麺 ── ラーメン
中標津ミルキーラーメン
Nakashibetsu Milky Ramen
酪農の町・中標津町のご当地ラーメン。麺つゆに中標津産牛乳を100cc以上使うことだけがルールで、味つけは味噌など店ごとに自由。生乳が余った出来事をきっかけに、消費拡大のために考案された。
- 発祥: 北海道中標津町
- 味噌
- 東京から北東へ約980km
北海道中標津町
何でできているか
スープに中標津産の牛乳を100cc以上加えることだけが決まりで、味つけは味噌をベースにする店が多いものの自由。牛乳のコクとまろやかさが、味噌やコショウの効いたスープに丸みを添える。名称は店ごとの工夫にかかわらず「中標津ミルキーラーメン」で統一されており、味の幅広さそのものが個性になっていて、食べ比べを楽しむ客も多いという。
どう作るのか
味噌だれや香辛料でベースを組んだスープに、規定量以上の地元牛乳を仕上げに加えて煮立てすぎないようにまとめる。牛乳を入れるタイミングや配合は店ごとに違い、四川味噌のように辛味を効かせた変わり種を出す店もある。牛乳が分離しないよう火加減を見極めるのが、どの店にも共通する腕の見せどころとされ、店主の裁量が味の決め手になる。
なぜこの形になったのか
中標津町は根釧台地の酪農地帯で、生乳の生産量が需要を上回った時期があった。2006年ごろ、余った生乳が廃棄されたという報道をきっかけに、地元の牛乳をもっと消費してもらおうと考案されたのがこのラーメンとされる。味より先に「牛乳を使う」という条件が決まっているのは、酪農を支える町ならではのそうした経緯を映している。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ北海道
- 旭川ラーメン魚介と豚骨を合わせた醤油スープに、ラードで蓋をして冷めにくくする。厳寒の地ならではの工夫とされる。
- 旭川ホルメン旭川の二大名物、醤油ラーメンとホルモン焼きを掛け合わせたご当地グルメ。醤油だれのスープに、下処理して臭みを抜いた豚ホルモンをのせる。2010年代に旭川で考案された。
- ガタタンラーメン芦別市の郷土料理ガタタンをラーメンにした一杯。片栗粉でとろみをつけた塩味のスープに、野菜・肉・魚介など具だくさんの具を合わせ、仕上げに溶き卵を流し入れる。満州からの引き揚げ者が伝えた中華料理が土台にある。
- 美唄のとりめし鶏肉とたまねぎを米と一緒に醤油、砂糖、酒で炊き込むごはん。明治の開拓期、小作人に養鶏を勧めた農場主が、米が実った後に鶏をつぶして客をもてなしたのが始まりと伝わる美唄市中村地区の郷土料理。
- 美唄やきとりモツを中心に、内臓から皮まで一羽分を一本の串に刺す。
- びらとり和牛日高地方・平取町で育つ黒毛和種。昭和37年に島根県から導入された繁殖牛を礎とし、冬の厳しい寒さの中でじっくりと肥育され、味の濃さに定評があるという。札幌をはじめ道内で広く親しまれる銘柄になったという。