麺 ── ラーメン
家系ラーメン
Iekei Ramen
豚骨と鶏ガラを長時間炊いたスープに濃口醤油だれと鶏油を合わせ、太くて短めの麺、ほうれん草と海苔をのせる。1974年に横浜・新杉田で創業した店が源流とされ、工場地帯の働き手の間で広まったと伝わる。
- 発祥: 神奈川県横浜市磯子区
- 豚骨
- 東京から南へ約40km
神奈川県横浜市磯子区
系譜
家系ラーメン横浜ラーメン
何でできているか
豚骨と鶏ガラを長く炊いたコク深いスープに、濃口醤油だれと鶏油を合わせる。鶏油が表面を覆うため、見た目以上に熱がこもり、最後まで熱々のまま食べ進められる。麺は太くて短めのストレート麺で、スープをよくまとう。具はチャーシュー、ほうれん草、四角い海苔が定番で、麺の硬さやスープの濃さ、鶏油の量を客が細かく注文できるのも特徴とされる。
どう作るのか
宮大工や理容師見習い、長距離トラック運転手など、さまざまな職を経てラーメン店を開いた店主が、東京のラーメン店で3年ほど修業したのちに開業したと伝わる。「九州の豚骨と東京の醤油を合わせたらうまいのではないか」という着想から生まれたという。豚骨と鶏ガラを別々にじっくり炊き、濃口醤油だれと合わせて仕上げるのが基本の作り方とされる。
なぜこの形になったのか
創業の地は石川島播磨重工業(現IHI)をはじめとする工場が密集する京浜工業地帯の沿道にあり、そこで働く工場労働者やトラック運転手の間で評判を呼んで広まったと伝わる。体を使う仕事の合間に手早く高カロリーの一杯を食べたいという需要が、濃厚なスープと太い麺、注文でカスタマイズできる仕組みを後押ししたと読める。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ神奈川県
- ドリアバターライスに海老のクリーム煮をのせ、ホワイトソースとチーズをかけて焼く洋食。横浜のホテルで、体調の悪い客のために即興で作られたのが始まりと伝わる。海老の代わりに鶏肉やきのこを使う店もある。
- エビマヨ衣をつけて揚げたえびに、マヨネーズをベースにした甘いソースを絡める料理。広東料理の料理人が、アメリカで食べたマヨネーズがけのえび料理に納得がいかず、独自に作り直したのが始まりとされる。
- 牛鍋牛肉や豆腐、春菊などを味噌や醤油だれで最初から煮込む横浜市発祥の鍋料理。開港後に西洋の肉食文化と出会って生まれ、居酒屋の主人が牛鍋屋を開いたのが始まりと伝わる。
- ハリハリ漬け切り干し大根より太く切った「割り干し大根」を醤油だれに漬け込む、三浦半島の郷土料理。パリパリとした歯ざわりが名の由来とされ、大根の名産地三浦市で古くからつくられてきたという。
- へらへら団子薄力粉や白玉粉を練った平たい団子にあんをからめる横須賀市佐島の郷土菓子。夏の船祭りで豊漁と無病息災を願って神棚に供えられ、集まった親族とともに味わう習わしが残っている。
- 平塚系タンメン透き通った塩味のスープにほのかな酸味をきかせ、わかめと刻み玉ねぎをのせる。神奈川に一般的なとろみの強いタンメンとは違い、さらりとした汁が特徴で、平塚の中華店で親しまれてきたと伝わる。