県 新潟市黄金色に澄んだスープは豚ガラと野菜を炊き、煮干しは香り付け程度に抑える。極細のちぢれ麺と上品な具で、飲んだあとの締めの一杯として新潟市の繁華街で親しまれてきたという。
- 新見ラーメンNiimi Ramen岡山県 新見市新見市の山あいで親しまれてきた、猪の骨や肉を使った醤油ラーメン。具には猪肉のチャーシューが乗り、店によっては味噌仕立てにするところもある、地場の食材を生かした一杯。
- 小田原系ラーメンOdawara-kei Ramen神奈川県 小田原市色の濃い醤油スープに、平打ちの縮れ麺を合わせる。具に細長く巻いたワンタンをのせる店が多いのが特徴で、城下町として栄えた小田原の中華食堂に、一軒ではなく街の味として根づいてきた一杯と伝わる。
- 大船渡さんまらーめんOfunato Sanma Ramen岩手県 大船渡市水揚げの多いさんまを出汁に使う。津波からの復興の中で町の名物として育てられた。
- 荻窪ラーメンOgikubo Ramen東京都 杉並区荻窪鰹節や煮干しの和風だしに濃口醤油だれを合わせた、澄んだ琥珀色のスープが特徴。そば屋からの転業組が多かったといい、和風だしの技術がそのままラーメンに持ち込まれたと伝わる。中細のまっすぐな麺が軽やかにスープを持ち上げる。
- 岡山ラーメンOkayama Ramen岡山県 岡山市鶏がら醤油を軸に、店によって豚骨を合わせる岡山市のご当地ラーメン。戦後の屋台から広がり、世代を超えて少しずつ手を加えられながら受け継がれてきた幅のある味とされる。
- スタミナラーメンSutamina Ramen埼玉県 さいたま市大宮区大宮駅西口の食堂で生まれたとされる、辛味あんかけをのせた醤油ラーメン。豚ひき肉とニラ、玉ねぎをにんにくと生姜で炒め、醤油と豆板醤、片栗粉でとろみをつけた餡が中細麺にかかる。
- 尾道ラーメンOnomichi Ramen広島県 尾道市瀬戸内の小魚でとった出汁の醤油スープに、背脂を浮かせる。平打ちのストレート麺を合わせる。
- 王様中華そばOsama Chuka Soba長野県 長野市かつて長野市内にあった評判の店の一杯を、地元の店主たちが復刻させたとされる中華そば。ねぎの甘みと黒こしょうの香りの対比が印象に残る、どこか懐かしい佇まいの一杯である。
- 三陸磯ラーメンSanriku Iso Ramen岩手県 大槌町岩手県大槌町のドライブインで生まれた磯ラーメン。和風だしにほんのり醤油を効かせたあっさりスープに、ワカメやマツモなどの海藻とホタテ・エビ・イカなどの魚介をたっぷりのせる。
- 佐伯ラーメンSaiki Ramen大分県 佐伯市大分県佐伯市のご当地ラーメン。醤油豚骨系のスープに柔らかい麺、強めの塩気とにんにくパウダー・黒コショウが特徴で、漁業と造船業が盛んな土地の労働者に向いた一杯とされる。
- 酒田ラーメンSakata Ramen山形県 酒田市自家製麺の文化が根強い港町の醤油ラーメン。魚介の出汁を効かせる。
- サンマーメンSanmamen神奈川県 横浜市もやし中心の野菜あんを熱々のままかける。横浜の中華食堂で生まれた。
- 佐野ラーメンSano Ramen栃木県 佐野市青竹踏みで生地を延ばす製法の平打ち麺。透明感のある醤油スープと合わせる。
- 背脂ラーメンSeabura Ramen東京都醤油ラーメンのスープに刻んだ豚の背脂を細かく振りかけ、丼を最後まで熱く保つ。2000年前後の東京で広まったスタイルで、環状七号線沿いの店々が競い合う中で磨かれたと語られる。
- 志太系ラーメンShida-kei Ramen静岡県 藤枝市藤枝から焼津にかけての志太地域に伝わる、脂を抑えた清湯豚骨に鰹だしを効かせた醤油ラーメン。大正時代創業とされる店を手本にする系列で、温かい一杯と冷たい一杯を合わせて頼む食べ方が特徴とされる。
- 下館ラーメンShimodate Ramen茨城県 筑西市鶏ガラの醤油スープに、鶏肉のチャーシューを乗せる。
- とりもつラーメンTorimotsu Ramen山形県 新庄市醤油ラーメンに鶏モツの煮込みを乗せる新庄の型。
