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麺 ── ラーメン

鍋焼きラーメン

Nabeyaki Ramen

土鍋で煮立てたまま出す親鶏の醤油ラーメン。生卵とちくわを落とす。

  • 発祥: 高知県須崎市
  • 醤油
  • 東京から西へ約650km
高知県須崎市

何でできているか

土鍋の蓋を開けた瞬間、湯気とともに親鶏の醤油スープの香りが立ちのぼる。やや甘みのある醤油ベースのスープはあっさりしながらもコクがあり、具は親鶏の肉、青ネギ、生卵、輪切りのちくわ。土鍋のまま火にかけられた状態で出されるため、食べ始めてもぐつぐつと煮え続け、最後の一口まで冷めることがない。生卵を割り入れると白身がふわっと固まり、スープにまろやかさがもう一段加わる。

どう作るのか

出前先に届くまでの時間を見込んで、あえて硬めに麺を茹でておくのがこの一杯の特徴とされる。届く頃にはちょうど良い硬さになるよう逆算する工夫で、丼ではなく保温性の高い鍋を使う点も欠かせない。発祥時はホーロー鍋が使われ、のちに近隣の店が土鍋に切り替えて主流になったと伝わる。鍋のまま食卓に置かれるため、最初の一口から最後の一口まで、火の通り方そのものが変わり続ける。

なぜこの形になったのか

戦後間もなく、須崎の食堂が出前の注文に応えるなかで、「熱々のまま食べてもらいたい」という思いから、丼の代わりに保温性の高い鍋を使い始めたのが始まりとされる。出前という届けるまでの時間差そのものが、土鍋で煮立てたまま出すという形を呼び込んだと考えられ、硬めに茹でる麺の工夫も、その時間差への具体的な答えになっている。届けるための工夫が、そのまま店で食べる一杯の形としても定着した。

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