麺 ── ラーメン
えきそば
Ekisoba
1949年に姫路駅で生まれたとされる立ち食い麺。戦後の小麦不足からそば粉とこんにゃく粉の麺で始まり、かんすい入りの中華麺に発展。和風だしに中華麺を合わせる型で、京都市では「キーシマ」とも呼ばれる。
- 発祥: 兵庫県姫路市
- 醤油・味噌・塩・豚骨以外
- 東京から西へ約470km
兵庫県姫路市
何でできているか
そば・うどん用の和風だしに、黄色いかん水入りの中華麺を入れるという組み合わせが軸。麺自体は「黄そば」とも呼ばれ、コシのある中華麺と和風だしの取り合わせが独特の食感と香りを生む。京都市内では同じ系統の麺が「キーシマ」という別名で親しまれており、駅弁売り場や立ち食いのスタイルもあわせて広く知られている。
どう作るのか
和風の出汁つゆを用意し、かん水入りの中華麺を茹でて合わせる。一説によると、1949年に姫路駅で、駅弁を手がけるまねき食品が、小麦粉が入手しづらかった戦後の食料事情の中でそば粉とこんにゃく粉を混ぜた麺を開発したのが始まりで、その後かんすい入りの独自の中華麺へと発展したという。同年10月19日に「えきそば」の名がついたと伝わる。
なぜこの形になったのか
冷蔵庫が普及していない時代、日持ちのする麺が求められたことが、そば粉とこんにゃく粉という組み合わせを選ばせたとされる。安価で腹持ちがよく、味のバランスも取りやすかったことから、学食や大衆食堂へと広がり、近畿地方の日常食として定着したと語られている。駅の立ち食いという業態が、忙しい乗り換え客の需要と合致したことも定着を後押ししたとされる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
名産地
- 京都府 京都市 名産地
同じ系統の麺が「キーシマ」という別名で親しまれている
同じ兵庫県
- 明石焼小麦粉とじん粉、卵とだし汁を混ぜた生地でタコを包んで焼き、だし汁につけて食べる明石市の郷土料理。見た目はたこ焼きに似るが、ソースではなくだし汁につける点が大きな違いとされる。
- 赤穂の塩江戸時代に完成した入浜式塩田による、専業製塩の先駆けとされる塩。水尾と防潮堤で海水を制御し干満に左右されず作業できる画期的な仕組みで、300年にわたり日本の主要な製塩法であり続けたとされる。
- 淡路ビーフ淡路島で育つ純血の但馬牛系統。1986年に生産者らが立ち上げた銘柄で、霜降りの量よりも赤身と脂の調和を重視して選ばれる、出荷頭数の少ない牛肉とされる。淡路牛と呼ばれる一般呼称とは区別される、希少な銘柄という。
- 播州ラーメンはっきり甘い醤油スープ。織物工場で働く女性たちに好まれて定着したと伝わる。
- 播州手延べそうめん太子町の斑鳩寺に伝わる文書には応永25年(1418年)の条に「サウメン」の記述があり、兵庫県内で最も古いそうめんの記録とされる。江戸時代の安永年間には龍野藩の許可業種として奨励され、播州平野の小麦・揖保川の水・赤穂の塩が産地としての土台になった。
- ぼたん鍋白と赤の合わせみそでとっただしに、猪肉と季節の野菜をたっぷり入れて煮る丹波篠山の鍋。粉山椒を効かせて食べることが多く、切り分けた猪肉を牡丹の花びらのように盛り付ける店もあるという。