麺 ── ラーメン
もばらーめん
Mobara-men
「もりもりのバラ肉ラーメン」を略したという茂原市のご当地ラーメン。豚バラ肉をたっぷりのせるのが共通点で、スープの系統や具材は店ごとに異なり、茂原・長生地域で採れた野菜を使う申し合わせだけが揃っている。
- 発祥: 千葉県茂原市
- 醤油・味噌・塩・豚骨以外
- 東京から南東へ約60km
千葉県茂原市
何でできているか
丼を覆うのはたっぷりと盛られた豚バラ肉で、脂の甘みと肉そのものの厚みがまず目に入る。スープは店によって幅があり、にんにくを効かせた味噌や醤油の一杯もあれば、ラー油の香りを重ねたものもある。共通しているのは豚バラ肉の量と、長生ネギや白子玉ねぎなど茂原・長生地域産の野菜を使うという申し合わせで、店によっては盛りの量を何段階かに選べるようになっている。
どう作るのか
名前は「もりもりのバラ肉ラーメン」を略した言葉で、茂原とバラ肉を重ねた呼び名だという。2010年、地元のラーメン店グループの二号店で、茂原のご当地ラーメンとして考案されたと伝わる。一軒の思いつきから始まった呼び名だったが、その後複数の店が同じ名前のもとに加わり、緩やかな集まりへと育っていったという。野菜は茂原・長生地域で採れたものを使うという申し合わせがあり、スープの作り方は各店の裁量に委ねられている。
なぜこの形になったのか
一説によると、茂原という地名の響きと、名物にしたい豚バラ肉の「バラ」を重ねる言葉遊びから名前が決まり、そこから味の中身が固まっていったという。スープの系統をひとつに絞らず、豚バラ肉の量と地元産野菜という二点だけを揃えたことで、複数の店が参加しやすい緩やかなご当地グルメとして育ったと考えられる。決め事を最小限にとどめたことが、かえって新しい店の参入を後押ししたとも考えられる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ千葉県
- アリランラーメン千葉県長柄町の峠にある一軒から始まったと伝わるラーメン。朝鮮半島の伝説の峠にちなんで名づけられたといい、たっぷりの玉ねぎと豚肉の甘みが溶け込んだ醤油スープに、自家製ラー油とすりおろしニンニクでコクと辛みを重ねる。
- ばらっぱまんじゅう収穫したばかりの小麦を挽いた生地にあんを包み、サルトリイバラ(ばらっぱ)の葉を下に敷いて蒸す北総地域の饅頭。夏祭りやお盆に人が集まると材料を持ち寄ってつくられてきたと伝わる。
- いわしの卯の花漬け酢でしめた背黒イワシを、甘酢で炒ったおからと人参、しょうがとともに漬け込む保存食。おからの白さを卯の花に見立てて名がつき、型崩れや酸化を防ぐ効果もあるとされ、正月のお節や日々の常備食として親しまれてきた。
- 落花生味噌市場に出回らない規格外の落花生を、味噌や砂糖と合わせて炒りつける常備菜。今ほど食料が豊かでなかった時代、農家が余った落花生を無駄にしない工夫から生まれたと伝わる。
- すみつかれ鬼おろしで粗くおろした大根と人参を、節分の豆や酒かすと一緒に煮た料理。栃木県から伝わったとされ、2月最初の午の日にお稲荷様へ供えてから食べる。茨城や埼玉にも同じ名の郷土料理が伝わっている。
- ゆで落花生掘りたての生の落花生をさやごと塩水でゆでる、千葉の産地ならではの季節の味。生の落花生は収穫後すぐに硬くなり出すため、掘りたてをすぐゆでないとおいしくならないという。