- 白河ラーメンShirakawa Ramen福島県 白河市手打ちの平打ち縮れ麺が特徴。醤油スープに大ぶりのチャーシューを乗せる店が多い。
- 瀬戸内ラーメンいりこそばSetouchi Ramen Iriko Soba山口県 周防大島町いりこの香りと旨味を澄んだスープにそのまま生かした、周防大島のご当地ラーメン。満州で中華そばに親しんだ創業者が、島で豊富に獲れるいりこを生かして考案したと伝わる。
- 台湾ラーメンTaiwan Ramen愛知県 名古屋市唐辛子とにんにくを効かせた醤油スープに台湾ミンチ。名古屋で生まれ、台湾には無い。
- 高井田ラーメンTakaida Ramen大阪府 東大阪市うどんのような極太ストレート麺と、鶏ガラの濃い醤油スープ。
- 高山ラーメンTakayama Ramen岐阜県 高山市タレとスープを一緒に煮込む作り方が特徴。細い縮れ麺を合わせる。
- たけふ駅前中華そばTakefu Ekimae Chuka Soba福井県 越前市福井県越前市、旧武生の駅前一帯に伝わる透き通った黄金色のスープの中華そば。青ねぎやかまぼこ、ハムがのり、飾らない見た目のまま昔ながらの優しい味わいを守り続けているとされる。名前も「中華そば」のまま今に続く。
- 竹岡式ラーメンTakeoka Ramen千葉県 富津市チャーシューの煮汁を湯で割っただけのスープ。乾麺を使う店もある漁師町の型。
- 天理ラーメンTenri Ramen奈良県 天理市白菜をたっぷり炒め、にんにくとピリ辛を効かせた醤油スープ。
- 冷丼Tochio Reidon新潟県 長岡市醤油だれの効いた冷たいスープに中華麺を沈めた、栃尾で「冷丼」とも呼ばれる夏の定番料理。猫舌だった後の店主が幼い頃に冷たいラーメンを求めたことがはじまりと伝わっている。
- 東京ラーメンTokyo Ramen東京都 千代田区鶏ガラと煮干しを軸にした醤油スープ。中華そばと呼ばれてきた、最も基本的な型。
- 東毛手延べラーメンTomo Tenobe Ramen群馬県 太田市群馬県東部・東毛地域に伝わる、そうめんのように手で延ばして作る中華麺のラーメン。太田市の一軒が元祖とされ、コシの強さより喉ごしのよさを追う麺と、のっぺりとしたあっさり醤油スープが組み合わさる。
- トンカツラーメンTonkatsu Ramen岡山県 岡山市岡山の中華そばに揚げたてのとんかつを丸ごと乗せたご当地ラーメン。スープの熱で衣がやわらぎ、脂の甘みが溶け出す。昭和40年ごろには岡山市内の店ですでに出されていたと伝わる。
- 鳥中華Tori Chuka山形県 天童市そば屋のまかないから生まれた、そばつゆで食べる中華麺。鶏肉と天かす、海苔をのせて黒こしょうを効かせる、山形県天童市発祥の「そば屋のラーメン」。
- 富山ブラックToyama Black富山県 富山市真っ黒な濃口醤油スープに粗挽き胡椒。白飯と食べる前提の濃さで生まれた。
- 燕背脂ラーメンTsubame Seabura Ramen新潟県 燕市煮干し醤油に背脂を浮かべ、極太麺を合わせる。金属加工の町の労働食として育った。
- 津軽ラーメンTsugaru Ramen青森県 弘前市煮干しを軸にした醤油スープ。あっさりから濃厚まで、煮干しの効かせ方で幅がある。
- 濃厚津軽煮干しラーメンNoukou Tsugaru Niboshi Ramen青森県津軽地方の煮干しラーメンのうち、2000年代以降に広まった濃厚版。煮干しだしに豚骨などの動物系だしを合わせ、あっさり系だった津軽ラーメンをより厚みのある一杯に仕立てる。
- つけ麺Tsukemen東京都 中野区太く弾力のある麺を、酸味と甘みをきかせた濃い醤油だれのつけ汁にくぐらせて食べる。中野の大勝軒で賄い料理として生まれ、麺を大盛りにして見栄えよく出したのが始まりと伝わる。
- 敦賀ラーメンTsuruga Ramen福井県 敦賀市鶏ガラと豚骨の醤油スープ。港町の夜に並ぶ屋台の文化から育った。
- 鶴岡節系ラーメンTsuruoka Bushikei Ramen山形県 鶴岡市鰹節や宗田節、飛魚節を効かせただしに、豚骨や鶏ガラを合わせて作る醤油スープ。複数の節を使い分けることでだしに奥行きを持たせる、庄内浜の乾物文化が息づく山形県鶴岡市周辺の醤油ラーメンの系統。
