麺 ── ラーメン
亀山ラーメン
Kameyama Ramen
三重県亀山市のご当地ラーメンで、牛骨だしに赤味噌・豆味噌・麦味噌の三種をブレンドする。県産小麦のニシノカオリを使った太麺と、地元産きのこ三種が添えられるとされる。
- 発祥: 三重県亀山市
- 味噌
- 東京から西へ約310km
三重県亀山市
何でできているか
牛骨からとっただしに、赤味噌と豆味噌、麦味噌という三種の味噌が溶け合い、単一の味噌では出せない層のある味わいをつくっている。そこに県産小麦「ニシノカオリ」から打った太めの麺が沈み、はなびらたけやはたけしめじ、ひらたけといった地元産のきのこが彩りを添える。ひと口ごとに味噌の甘みと苦みが入れ替わり立ち替わり顔を出す。三重県内の産物だけで丼ひとつが完結している点も見どころである。
どう作るのか
牛骨をじっくり煮出したエキスをベースに、赤味噌・豆味噌・麦味噌をブレンドしたタレを合わせてスープに仕立てる。麺は三重県産小麦のニシノカオリを使った太麺で、汁をしっかり受け止める。地元産のきのこ三種をトッピングに使うなど、三重県内の素材をひとつの丼に集める組み立てになっており、味噌の配合比は店によって微妙に異なるという。
なぜこの形になったのか
三重県は赤味噌・豆味噌・麦味噌それぞれの味噌文化が隣り合う土地とされ、その境目にある亀山でこれらを一つの丼にまとめたことが、単一の味噌に頼らないブレンドスープにつながったと考えられる。市内の飲食店でつくる会が力を合わせ、地元の小麦やきのこもあわせて使うことで、亀山という土地全体を一杯に映し出そうとしたと言える。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
使われる
同じ三重県
- あほだき味や匂いが落ちてきた古漬けのたくあんを塩抜きし、醤油だれで炊き直す北勢地域の常備菜。美味しい時期を過ぎてから食べる「あほなことをしている」との自嘲めいた名の由来が伝わる、食品を無駄にしない知恵の料理。
- あらめ巻き水で戻したアラメ(褐藻の一種)でイワシやサンマを幾重にも巻き、醤油と砂糖で煮付けた鳥羽の郷土料理。伊勢神宮にも献上されてきたアラメを使い、地域によって巻く魚が変わると伝わる。
- 盆汁ごぼうやなす、かぼちゃなど旬の野菜をたっぷり煮込んだ味噌汁。お盆に殺生を避ける禅宗の教えから、かつお節や煮干しのだしを使わず、油揚げと具材の多さで旨みを出すのが特徴とされる。
- 茶粥ほうじ茶などを煎じた茶袋の湯に米を入れて炊いたお粥。耕地が少なく米が貴重だった伊賀地域で、水の量を増やして米を節約する工夫から生まれたとされ、夏は冷やして食べる家庭もあるという。
- ちゃつ大根や人参、れんこん、昆布、油揚げを千切りにし、酢と砂糖で煮た朝日町の料理。精進料理を盛った朱漆塗りの器「ちゃつ」に由来する名とされ、白く仕上げるため醤油を使わないのが特徴という。
- ふき俵大豆を炊き込んだご飯をふきの葉で米俵のかたちに包んだ伊賀地域の行事食。田植えの際、田の神に豊作を祈って供えるほか、農作業の合間の携帯食としても食べられてきたと伝わる。