麺 ── ラーメン
上越味噌ラーメン
Joetsu Miso Ramen
白みそをベースに玉ねぎの甘みとにんにくの香りを効かせたスープに、自家製の中太ちぢれ麺を合わせる。1965年創業の食堂の配合がそのままの形で受け継がれてきたと伝わる。
- 発祥: 新潟県上越市
- 味噌
- 東京から北西へ約210km
新潟県上越市
系譜
何でできているか
白みそをベースにしたスープはまろやかで、すすると玉ねぎなど野菜の甘みがじんわり広がる。にんにくの香りが奥から効いてきて、後味を引き締める。自家製の中太ちぢれ麺はスープをよく絡め、もちもちとした食感が最後まで残る。具はチャーシューやメンマ、ネギなど中華そばの定番でまとめられ、白みその甘さを邪魔しない。
どう作るのか
地元の味噌蔵が仕込む白みそをスープの軸に据え、玉ねぎなど野菜の甘みをじっくり溶き込むのが基本という。にんにくを効かせて香りに輪郭を持たせ、自家製の中太ちぢれ麺を合わせる。1965年の創業から変わらず受け継がれてきた配合と伝わり、白みその質が味の決め手だという。野菜を煮溶かすのに時間をかけるほど、スープに深みが増すとも言われる。
なぜこの形になったのか
上越・妙高地域では味噌仕立ての汁物が食卓に根付いており、地元の味噌をそのままラーメンに持ち込む発想は自然な流れだったと考えられる。長く一軒の食堂が守ってきた配合が、やがて土地の名を冠したご当地ラーメンとして知られるようになったという。地元の味噌蔵の味がそのまま一杯の個性になった例といえ、地域の食文化を映す一杯として語られている。世代を超えて通う常連が多いことも、この配合が支持されてきた証と言えそうだ。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
兄弟
同じ新潟県
- あんぼ米粉の生地であん餅や漬け菜、なすなどの具を包んで蒸す中越地域の郷土料理。小麦が育ちにくく米どころだった土地柄から、長野の「おやき」に似ながらも皮に米粉を使うのが特徴とされる。
- 越後味噌精白した丸米を使うため麹粒が味噌の中に浮いて見えることから「浮麹味噌」とも呼ばれる、新潟県の赤色辛口味噌。上越・中越・下越・佐渡それぞれで気候風土に応じた作り方の違いがあるとされる。
- ふぐの子の粕漬けゴマフグの卵巣を2年以上塩蔵したのち佐渡の酒粕で長期熟成させる珍味。ふぐ調理師免許を持つ者が処理したものだけが出回り、江戸時代から佐渡でつくられてきたと伝わる。
- ふかしなす巾着なすを半分に切って蒸し、冷やしてからし醤油や生姜醤油で食べる新潟の郷土料理。なすの生産量が全国有数の新潟で、体を冷やす夏の一品として親しまれてきたと伝わる。
- へぎそば新潟県小千谷市で、織物の糸を糊付けする海藻「布海苔」をつなぎに使い始めたそば。「へぎ」と呼ばれる木箱に一口ずつ盛り付ける。
- 冷やし汁みそ仕立てだし汁を味噌でのばし、きゅうりや青じそを刻んで加える中越地方の冷たい汁物。夏に食欲が落ちても食べやすいよう工夫された料理で、そのままでもごはんや麺にかけても食べられると伝わる。