ITADAKI ATLAS

麺 ── ラーメン

下館ラーメン

Shimodate Ramen

鶏ガラの醤油スープに、鶏肉のチャーシューを乗せる。

  • 発祥: 茨城県筑西市
  • 醤油
  • 東京から北へ約70km
茨城県筑西市

何でできているか

澄んだ醤油スープからまず立つのは鶏ガラの香り。豚のチャーシューを想像して丼を覗くと、代わりに乗っているのは飴色に甘辛く煮た鶏肉——脂が少ない分、スープの輪郭がぼやけず最後まですっきり飲み干せる。麺は中細の縮れ麺で、加水を抑えて締まった噛み心地。伸びにくく、熱いスープの中でも最後の一口までコシが残ったまま食べきれる。

どう作るのか

鶏ガラと地場の野菜でじっくりだしを引き、濃口醤油で締めるのがこの店の基本の型。具材の鶏チャーシューは、もも肉などを甘辛いタレで炊いてから薄く切り分ける。麺は加水を抑えた細めの縮れ麺を使い、茹でてから時間が経ってもスープを吸いすぎず伸びにくいのが特徴。器に盛ってから配達先に届くまでの時間差を織り込んだ仕込みが、今も店ごとに引き継がれている。

なぜこの形になったのか

戦後まもない時期、豚肉は手が届きにくい高価な食材だった。手頃な鶏肉をチャーシューに使うようになったのは、その代替としての工夫だったと伝わる。かつて「商都下館」と呼ばれるほど商業が集積していたこの町では、忙しい商店や事務所への出前が日常的だった。届くまでの時間でスープを吸って伸びてしまっては困る——だからこそ、加水を抑えて時間に強い縮れ麺が選ばれたと読める。

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