麺 ── ラーメン
藤岡ラーメン
Fujioka Ramen
あっさりした醤油スープの中華そば。町の食堂文化に根付く。
- 発祥: 群馬県藤岡市
- 醤油
- 東京から北西へ約90km
群馬県藤岡市
何でできているか
煮干しと豚骨でとった透き通った黄金色のスープは、しつこさがなくすっと飲み干せるほどあっさりしているのに、しっかりとしたコクが残る。手打ちの太いちぢれ麺は噛むと強いコシが返ってくる。中には具だくさんの五目ラーメンや、藤岡産トマトを使った洋風の一杯を出す店もあり、飾らない中華そばの佇まいの奥に、それぞれの店の工夫がひっそりと隠れている。
どう作るのか
麺は各店が手打ちで仕立て、コシの強さと噛みごたえのある食べ応えを大事にする。スープは煮干しと豚骨でだしを取り、しつこさを残さない澄んだ仕立てにするのが基本とされる。同じ土台の上に、通常の倍近い量を盛る五目あんかけや、魚介をふんだんに使ったもの、地元産の野菜を使った創作系まで、店ごとに幅のある一杯がずらりと並ぶことになる。
なぜこの形になったのか
一説によると、かつて瓦づくりが盛んだったこの町で生産が減り、新しい名物をと地元のラーメン店主たちが「上州藤岡ラーメンの会」を結成したのが、藤岡ラーメンという括りの始まりと伝わる。特定の一皿の決まった形というより、創業から数十年を数える老舗も含め、町の店それぞれが長い年月をかけて磨いてきた中華そばの総称として、今の幅広い姿があると読めるだろう。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ群馬県
- あまねじ甘く煮た小豆汁に、水で練った小麦粉の団子を落として煮込むおやつ。渋川市で主に食べられ、川場村では「あまだんご」と呼ぶ。農作業の合間にとる小昼飯の甘味として親しまれてきた。
- 鮎塩焼き群馬県魚の鮎を、生きたまま串にジグザグに刺して塩をふり、炭火で焼き上げたシンプルな一品。神流川の鮎は香り高く身が締まり、6月の解禁とともに県内外から食通が訪れる。
- 呉汁すりつぶした大豆の「呉」を、旬の野菜と一緒に味噌汁に加えて煮込む一品。大豆の産地・群馬で新豆の採れる秋から冬にかけて作られ、体を芯から温める栄養食として親しまれてきた。
- かて飯米に麦や豆、大根などの「かて」を加えて炊いたご飯。米不足の時代のかさ増し料理が起源で、現在は五目ご飯として親しまれる。学業成就を願う天神講の日に供されることが多い。
- ソースカツ丼鰻のたれにウスターソースを合わせたオリジナルソースにくぐらせた豚ヒレカツを、ご飯にのせた丼。織物業の街・桐生市で出前のごちそうとして広まり、県内各地に定着した。
- こんにゃく味噌おでん生産量日本一のこんにゃくを串に刺し、酒と水で煮てから甘辛い味噌だれを塗った、群馬の冬の一品。水気を切る際に布巾へたたきつけることから「ひっぱたきおでん」とも呼ばれる。