麺 ── ラーメン
宮崎辛麺
Karamen
宮崎県延岡市発祥の激辛麺料理。1987年、居酒屋のサイドメニューとして生まれたとされ、小麦粉とそば粉から作るコシの強い麺を、唐辛子で真っ赤に染めたスープで食べる。
- 発祥: 宮崎県延岡市
- 醤油・味噌・塩・豚骨以外
- 東京から西へ約820km
宮崎県延岡市
何でできているか
真っ赤な激辛スープと、コンニャクに例えられるほどコシの強い麺が特徴。麺には小麦粉とそば粉が使われ、卵や挽肉、ニンニク、唐辛子、ニラが基本の具材になる。好みでチーズやトマトを加える食べ方も広まっており、辛さと強いコシの両方を楽しむ一杯として語られる。見た目の赤さに反して、旨みと酸味も感じられる複雑な味わいだと言われる。
どう作るのか
唐辛子を効かせたスープを仕立て、独自のコシを持つ麺を合わせて、卵や挽肉、ニンニク、ニラをのせる。一説によると、1987年に延岡市内の居酒屋で酒のあとのサイドメニューとして考案されたのが始まりで、その店のものは今も「元祖辛麺」と呼ばれているという。辛さの度合いを店ごとに調整できることも、広く受け入れられた理由のひとつとされる。
なぜこの形になったのか
居酒屋で飲んだあとの締めとして出されたため、酔った体でも刺激を感じられる強い辛さと、食べ応えのある強いコシの麺が求められたと伝わる。宮崎の他のラーメンとは別の系統として育ち、テレビ番組で紹介されたことをきっかけに全国に知られるようになったとされている。締めの一皿から始まったという出自が、他の宮崎の麺とは違う立ち位置を作っている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ宮崎県
- チキン南蛮揚げた鶏肉を南蛮酢にくぐらせ、タルタルソースをかけた延岡発祥の一品。昭和30年代、洋食店のまかない料理として作られた甘酢漬けの唐揚げが元になったとされ、今や宮崎を代表する味として広く知られる。
- ふたたびだんごだんご粉を練って蒸し、摘みたてのよもぎを加えてもう一度つき直す延岡市のおやつ。通常一度きりの練りを「再び」おこなうことが名の由来で、あんを包んできな粉をまぶすと、若草色のやわらかな団子になる。
- 稗ずーしー猪の骨付き肉を湯がいた出汁に、米や稗、野菜を入れて炊く椎葉村の雑炊。縄文以前から食べられてきたとされる雑穀・稗を使い、猪をさばいた際には村中に振る舞われる冬の栄養源として伝わってきた。
- 日向黒皮かぼちゃの煮物宮崎市発祥の伝統野菜「日向黒皮かぼちゃ」を大きめに切り、砂糖と薄口醤油でコトコト煮る料理。西洋かぼちゃよりさっぱりとして甘みは控えめだが煮崩れしにくく、皮まで美味しく食べられるのが持ち味。
- いりこもちもち米を炒って粉にした「いり粉」を水飴で練り上げ、寝かせてから棒状に切る宮崎の菓子。江戸期に薩摩藩から伝わった節句菓子とされ、子どもの成長を願って近所に配る風習があったと伝わる。
- 地鶏の味噌ころばかし地鶏を水を使わずに焦がさないよう鍋で煮転がし、味噌をからめる小林市周辺の家庭料理。「ころばかし」は鍋の中で煮転がすことを指す県西地方の方言で、家庭ごとに具材や味付けが異なる。