土地
宮崎県
34件
●生まれた料理 29件(チキン南蛮、ふたたびだんご、稗ずーしー ほか)・●育てる食材 2件(宮崎牛、みやざき地頭鶏)・●仕込む 3件(宮崎の芋焼酎、おび天、そば焼酎)・○本場 1件
この土地で生まれた29
- チキン南蛮Chikin Nanban揚げた鶏肉を南蛮酢にくぐらせ、タルタルソースをかけた延岡発祥の一品。昭和30年代、洋食店のまかない料理として作られた甘酢漬けの唐揚げが元になったとされ、今や宮崎を代表する味として広く知られる。
- ふたたびだんごFutatabi Dangoだんご粉を練って蒸し、摘みたてのよもぎを加えてもう一度つき直す延岡市のおやつ。通常一度きりの練りを「再び」おこなうことが名の由来で、あんを包んできな粉をまぶすと、若草色のやわらかな団子になる。
- 稗ずーしーHie-zushi猪の骨付き肉を湯がいた出汁に、米や稗、野菜を入れて炊く椎葉村の雑炊。縄文以前から食べられてきたとされる雑穀・稗を使い、猪をさばいた際には村中に振る舞われる冬の栄養源として伝わってきた。
- 日向黒皮かぼちゃの煮物Hyuga Kurokawa Kabocha no Nimono宮崎市発祥の伝統野菜「日向黒皮かぼちゃ」を大きめに切り、砂糖と薄口醤油でコトコト煮る料理。西洋かぼちゃよりさっぱりとして甘みは控えめだが煮崩れしにくく、皮まで美味しく食べられるのが持ち味。
- いりこもちIriko Mochiもち米を炒って粉にした「いり粉」を水飴で練り上げ、寝かせてから棒状に切る宮崎の菓子。江戸期に薩摩藩から伝わった節句菓子とされ、子どもの成長を願って近所に配る風習があったと伝わる。
- 地鶏の味噌ころばかしJidori no Miso Korobakashi地鶏を水を使わずに焦がさないよう鍋で煮転がし、味噌をからめる小林市周辺の家庭料理。「ころばかし」は鍋の中で煮転がすことを指す県西地方の方言で、家庭ごとに具材や味付けが異なる。
- かに巻き汁Kanimaki-jiru生きた山太郎ガニ(モクズガニ)を甲羅ごとすりつぶし、水と味噌を加えて漉した汁を弱火にかける日南市北郷町の秋の汁物。加熱するとタンパク質がおぼろ豆腐のように固まり、カニの旨味を余さず味わえる。
- かっぽ鶏Kappo-dori青竹の節をくり抜いた筒に下味をつけた地鶏や野菜を詰め、竹ごと火にかけて蒸し焼きにする高千穂町の料理。竹から出る香りとエキスがまろやかな味わいを生み、竹筒に地元焼酎を入れた「かっぽ酒」と共に楽しまれる。
- 宮崎辛麺Karamen醤油・味噌・塩・豚骨以外宮崎県延岡市発祥の激辛麺料理。1987年、居酒屋のサイドメニューとして生まれたとされ、小麦粉とそば粉から作るコシの強い麺を、唐辛子で真っ赤に染めたスープで食べる。
- めひかりの唐揚げMehikari no Karaage延岡市沖の日向灘、水深300m前後でとれる小魚メヒカリを、骨ごとまるごと揚げる料理。かつては雑魚扱いだったが、淡白な身とふんわりした食感を地元の料理人が引き出し、いまや延岡の名物になった。
- めの餅あられMeno Mochi Arare小正月に紅白や黄・緑に色づけた餅を榎の枝に刺して飾る「めの餅」を、1月30日頃に外して油で揚げてつくる南九州のあられ。繭の豊産を祈る「繭の餅」が語源とされ、五穀豊穣や厄払いの願いがこめられている。
- 宮崎ラーメンMiyazaki Ramen豚骨あっさりとした豚骨スープ。卓上の漬物と一緒に食べる店が多い。
- 冷や汁Miyazaki Hiyajiru焼いた魚と味噌をすり鉢でまぜ合わせ、香ばしく炙ってから出汁でのばして冷やす宮崎の即席汁。夏の農作業の合間に手早く栄養を摂る知恵として広まったとされ、麦飯にかけてきゅうりを添えていただく。
- 煮しめMiyazaki Nishimeしいたけや里芋、たけのこ、こんにゃくなどを醤油とみりんでじっくり煮つめ、汁を残さず仕上げる宮崎の惣菜。正月のおせちや高千穂の神楽奉納に欠かせない一品で、地域ごとに出汁の素材や具材が異なる。
- とりめしMiyazaki Torimeshi細く切った鶏肉とごぼう、人参、しいたけを炒めて出汁で煮つけ、米と一緒に炊きあげる宮崎の飯料理。稲刈りや畑仕事の合間におにぎりとして食べられてきた農家飯で、新富町では「春日ずし」の別名でも知られる。
- 菜豆腐Nadofu大豆を煮てにがりで固める工程に、季節の菜の花や三つ葉、平家かぶの葉を混ぜ込む椎葉村の豆腐。豆腐の色や滋養を補うと同時に、貴重な大豆をやせた土地でも育つ青菜で節約する知恵だったと伝わる。
