麺 ── ラーメン
釜石ラーメン
Kamaishi Ramen
製鉄の町・釜石市のご当地ラーメン。極細の縮れ麺と、琥珀色に透き通ったあっさり醤油スープが特徴で、早く茹で上がるように麺が工夫されている。三陸沿岸の港町らしい軽さを持つ一杯。
- 発祥: 岩手県釜石市
- 醤油
- 東京から北東へ約440km
岩手県釜石市
系譜
釜石ラーメン宮古ラーメン
何でできているか
琥珀色に澄んだ醤油スープと、極細の縮れ麺が組み合わさる一杯。あっさりとした味わいで、こってり系とは対照的な軽さがある。麺はゆで時間が短く済むように作られており、待たされることの少ないラーメンとして親しまれている。具はチャーシューやメンマなど手堅い顔ぶれでまとめられ、スープの透明感を邪魔しないよう控えめに盛られる。
どう作るのか
醤油だれと魚介や豚骨の出汁を合わせて澄んだ色に仕立て、脂を強く残さないようあっさりまとめる。麺は極細に仕上げることで茹で時間を短縮し、客を待たせない工夫がされている。具はチャーシューやメンマなど、スープの軽さを邪魔しない構成にとどめる店が多く、澄んだ色を保つことにも普段から気が配られており、雑味を残さない仕立てが徹底されている。
なぜこの形になったのか
釜石は製鉄所を中心に発展した港町で、働く人たちが短い休憩時間ですぐに食べられるラーメンが求められた。極細麺の早茹で仕立ては、そうした忙しい労働の合間の食事という土地の事情から生まれたとされる。三陸の港町らしい、待たせないための軽さが一杯の形を決めており、今も昼どきの回転の速さにその名残が表れている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ岩手県
- 小豆ばっとう小麦粉を寝かせて幅広のうどん状に切り、ざらめで甘く煮た小豆汁に合わせる。建前や庭じまいの祝いに三陸沿岸地域で作られ、お盆の七日目に7回食べると無病息災とする風習も残る。
- へっちょこだんごたかきび粉やもちあわ粉など雑穀の団子の中央をへこませ、甘い小豆汁で煮る。「うきうきだんご」とも呼ばれ、収穫後の労をねぎらう「庭じまい」の行事食として、米が育ちにくい県北で作られてきた。
- ひなまんじゅう米粉の生地に食紅で色をつけ小豆あんを包み、木型や竹串で花や桃、うさぎなど30種以上の形に整える。花巻市大迫町のひな人形めぐりの風習とともに伝わり、桃の節句に「きりせんしょ」と共に供えられる。
- 氷頭なます鮭の頭の軟骨部分「氷頭」を薄くスライスし、塩をして酢でしめてから大根とにんじんのなますと和える。一尾からわずかしか取れない珍味とされ、宮古湾に鮭が遡上する三陸沿岸で正月料理として伝わる。
- 伝統餅料理あんこやずんだ、くるみ、納豆、雑煮など約300通りの食べ方がある餅料理の総称。仙台藩の命で月2回餅を搗いた風習が根付き、一関では年60回以上餅を食べる「餅暦」と、儀礼作法に則る「餅本膳」が今も残る。
- いもの子汁秋に旬を迎えるさといもを鶏肉や豆腐、大根、にんじんとともに醤油味で煮込む。さといも栽培に適した北上川流域の秋の味覚で、川岸に集まって鍋を囲む「芋煮会」が今も北上市二子地区で受け継がれている。