土地
神奈川県
33件
●生まれた料理 31件(ドリア、エビマヨ、牛鍋 ほか)・●仕込む 2件(ハリハリ漬け、小田原かまぼこ)・○本場 4件
この土地で生まれた31
- ドリアDoriaライスバターライスに海老のクリーム煮をのせ、ホワイトソースとチーズをかけて焼く洋食。横浜のホテルで、体調の悪い客のために即興で作られたのが始まりと伝わる。海老の代わりに鶏肉やきのこを使う店もある。
- エビマヨEbi Mayo衣をつけて揚げたえびに、マヨネーズをベースにした甘いソースを絡める料理。広東料理の料理人が、アメリカで食べたマヨネーズがけのえび料理に納得がいかず、独自に作り直したのが始まりとされる。
- 牛鍋Gyu Nabe割下・すき焼き系牛肉や豆腐、春菊などを味噌や醤油だれで最初から煮込む横浜市発祥の鍋料理。開港後に西洋の肉食文化と出会って生まれ、居酒屋の主人が牛鍋屋を開いたのが始まりと伝わる。
- へらへら団子Herahera Dango薄力粉や白玉粉を練った平たい団子にあんをからめる横須賀市佐島の郷土菓子。夏の船祭りで豊漁と無病息災を願って神棚に供えられ、集まった親族とともに味わう習わしが残っている。
- 平塚系タンメンHiratsuka-kei Tanmen塩透き通った塩味のスープにほのかな酸味をきかせ、わかめと刻み玉ねぎをのせる。神奈川に一般的なとろみの強いタンメンとは違い、さらりとした汁が特徴で、平塚の中華店で親しまれてきたと伝わる。
- 家系ラーメンIekei Ramen豚骨豚骨と鶏ガラを長時間炊いたスープに濃口醤油だれと鶏油を合わせ、太くて短めの麺、ほうれん草と海苔をのせる。1974年に横浜・新杉田で創業した店が源流とされ、工場地帯の働き手の間で広まったと伝わる。
- 石垣団子Ishigaki Dango地粉にさつまいもを混ぜて蒸す相模原市の郷土菓子。さいころ状のさつまいもが石垣のように見えることから名がつき、農作業の合間のおやつ「おこじゅう」として親しまれてきたと伝わる。
- かて飯Kate Meshi煮た干ししいたけやごぼう、ちくわなどをごはんに混ぜ込む相模原市の郷土料理。米が貴重だった土地で量をかさ増しする知恵から生まれたとされ、祭りや彼岸のごちそうとして食べられてきた。
- けんちん汁Kenchin Jiruこんにゃくや根菜、豆腐をごま油で炒めてから出汁で煮込む鎌倉発祥の汁物。建長寺の精進料理が起源のひとつとされ、僧侶が落とした豆腐を拾い集めて汁に入れた逸話も残っている。
- 神奈川淡麗系Kanagawa Tanrei-kei醤油あっさりとした醤油味の澄んだスープに、細めの麺を合わせる。脂を強く効かせた家系ラーメンとしばしば対比され、同じ神奈川で育った、濃さとは正反対の極として語られる系統。
- かんこ焼きKanko Yaki小麦粉の生地に山菜やあん、かぼちゃなど季節の具を包んで焼き蒸す相模原市津久井地域の郷土料理。稲作に向かない山間地の粉食文化から生まれ、雅楽の太鼓に似た形が名の由来と伝わる。
- ニュータンタンメンNew Tantanmen醤油・味噌・塩・豚骨以外溶き卵と唐辛子、にんにくのスープ。担々麺とは別物の川崎の味。
- マグロのかぶと焼きMaguro no Kabutoyakiマグロの頭部をまるごとオーブンでじっくり焼き上げる三浦市三崎の名物料理。遠洋漁船の漁師たちが売り物にならない頭を船上で蒸し焼きにして食べたのが始まりとされ、希少な部位も味わえる。