- 冷やしラーメンHiyashi Ramen山形県 山形市スープまで冷たい、氷の浮かぶラーメン。暑い盆地の夏が生んだ。
- 米沢ラーメンYonezawa Ramen山形県 米沢市あっさりした醤油スープに、手もみで縮れをつけた細麺を合わせる。
塩17
- 会津山塩ラーメンAizu Yamajio Ramen福島県 北塩原村温泉水から作る山塩を使った塩ラーメン。まろやかな塩気が特徴。
- ガタタンラーメンGatatan Ramen北海道 芦別市芦別市の郷土料理ガタタンをラーメンにした一杯。片栗粉でとろみをつけた塩味のスープに、野菜・肉・魚介など具だくさんの具を合わせ、仕上げに溶き卵を流し入れる。満州からの引き揚げ者が伝えた中華料理が土台にある。
- 福島鶏白湯Fukushima Tori Paitan福島県 福島市会津地鶏・川俣シャモ・伊達鶏、福島県産の地鶏だけを使った白濁スープ。震災後の風評に抗おうと、5店の店主が力を合わせて作り上げた比較的新しいご当地ラーメン。
- 函館ラーメンHakodate Ramen北海道 函館市澄んだ塩スープと細めのストレート麺。港町として早くから外来の食文化に触れた土地で育った。
- 平塚系タンメンHiratsuka-kei Tanmen神奈川県 平塚市透き通った塩味のスープにほのかな酸味をきかせ、わかめと刻み玉ねぎをのせる。神奈川に一般的なとろみの強いタンメンとは違い、さらりとした汁が特徴で、平塚の中華店で親しまれてきたと伝わる。
- 平打ちタンメンHirauchi Tanmen山梨県 甲府市山梨県甲府市発祥とされる、幅広の平打ち麺を使った塩味のタンメン。もやしや豚肉、白菜などの野菜がたっぷりのり、フェットチーネのような麺の食感が持ち味とされる。県内の複数の店に受け継がれている。
- 広島牡蠣ラーメンHiroshima Kaki Ramen広島県 広島市牡蠣の旨味を煮出した塩ベースのスープに、ソテーや蒸しにした牡蠣を乗せる広島のラーメン。牡蠣の産地として知られる土地の海産物を、中華麺のスープに生かした一杯とされる。
- 今治ラーメンImabari Ramen愛媛県 今治市鯛やいりこなど瀬戸内の小魚でとった出汁に、伯方の塩を合わせた今治のご当地ラーメン。縮れた細麺とすまき、地鶏チャーシューなどが添えられる、あっさりとした一杯とされる。
- 天ぷらラーメンTempura Ramen北海道 岩内町積丹半島の付け根、岩内町の名物ラーメン。鶏ガラや鰹だしの塩味・醤油味のあっさりスープに、揚げたての海老天を1〜2本のせる。そばの天ぷらをラーメンに移した一杯とされる。
- しじみラーメンJuusanko Shijimi Ramen青森県 五所川原市汽水湖・十三湖のヤマトシジミを使う青森県五所川原市のご当地ラーメン。塩ベースのスープにシジミのだしをたっぷり効かせ、トッピングにも貝を盛る。十三湖畔のドライブインが元祖とされる。
- 枕崎かつおラーメンMakurazaki Katsuo Ramen鹿児島県 枕崎市鰹節の産地として知られる鹿児島県枕崎市のご当地ラーメン。2008年度の地域資源プロジェクトで開発されたとされ、枕崎産の本枯節を主体としたあっさりスープに、鰹を使った具を合わせる。
- 松江ラーメンMatsue Ramen島根県 松江市豚骨や鶏がらのスープに宍道湖しじみの煮汁を合わせた松江の中華そば。透明感のある塩味と、奥からうっすら立つしじみの旨味が特徴で、水の都と呼ばれる土地らしい個性を持つ一杯とされる。
- オホーツク干貝柱ラーメンOkhotsk Dried Scallop Ramen北海道稚内から網走までのオホーツク海沿岸で提供されるご当地ラーメン。蒸し戻した地元産の干し貝柱をまるごとのせ、貝柱のエキスと海水塩で仕立てた塩スープで食べさせる、沿岸一帯の共同企画から生まれた一杯。
- 利尻ラーメンRishiri Ramen北海道 利尻町利尻昆布の産地・利尻島のラーメン。昆布だしの風味を消さないよう塩味に仕立て、麺にまで利尻昆布を練り込む店もある。火山島で育つ最高級昆布の存在感を、そのまま一杯にした味。