- 七とこずしNanatoko-zushi大根や人参、せりなど七草と丸もちを煮込んだ雑炊を、近所の7軒からもらい集めて食べる旧島津藩都城地方の行事食。数え7歳の子どもが晴れ着で7軒を回る「ななとこさんの日」に食べられ、いまも神社での七草参りに名残が伝わる。
- ねりくりNerikuri蒸した甘藷(さつまいも)と餅をすり鉢でついて丸め、きな粉をまぶす都城市の菓子。正月の餅つきの最後の一臼に煮た甘藷を加えてつくったのがはじまりとされ、「ねりくり」は宮崎弁で「つきまぜる」の意という。
- ぬた芋Nuta-imo皮ごとゆでた里芋をすりごま、味噌、砂糖、みりんで和える宮崎の惣菜。里芋の角がとれてとろみが増すのが持ち味で、小さな「おちこ」芋を無駄なく使う先人の知恵から生まれたと伝わる。
- お茶の葉天ぷらOcha no Ha Tempura摘みたての新茶の若葉に薄く衣をつけてさっと揚げ、塩を振っていただく宮崎の初夏の料理。日照時間の長い宮崎は茶どころとして知られ、新茶の時期にしか味わえない地元ならではの一品とされる。
- れんこんのすり流し汁Renkon Surinagashi-jiru水沼神社の池でとれる糸引きれんこんをすりおろし、油揚げと共に出汁と味噌でのばす新富町の汁物。江戸期に高鍋藩主が大和かられんこんを取り寄せたのが始まりと伝わり、真冬に泥田で掘り出す重労働の恵み。
- 魚ずしSakana-zushiサバやアジを背開きにして塩でしめ、酢に漬け込んでからすし飯にのせる宮崎沿岸部の姿ずし。天領地だった門川町の名物として知られ、四国から伝わったとの説もある冬祭りのごちそう。
- せりのよごしSeri no Yogoshiゆでて刻んだせりを、豆腐と胡麻、味噌、砂糖をすった衣で和える宮崎の白和え。すり鉢を汚しながらつくることから「よごし」と呼ばれ、精進料理として法事や仏事にも手づくりされてきた。
- そまげSomage煮干し出汁で大根や人参を煮た汁に、そば粉を混ぜ込んでだんご状にする椎葉村の郷土料理。「そま」はそば、「げ」はおかゆを指す方言とされ、固くなったら囲炉裏で焼いて食べたと伝わる、米を節約するための一杯。
- 酢のしゅいSu no Shuiおろした大根とイワシを酢と醤油で煮る宮崎県西地方の温かい汁物。「しゅい」は方言で汁のことを指し、体を温める冬の料理として餅つきの際にも食べられてきた、都城の在来大根を活かす一品。
- 歳とり膳Toshitori-zen大晦日の夜、歳神様への感謝と新年への願いをこめて家族で囲む宮崎の膳。沿岸部ではタイ、山間部では塩イワシなど「歳とり魚」を主役に、煮しめや白和え、なますが並び、正月三が日はその残りを静かに食べ継ぐ。
- とうきびめしToukibi Meshi軒下で寒風にさらして乾燥させたとうもろこしを踏み臼でひき割りにし、米に混ぜて炊く高千穂地方の飯。米が貴重だった時代にかさ増しの役目を果たしたとされ、冷めると囲炉裏で焼いて食べたと伝わる。
- つわぶきの油炒めTsuwabuki no Aburaitameアク抜きしたつわぶきを塩ゆでし、油揚げと共に炒めて醤油と砂糖で味付けする日南地方の惣菜。ふきに似るが常緑で一年中葉をつけ、宮崎県南部の海岸線に自生する春の食材として親しまれている。
- ざぶ汁Zabu-jiru人参、ごぼう、じゃがいも、大根、かぼちゃなどを炒めていりこと昆布の出汁で煮る都農町の汁物。野菜を「ざぶざぶ」煮ることが名の由来とされ、手に入りやすい根菜でつくる宮崎の日常の家庭料理。
この土地が育てる2
この土地が仕込む3
- 宮崎の芋焼酎Miyazaki Imo-jochu芋鹿児島と並ぶ芋焼酎の産地として知られる宮崎県の芋焼酎。黄金千貫を中心に、ジョイホワイトなど宮崎で育成された品種も使われるとされ、地域ごとの気候や土壌の違いが酒質に出るという。
- おび天Obitenイワシやアジなどの近海魚をすり身にして豆腐と合わせ、味噌や黒砂糖で味付けして揚げる日南市飫肥の練り物。江戸期の飫肥藩で考え出されたとされ、薩摩揚げに似るが豆腐入りでふわりとやわらかいのが持ち味。
- そば焼酎Soba-jochuほかの系統そばの実を主原料にする焼酎。そば湯を思わせる香ばしい香りとやさしい甘みを持つとされ、1973年に宮崎県五ヶ瀬町の蔵元が麦焼酎の製法をもとに開発した、比較的新しい型の焼酎だという。