- 三崎まぐろラーメンMisaki Maguro Ramen醤油遠洋まぐろ漁の水揚げ基地である三崎港で、まぐろのアラや骨からとっただしを使ったスープを醤油で仕立てたラーメン。港の食堂で50年近く出され続けてきた一杯もあると伝わる。
- スパゲッティ ナポリタンSupagetti Naporitan終戦後、GHQに接収されたホテルニューグランドでは、進駐軍がケチャップで和えた茹でスパゲッティを食べていた。接収解除後に二代目総料理長となった入江茂忠が、玉ねぎとにんにくをキャラメリゼしトマトを加えたソースを考案し、ホテル仕様の一皿として完成させた。
- 奈良茶飯Nara Chameshi米に栗や小豆を入れて煎茶で炊き込む川崎市の郷土料理。東海道川崎宿の茶屋で提供され旅人に好評を博したとされ、『東海道中膝栗毛』にも登場して全国に名が知られたと伝わる。
- にごみうどんNigomi Udon神奈川県相模原市津久井地域に伝わる、大根や小松菜などの野菜と一緒に生のうどんを汁で直接煮込む料理という。稲作に向かない土地で小麦が主食になった歴史を背景に持つとされる。
- のらぼう菜のおひたしNorabouna no Ohitashi川崎市多摩区菅地区で育つ伝統野菜ののらぼう菜をゆでてお浸しにする料理。江戸時代の飢饉で人々を救ったと伝わる強い野菜で、ほのかな甘みとやわらかな食感をシンプルに楽しむ。
- 小田原系ラーメンOdawara-kei Ramen醤油色の濃い醤油スープに、平打ちの縮れ麺を合わせる。具に細長く巻いたワンタンをのせる店が多いのが特徴で、城下町として栄えた小田原の中華食堂に、一軒ではなく街の味として根づいてきた一杯と伝わる。
- 小田原タンタン麺Odawara Tantanmen醤油・味噌・塩・豚骨以外挽肉やザーサイ、にんにく、豆板醤を合わせた、とろみの強い甘辛あんかけスープの担々麺。1975年に小田原市上曽我で生まれたと伝わり、一般的な担々麺よりも濃く甘みのきいた味が特徴。
- 大山の豆腐料理Oyama no Tofu Ryori丹沢山系の清らかな水でつくる伊勢原市大山の豆腐料理。大山詣りの参拝客に振る舞われて名物となり、冷奴や湯豆腐、田楽など素材の味を生かした食べ方が受け継がれている。
- 酒まんじゅうSake Manju米麹でつくった酒種と小麦粉の生地であんを包んで蒸す相模原市の郷土菓子。稲作に向かない土地で小麦を育ててきた歴史を映し、夏祭りに欠かせないごちそうとして親しまれてきたと伝わる。
- サンマーメンSanmamen醤油もやし中心の野菜あんを熱々のままかける。横浜の中華食堂で生まれた。
- シューマイShumai豚ひき肉やタマネギを皮で包んで蒸す横浜市の名物料理。中華街の点心にヒントを得た駅弁のシウマイが全国に知られるようになり、市民の食卓に今も深く根づいていると伝わる。
- 田にしの味噌煮Tanishi no Misoni厚木市飯山温泉周辺に伝わる、田にしを甘辛い味噌でごぼうと一緒に煮込む郷土料理。かつて花祭りの屋台に並んだ名物で「たにし町」と呼ばれるほど身近だったが、今はほとんど食べられなくなったと伝わる。
- タンメンTanmen強火で炒めたもやしやキャベツ、豚肉を鶏がらの塩味スープに落とし、中華麺と合わせる麺料理。中国語の「湯麺」はスープ麺全般を指す言葉だが、日本のタンメンはこの名で独自の一皿として定着したとされる。
- 梅ごはんUme Gohan梅干しとちりめんじゃこを混ぜ込んで炊く小田原市の郷土料理。城下に植えられた梅の実を旅人が重宝した歴史を持つ土地で、地元の食生活指導士が考案し家庭料理として広まったと伝わる。