- しじみラーメンShijimi Ramen島根県 松江市宍道湖でとれるしじみの煮汁を生かした、透き通る塩味スープのラーメン。しじみ特有の丸みのある旨味が先に立ち、動物系の出汁に頼らない軽さを持つ、水郷の町らしい一杯とされる。
- 茶らーめんCha Ramen埼玉県 鶴ヶ島市狭山茶の産地・鶴ヶ島市で、茶葉の粉末を麺に練り込んだご当地ラーメン。淡い緑色の麺は噛んだ瞬間に茶の香りが立ち、渋みを抑えた塩味や薄口醤油のスープがその香りを引き立てる。
- 稚内ラーメンWakkanai Ramen北海道 稚内市日本最北の漁師町、稚内のラーメン。利尻昆布と豚骨からとるWスープにラードで蓋をした塩ラーメンが人気で、具には珍しく麩を使う。スープが染みた麩の風味も味わいの一部になる。
豚骨19
- 博多ラーメンHakata Ramen福岡県 福岡市豚骨を強火で炊いた白濁スープと極細ストレート麺。麺だけを追加する替え玉の習慣がある。
- 広島ラーメンHiroshima Ramen広島県 広島市豚骨をベースに醤油と野菜を合わせ、角の取れた味に仕上げる。
- 家系ラーメンIekei Ramen神奈川県 横浜市磯子区豚骨と鶏ガラを長時間炊いたスープに濃口醤油だれと鶏油を合わせ、太くて短めの麺、ほうれん草と海苔をのせる。1974年に横浜・新杉田で創業した店が源流とされ、工場地帯の働き手の間で広まったと伝わる。
- 鹿児島ラーメンKagoshima Ramen鹿児島県 鹿児島市豚骨に鶏や野菜を合わせ、九州の他地域より穏やかな味に仕上げる。麺は太めのストレート。
- 上川ラーメンKamikawa Ramen北海道 上川町大雪山の伏流水を仕込み水に使う上川町のラーメン。白く炊いた豚骨だしを軸に、味噌や塩のタレは店ごとに違う。醤油の二段スープが主流の旭川とは別の道を選んだ町の味とされ、水の質そのものが看板になっている。
- 奥州郡山とんこつラーメンOshu Koriyama Tonkotsu Ramen福島県 郡山市白く濁った豚骨スープの、福島県郡山市のご当地ラーメン。姉妹都市である九州・久留米市から製法を学んで生まれた、明治の開拓移民の縁が今もどんぶりの中に残る一杯。
- 熊本ラーメンKumamoto Ramen熊本県 熊本市豚骨スープに焦がしニンニクの油を合わせる。博多より太めの麺を使う。
- 久留米ラーメンKurume Ramen福岡県 久留米市九州の豚骨ラーメンの源流とされる。継ぎ足しで炊き続ける濃厚なスープが特徴。
- 宮崎ラーメンMiyazaki Ramen宮崎県 宮崎市あっさりとした豚骨スープ。卓上の漬物と一緒に食べる店が多い。
- 長浜ラーメンNagahama Ramen福岡県 福岡市中央区長浜福岡市の鮮魚市場そばで育った豚骨ラーメン。1954年開業の「元祖長浜屋」が濃厚な白濁スープを打ち出したと伝わり、博多の極細麺・替え玉文化のもとになったとされる一杯。
- おやべホワイトラーメンOyabe White Ramen富山県 小矢部市じっくり炊いて白く濁らせた豚骨スープに、甘辛い肉みそを盛った一杯。2012年に小矢部市商工会青年部がご当地グルメ研究事業として考案し、市内30店舗以上に広がったと伝わる。
- 佐賀ラーメンSaga Ramen佐賀県 佐賀市やわらかい炊き加減の豚骨スープ。生卵を落とす食べ方が根付く。
- 高岡グリーンラーメンTakaoka Green Ramen富山県 高岡市高岡産ほうれん草をすりつぶし、豚骨スープに溶き込んで緑色に仕立てた一杯。緑を連想させる街のイメージを、2012年に地元有志が力を合わせてラーメンとして表現したと伝わる。
- 玉名ラーメンTamana Ramen熊本県 玉名市熊本県玉名市のご当地ラーメン。1952年に久留米の名店「三九」が旧国鉄高瀬駅前に出店したのが始まりとされ、この味に感銘を受けた人々が後の熊本ラーメンの代表店を興したと伝わる。
