麺 ── ラーメン
焼きラーメン
Yaki Ramen
茹でたラーメンの麺に豚骨スープと特製ソースを絡め、鉄板で焼き上げる一皿。1968年創業の天神の屋台「小金ちゃん」が生んだとされ、酒の締めや肴として食べられてきた。
- 発祥: 福岡県福岡市中央区天神
- 豚骨
- 東京から西へ約890km
福岡県福岡市中央区天神
系譜
焼きラーメン
何でできているか
見た目は焼きそばに近いが、使う麺は中華麺ではなくラーメンの麺そのもの。茹でた麺を豚骨スープと特製のソースで和え、キャベツやもやしと一緒に鉄板でしっかり焼き付ける。仕上げに青ねぎや紅生姜、時に生卵を落とす店もあり、香ばしい焦げの香りとソースの甘辛さ、豚骨のコクが同時に来る。汁物のラーメンとは違い、箸だけで最後まで食べ進められる一皿でもある。
どう作るのか
屋台や小さな店の鉄板で、茹で麺と豚骨スープ、ソースを手早く炒め合わせ、水分を飛ばしながら麺の表面に焦げ目をつける。一説によると、1968年に天神で屋台「小金ちゃん」を始めた店主が、熱いスープを飲みづらい夏場の客のために、ラーメンの麺とスープを鉄板で焼く食べ方を考えたという。店ごとにソースの配合や麺の焼き加減が異なり、それぞれの持ち味になっている。
なぜこの形になったのか
屋台は狭く、夜遅くまで酒を飲む客が多い場所だった。汁物のラーメンをそのまま出すより、ソースで香ばしく焼き上げたほうが、ビールや焼酎と一緒に箸が進む。暑い時季でも食べやすい一皿を、という屋台ならではの工夫が、ラーメンの麺を鉄板料理に転じさせたと伝わっている。締めの一杯としてだけでなく、酒の肴としても親しまれてきた背景がある。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
同じ福岡県
- あぶってかもスズメダイに塩をまぶして一晩おき、鱗も内臓も除かずに炙る。小骨が多く敬遠されがちな魚だが、明治期の博多湾で大量に獲れた際に塩をふって焼いてみたのが始まりと伝わる。
- あちゃら漬け白瓜やなす、れんこんなど夏野菜を赤唐辛子入りの甘酢に漬ける。博多湾の南蛮貿易で伝わったポルトガル語「アチャール」が語源とされ、お盆に客をもてなす縁起物の奇数野菜を使うという。
- あまぎのかわたけ朝倉市の黄金川だけで採れる天然の淡水海苔を、三杯酢や甘酢で和えて食べる。江戸時代には将軍への献上品だったと伝わる希少な食材で、現在は絶滅危惧種として保全活動が続くという。
- べたもち小麦粉の生地を平たい形にのばして蒸し、きな粉や小豆の粒あんをかけて食べる。豊前海でとれる舌平目「ベタ」の扁平な姿に見立てて名付けられたとされ、田植え後の祝いに欠かせないという。
- かぼちゃのだんご汁豊前市三毛門産の大玉かぼちゃをとろとろに煮て、練った小麦粉をちぎり入れる汁物。約450年前にポルトガル伝来という三毛門かぼちゃは、食べ物が乏しかった時代の命をつなぐ味だったという。
- ちゃんらー北九州市門司区の食堂で生まれたとされる麺料理。ちゃんぽん麺をいりこだしのうどん風つゆに入れた一杯で、長崎ちゃんぽんを食べたいが小遣いが足りない生徒のために考えられたと伝わる。