麺 ── ラーメン
見附へそラーメン
Mitsuke Heso Ramen
丼の中央に、うずらの卵を仕込んだ肉団子「へそ」をひとつ置いた一杯。新潟のほぼ中心という見附市の位置になぞらえ、市内の麺類業組合が知恵を出し合って考案したと伝わる。
- 発祥: 新潟県見附市
- 醤油
- 東京から北へ約220km
新潟県見附市
何でできているか
丼の中央に、皮で包んだ大きな団子がひとつ鎮座する。豚ひき肉やシイタケ、背脂を皮で包み、真ん中にうずらの卵を仕込んだこの団子が「へそ」と呼ばれる。箸で真ん中から割ると肉汁がスープに流れ出し、味わいが途中で変わっていく仕組みになっている。団子の周りにはチャーシューやネギなど一般的な中華そばの具も添えられ、見た目の派手さの割りに食べ飽きない構成という。
どう作るのか
見附市の麺類業組合が「新潟のほぼ中心に位置する見附=へそ」という発想から考案したと伝わる。具材を皮で包んで茹でた団子をスープの中央に置き、食べ進める過程で味の変化を楽しませる構成にまとめたという。スープは醤油仕立てが基本で、味噌仕立ても用意されている。団子を割るタイミングは食べ手に委ねられており、最初に割るか最後まで残すかで印象が変わるという。
なぜこの形になったのか
新潟県の地図上でほぼ中央にあるという見附市の位置そのものを、一杯の中心に置いた団子として表現しようとしたと考えられる。土地の場所を食べ方の仕掛けに変える発想は、名物の少ない街が新しい名前を作ろうとした試みとして読める。約15年前に組合として考案された経緯からも、一軒の思いつきではなく町ぐるみの企画だったことがうかがえる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ新潟県
- あんぼ米粉の生地であん餅や漬け菜、なすなどの具を包んで蒸す中越地域の郷土料理。小麦が育ちにくく米どころだった土地柄から、長野の「おやき」に似ながらも皮に米粉を使うのが特徴とされる。
- ふぐの子の粕漬けゴマフグの卵巣を2年以上塩蔵したのち佐渡の酒粕で長期熟成させる珍味。ふぐ調理師免許を持つ者が処理したものだけが出回り、江戸時代から佐渡でつくられてきたと伝わる。
- ふかしなす巾着なすを半分に切って蒸し、冷やしてからし醤油や生姜醤油で食べる新潟の郷土料理。なすの生産量が全国有数の新潟で、体を冷やす夏の一品として親しまれてきたと伝わる。
- へぎそば新潟県小千谷市で、織物の糸を糊付けする海藻「布海苔」をつなぎに使い始めたそば。「へぎ」と呼ばれる木箱に一口ずつ盛り付ける。
- 冷やし汁みそ仕立てだし汁を味噌でのばし、きゅうりや青じそを刻んで加える中越地方の冷たい汁物。夏に食欲が落ちても食べやすいよう工夫された料理で、そのままでもごはんや麺にかけても食べられると伝わる。