- ワカサギの甘露煮Wakasagi no Kanroni芦ノ湖でとれたワカサギを素焼きにしてから水あめで照りをつけて煮る箱根町の郷土料理。甘辛くしっかり味付けして日持ちさせた保存食で、正月には定番の一品として食卓に並ぶと伝わる。
- 横浜ラーメンYokohama Ramen豚骨豚骨と醤油を合わせた濃いスープに太麺。ほうれん草と海苔を乗せる型が広く知られる。
- よこすか海軍カレーYokosuka Kaigun Curry牛肉や鶏肉と野菜をとろみのあるカレーで煮込み、ごはんにかける横須賀市の料理。旧日本海軍の給食として脚気対策に導入されたカレーを再現したもので、平成の街おこしから名物になったと伝わる。
- 茹で落花生Yude Rakkasei殻付きのまま塩ゆでする秦野市周辺の郷土料理。日本で初めて落花生栽培が始まった土地で、出荷できない未熟豆を農家がおやつに茹でていたものが、冷凍商品化を機に広まったと伝わる。
この土地が仕込む2
この土地が本場8
- マグロMaguro名産地今日の寿司の主役。江戸前では漬けにして使われた。大間・那智勝浦・三崎・焼津が水揚げで名高い。
- サバSaba青魚秋から冬にかけて脂がのる青魚で、塩焼き・味噌煮・しめさばと調理法が幅広い。速い潮に揉まれて回遊せず居着いた個体は身が締まり脂も強く、そうした産地ではブランド名を掲げて一本釣りで水揚げされる。松輪地区の定置網で揚がる「松輪サバ」は脂のりが良く、江戸前の高級サバとして知られる。
- カマスKamasu白身名産地細長い体をした沿岸魚で、水分が多く身が傷みやすいため干物にすると旨みが増すとされる。港に近い漁場で獲れてすぐ加工できる産地ほど、干物としての評価が高くなる傾向がある。
- シラスShirasu青魚名産地イワシなどの稚魚を指し、釜揚げや天日干しのしらす干しとして、ご飯や大根おろしと合わせて食べられる。海底の地形が湧昇流を生む湾に面した漁港ほど群れが集まりやすく、水揚げの中心地となっている。
- カワハギKawahagi白身名産地皮を丸ごと剥いで捌く魚で、それが名の由来ともなる。淡白な身と濃厚な肝を和えて食べる「肝あえ」が名物で、水温の低い時期ほど肝が肥大するため、冬場の産地では特に高値で取引される。
- カレーライスCurry Rice小麦粉でとろみをつけたカレーソースを白飯にかける洋食の定番。イギリス経由で伝わったとされ、家庭ごと・土地ごとにルーの配合や具材が違うとされる。旧海軍の街など、土地の歴史と結びつく例もある。旧日本海軍の拠点だった街で、当時の海軍割烹術参考書のレシピを再現した「よこすか海軍カレー」を名物として発信している。海上自衛隊で今も金曜日にカレーを食べる習慣が続くとされ、観光サイトでもガイドブックを通じて紹介されている。
- しらす丼Shirasu-don生のしらすを飯にのせ、卵黄や薬味を添えて食べる丼。相模湾の湘南地域と駿河湾の静岡がともに主要な産地とされ、冷蔵技術の発展とともに生のまま食べる形が根づいたとされる。湘南地域では江戸時代からしらす漁が行われ、釜炊きと冷蔵技術の発展を経て生しらすが特産品として定着したとされる。
- かまぼこKamaboko白身魚のすり身に塩を加えて練り、板の上に盛って蒸し上げた練り物。プリッとした弾力と魚の淡い甘みが持ち味で、蒸すか焼き抜くかなど地域ごとに仕上げ方が分かれる。祝いの席に出す高級品だった時代もあるという。相模湾の水揚げと東海道の宿場町という物流の要衝が重なり、江戸期から蒲鉾づくりが根付いたとされる。