- 徳島ラーメンTokushima Ramen徳島県 徳島市豚骨と濃口醤油の色の濃いスープ。甘辛く煮た豚バラを乗せ、生卵を落として食べる型が知られる。
- 宇部ラーメンUbe Ramen山口県 宇部市茶色がかった濃厚な豚骨スープが特徴の宇部市のご当地ラーメン。久留米で学んだ技法を土台に、炭鉱と工業の町で煮出す時間が延び、独自の色合いへと変化していったと伝わる。
- 和歌山ラーメンWakayama Ramen和歌山県 和歌山市豚骨と醤油を合わせたスープ。地元では中華そばと呼ばれ、卓上の早寿司と一緒に食べる習慣がある。
- 焼きラーメンYaki Ramen福岡県 福岡市中央区天神茹でたラーメンの麺に豚骨スープと特製ソースを絡め、鉄板で焼き上げる一皿。1968年創業の天神の屋台「小金ちゃん」が生んだとされ、酒の締めや肴として食べられてきた。
- 横浜ラーメンYokohama Ramen神奈川県 横浜市豚骨と醤油を合わせた濃いスープに太麺。ほうれん草と海苔を乗せる型が広く知られる。
食べに行く前に
チェーンの味の元になった料理
全国チェーンの味は、特定の土地の料理がもとになっているとされます。チェーン名から元の料理を見られます。
一蘭の細麺・濃厚豚骨は、博多・久留米の屋台文化から広まった豚骨ラーメンの流れを汲むとされる。
一風堂の白濁した豚骨スープも、博多・久留米で育まれた豚骨ラーメンの系譜に連なるとされる。
天下一品の濃厚な「こってり」スープは、京都のラーメン店に見られる、鶏ガラを強く炊き上げて濃いめに仕上げる作り方と同じ土壌から生まれたとされる。
スガキヤのあっさりした和風とんこつは、名古屋・愛知で育った独自の豚骨系ラーメンとされ、同じ名古屋発の台湾ラーメンとは対照的な、優しい味づくりの系統にあたる。
幸楽苑の醤油ラーメンは、創業地・会津の塩ラーメンや、同じ福島県の喜多方・郡山で育ったご当地ラーメンと地続きの土地の味とされる。
日高屋の醤油中華そばは、鶏ガラと煮干しを軸にした、東京の中華そばと同じ系統の味とされる。
山岡家のじっくり煮込んだ豚骨スープは、九州の豚骨ラーメンと同じ系統の濃厚な味づくりとされる。
来来亭の背脂を効かせた醤油スープは、修業先である京都のラーメンの濃いめの味づくりを受け継いだとされる。
くるまやラーメンの看板である味噌ラーメンは、味噌をベースにしたご当地ラーメンの系統に連なるとされる。
王将の中華そばは京都で生まれた醤油ラーメンの流れをくむ一杯とされるが、王将自体はラーメン専業チェーンではなく餃子・中華料理を主力とする点に留意したい。
リンガーハットの主力はちゃんぽんで、豚骨・醤油といったラーメンの系統とは別の麺料理にあたる。そのちゃんぽんは、長崎で生まれて全国に広まったものとされる。
町田商店の太麦・豚骨醒油スープは、1974年以降に横浜で生まれたとされる家系ラーメンの技法を継いだ店主が全国に広げたものとされる。
蒙古タンメン中本の辛味噬スープは、関東各地に見られる、豚骨・鵜がらの中華そばに辛味噬や挽き肉を効かせたタンメン系統の流れを汲むとされる。
魁力屋の背脂を効かせた醒油スープは、京都の一乗寺・北白川人辺で育まれたとされる、こってりとした京都系ラーメンの流れを汲むとされる。
花月嵐のにんにくを効かせた豚骨スープは、博多・久留米で育まれた豚骨ラーメンの技法を汲むとされる。
8番らーめん石川県の地域限定
8番らーめんの野菜をたっぷり乗せたラーメンは、北陸地方で親しまれてきた、キャベツなどの野菜をひやして乗せるラーメンの系統を全国・海外に広めたものとされる。
味千ラーメンのにんにくを効かせた豚骨スープは、久留米から熊本へ伝わったとされる豚骨ラーメンに、にんにくを加えて仕上げた熊本ラーメンの系統を汲むとされる。
六厘舎東京都の地域限定
六厘舎の濃厚な魚介豚骨つけ汁は、2000年代に東京で広まった、麦とスープを別々に提供するつけ麦という食べ方を全国に知らしめたとされる店の一つに挙げられる。
丸源ラーメンの看板メニュー「肉そば」は、豚バラ肉を煙た醒油豚骨スープに麦を合わせるもので、東京の中華そばに連なる醒油ラーメンの系統に、東海地方発の具材アレンジを加えたものとされる。