麺 ── ラーメン
ちゃんらー
Chanraa
北九州市門司区の食堂で生まれたとされる麺料理。ちゃんぽん麺をいりこだしのうどん風つゆに入れた一杯で、長崎ちゃんぽんを食べたいが小遣いが足りない生徒のために考えられたと伝わる。
- 発祥: 福岡県北九州市門司区
- 醤油・味噌・塩・豚骨以外
- 東京から西へ約830km
福岡県北九州市門司区
何でできているか
麺は長崎ちゃんぽんと同じ太い中華麺を使うが、スープはいりこ(煮干し)でとった和風だしで、うどんつゆに近い。具はもやしとキャベツというごく簡素な構成が原型で、現在は豚肉を加える店もある。名前は「ちゃんぽん」と「ラーメン」を混ぜたような響きから来ているとされ、見た目はちゃんぽんに近いのに口に含むと和風の出汁が広がる意外性がある。
どう作るのか
いりこを効かせた和風だしを仕立て、そこに太めのちゃんぽん麺を入れて煮る。一説によると、門司区の食堂「清美食堂」で、長崎から引っ越してきた女子中学生が「ちゃんぽんを食べたいがお小遣いが足りない」と話したのを聞いた店主が、安く作れる和風だしとちゃんぽん麺を組み合わせて出したのが始まりという。具はもやしとキャベツを炒めずにそのまま加えるだけの簡便さも特徴とされる。
なぜこの形になったのか
門司港は長崎方面との行き来が多い港町で、ちゃんぽんの味を知る人が集まっていた。本場の豚肉や魚介をふんだんに使うちゃんぽんは値が張るため、身近な和風だしともやし・キャベツで代用したことが、この折衷的な一杯を生んだと伝わっている。2016年には東九州自動車道の開通を記念したコラボ弁当が九州エリアで販売され、地域の名物として広く知られるきっかけにもなった。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
同じ福岡県
- あぶってかもスズメダイに塩をまぶして一晩おき、鱗も内臓も除かずに炙る。小骨が多く敬遠されがちな魚だが、明治期の博多湾で大量に獲れた際に塩をふって焼いてみたのが始まりと伝わる。
- あちゃら漬け白瓜やなす、れんこんなど夏野菜を赤唐辛子入りの甘酢に漬ける。博多湾の南蛮貿易で伝わったポルトガル語「アチャール」が語源とされ、お盆に客をもてなす縁起物の奇数野菜を使うという。
- あまぎのかわたけ朝倉市の黄金川だけで採れる天然の淡水海苔を、三杯酢や甘酢で和えて食べる。江戸時代には将軍への献上品だったと伝わる希少な食材で、現在は絶滅危惧種として保全活動が続くという。
- べたもち小麦粉の生地を平たい形にのばして蒸し、きな粉や小豆の粒あんをかけて食べる。豊前海でとれる舌平目「ベタ」の扁平な姿に見立てて名付けられたとされ、田植え後の祝いに欠かせないという。
- かぼちゃのだんご汁豊前市三毛門産の大玉かぼちゃをとろとろに煮て、練った小麦粉をちぎり入れる汁物。約450年前にポルトガル伝来という三毛門かぼちゃは、食べ物が乏しかった時代の命をつなぐ味だったという。
- えびざっこアカエビやサルエビなど数種の小型エビを甘めの醤油でさっと煮て、残った煮汁でそうめんを煮込む。豊前海でまとめて水揚げされる雑多なエビを新鮮なうちに味わう漁師の料理という。