麺 ── ラーメン
和歌山ラーメン
Wakayama Ramen
豚骨と醤油を合わせたスープ。地元では中華そばと呼ばれ、卓上の早寿司と一緒に食べる習慣がある。
- 発祥: 和歌山県和歌山市
- 豚骨
- 東京から西へ約450km
和歌山県和歌山市
何でできているか
地元では「中華そば」と呼ばれる、豚骨と醤油を合わせた濃いめのスープ。テーブルには早寿司(さばの押し寿司)とゆで卵が置かれていて、ラーメンを待つ間や食べながらつまむのが和歌山流。麺だけでなく、卓上の寿司まで含めて一杯の体験になっている。丼が来る前から食事が始まっている、という感覚がこの土地ならではのものとされる。
どう作るのか
豚骨を炊いた濃いめのスープに醤油だれを合わせるのが基本とされる。店によってあっさりとした昔ながらの味と、煮詰めてまろやかにした濃厚な味とに分かれると伝わる。特徴的なのは提供の仕方で、早寿司とゆで卵を卓上に常備し、客が食べた分を自己申告して会計するという、他所ではあまり見ない習慣が根付いている。スープの濃さより先に、この会計の仕組みが店の個性を語ることも多い。
なぜこの形になったのか
一説によると、始まりは戦後まもなく、路面電車の車庫前で営業していた屋台だったという。鉄道関係者や地元客が入れ替わり立ち替わり訪れる場では、寿司や卵を卓上に置いておき、客が自分のペースでつまむ形が自然だったのだろう。信頼に基づく自己申告の会計も、常連が行き交う土地の空気から育った習慣と読める。回転の速い車庫前という立地が、この開けた食べ方の土台になったと考えられる。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
同じ和歌山県
- ぼうり皮をむかない里芋の親芋を二日がかりで煮込む、田辺市大塔村鮎川に伝わる正月の一皿。護良親王を助けなかった非礼を600年悔い、餅つきをやめて代わりに食べ続けたとの言い伝えが残っているという。
- ごま豆腐生のごまの皮を除いてすり潰し、高野山の水と吉野葛で練り上げて炊く精進料理の一つ。肉や魚を断つ修行僧のたんぱく源として生まれたと伝わり、今では高野山の土産や和食の一品として広く親しまれている。
- ゴンバチの油炒め正式にはイタドリという山菜「ごんばち」を、湯通しして皮をむいてから油でさっと炒める春の一品。折ると軽快な音が鳴るほど太くよく伸びた茎を使い、コリコリとした歯ごたえとほのかな酸味が持ち味だという。
- はたごんぼずし橋本市西畑地区の急斜面の赤土で育つ、太くて丸みのある「はたごんぼ」を輪切りにし、中心をくり抜いて酢飯を詰める。一時は栽培が途絶えかけたが、地元組合が2013年に約70年ぶりに復活させたという。
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