麺 ── ラーメン
津軽ラーメン
Tsugaru Ramen
煮干しを軸にした醤油スープ。あっさりから濃厚まで、煮干しの効かせ方で幅がある。
- 発祥: 青森県弘前市
- 醤油
- 東京から北へ約550km
青森県弘前市
系譜
津軽ラーメン八戸らーめん
何でできているか
醤油スープからまず立つのは、煮干しの香り。あっさりした店もあれば、煮干しを煮詰めるように効かせた濃厚な店もあり、幅は広い。細めの縮れ麺がそのスープをまとい、すすると魚の出汁がまっすぐ舌に残る。津軽の家庭でよく知られた味を、そのままどんぶりに移したような一杯とされる。同じ地方の中でも店ごとに濃さが大きく振れるのも、この土地ならではの幅とされる。
どう作るのか
煮干しを軸に据え、あっさり系ではだしを短時間で引き、濃厚系では煮干しを長く煮出してとろみが出るほど煮詰めるとされる。味噌汁やそばつゆにも煮干しだしを使う家庭の習慣が、そのままラーメンの出汁の取り方に持ち込まれたと伝わる。醤油だれは煮干しの香りを消さない程度に控えめに合わせる。魚の生臭みを抑えつつ旨みだけを引き出す下処理に、店ごとの工夫が集まっているという。
なぜこの形になったのか
津軽地方は陸奥湾に面し、古くからいわしなどの小魚が豊富に獲れる土地だったと伝わる。獲れた魚を乾物にして保存する暮らしの中で、煮干しは味噌汁からそばつゆまで日常のだしとして根付いていたという。その延長として中華そばにも煮干しが使われ、家庭の味がそのままご当地の型として残ったと考えられる。海に近い土地の保存の知恵が、姿を変えずにどんぶりの中に残っているとも言える。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ青森県
- べこもちもち米粉とうるち米粉の生地を色付けし、棒状に組んで蒸すと切り口に模様が現れる。米が貴重だった下北地方で端午の節句のハレ食として食べられ、大間町を中心に柄が発展した。
- ひっつみこねた小麦粉の生地を手でちぎって鶏だし醤油の汁に入れ、人参やごぼうとともに煮込む。旧南部藩領だった青森県南東部から岩手県北中部にかけて伝わり、米が不作の年の主食代わりとされた。
- かっけそば粉を薄くのばして三角形に切り、大根や豆腐とだしで煮てにんにく味噌をつけて食べる。南部藩がそば切りを禁じたため、切れ端を三角に整えて食べたのが始まりと伝わる南部地方の料理。
- くじら汁塩漬けにしたクジラの脂身を湯通しして脂を落とし、大根や人参、じゃがいもとともに大鍋で煮込む。捕鯨基地があった八戸周辺に伝わる正月料理で、日を経るごとに味がなじむとされる。
- 豆しとぎ煮て潰した青大豆に米粉と砂糖を混ぜてこね、かまぼこ形に成形して切り分ける。米の代わりに大豆でかさ増しした南部地方の生菓子で、山の神や農神への年取りの供え物として作られてきた。
- 青森シャモロックシャモと横斑プリマスロックを掛け合わせ、青森県畜産試験場が約20年の研究の末に開発したとされる。雄で約100日、雌で約120日と、一般的なブロイラーより50〜60日長く育てられるという。