麺 ── ラーメン
入善ブラウンラーメン
Nyuzen Brown Ramen
県産の米と大豆で仕込んだ秘伝味噌にえびの旨みを重ねた濃厚スープ。全国区の富山ブラックに対抗して名前を広めようと、入善町の商工会青年部の有志が2010年に考案したと伝わる。
- 発祥: 富山県下新川郡入善町
- 味噌
- 東京から北西へ約250km
富山県下新川郡入善町
系譜
入善ブラウンラーメン高岡グリーンラーメン
何でできているか
茶色く濁った味噌スープをすすると、県産の米と大豆で仕込んだ味噌のコクにえびの旨みが重なってくる。麺には富山湾の海洋深層水が練り込まれ、しこしことした弾力のある歯ごたえが特徴という。色の濃さの割りに味わいは優しく、最後まで飲み干しやすい。チャーシューやメンマなど具は一般的な中華そばに近く、スープと麺の個性を引き立てる役に回っている。
どう作るのか
黒部川扇状地の名水を使って仕込んだ秘伝の味噌に、えびのエキスを加えて濃厚なスープに仕立てるという。麺には富山湾海洋深層水を練り込み、入善の水にまつわる資源を丸ごと一杯に集めた形という。味噌の配合はレシピとして固定されており、町の名物として一貫した味を保つ工夫がされていると伝わる。仕込みには時間がかかり、寸胴でじっくり煮出す工程が欠かせないという。
なぜこの形になったのか
全国的な知名度を持つ富山ブラックに対抗し、入善の名を広めようと町の商工会青年部有志が2010年に考案したと伝わる。黒に対する茶色という色の対比を掲げつつ、扇状地の名水や海洋深層水という入善ならではの資源を材料に選んだところに、この一杯の狙いが表れている。特産品を掘り起こす活動の軸として、この一杯が位置づけられてきたという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ富山県
- ばいの煮もの富山湾の深海にすむ巻貝バイを、殻ごと出汁で煮る。「めでたいことが倍になる」という語呂から祝いの席に登場するとされ、小ぶりなツバイは煮物、大ぶりなものは刺身で食べ分けられる。
- べっこう煮溶かした寒天に醤油とみりんで味をつけ、卵を糸を引くように流し込んで固める。あめ色に卵がむら雲のように散る見た目が鼈甲のかんざしに似ることが名の由来とされ、県西部では「ゆべし」とも呼ぶ。
- ぶりしゃぶ薄くそぎ切りにしたブリを昆布だしにさっとくぐらせて食べる。表面だけ火が入り中はレアな状態になるとされ、氷見漁港で揚がる「ひみ寒ぶり」を使ったものは特に贅沢な冬のご馳走とされる。
- げんげの味噌汁ゼラチン質に覆われた深海魚ゲンゲを、ぶつ切りにして味噌汁にする。甘エビ漁に混じって揚がる厄介者として扱われてきたが、身の美味しさが見直され漁村の外にも広まってきたとされる。
- 氷見うどん富山県氷見市で江戸時代中期、輪島の素麺の技法を取り入れて作られ始めた手延べうどん。加賀藩への献上品でもあった。
- 報恩講料理親鸞聖人の命日に営む報恩講の膳に並ぶ料理の総称で、その年よく出来た野菜や山菜を普段用とは別にとっておく習わしがあるとされる。信仰の篤い南砺市の五箇山地区では、干し山菜や五箇山豆腐などで具だくさんの煮物が作られる。