麺 ── ラーメン
天ぷらラーメン
Tempura Ramen
積丹半島の付け根、岩内町の名物ラーメン。鶏ガラや鰹だしの塩味・醤油味のあっさりスープに、揚げたての海老天を1〜2本のせる。そばの天ぷらをラーメンに移した一杯とされる。
- 発祥: 北海道岩内町
- 塩
- 東京から北へ約810km
北海道岩内町
系譜
天ぷらラーメン
何でできているか
鶏ガラや鰹節でとった出汁に、塩または醤油であっさり味つけしたスープが土台。そこに揚げたての海老天を1〜2本のせるのが最大の目印で、麺は緩めに縮れた中細麺が使われる。天ぷらの衣がスープを吸って崩れていく変化も、この一杯の楽しみ方のひとつで、子どもの頃から親しんだ味として地元では語られることが多い。派手さより素朴さを大事にする町の食卓を映した一杯といえる。
どう作るのか
鶏ガラと鰹だしをあっさりめにとり、塩または醤油でととのえる。仕上げに海老を揚げたてのままのせるため、注文が入ってから天ぷらを揚げる店が多い。かつては芝海老などのかき揚げが主流だったが、1980年代ごろからエビ天そのものをのせる形が広まったという。スープの味つけや衣の厚みは店ごとに個性があり、食べ比べる楽しみもある。
なぜこの形になったのか
岩内町は後志の漁師町で、そば店で天ぷらそばが親しまれていた土地。1940年ごろ、そば店「福井庵」で常連客が天ぷらそばの天ぷらをラーメンに入れてほしいと頼んだのがきっかけとされる。そばの具をラーメンに転用するという小さな思いつきが、世代を超えて地元で受け継がれる名物になったと伝わり、今も町内の食堂ごとに受け継がれている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ北海道
- 旭川ラーメン魚介と豚骨を合わせた醤油スープに、ラードで蓋をして冷めにくくする。厳寒の地ならではの工夫とされる。
- 旭川ホルメン旭川の二大名物、醤油ラーメンとホルモン焼きを掛け合わせたご当地グルメ。醤油だれのスープに、下処理して臭みを抜いた豚ホルモンをのせる。2010年代に旭川で考案された。
- ガタタンラーメン芦別市の郷土料理ガタタンをラーメンにした一杯。片栗粉でとろみをつけた塩味のスープに、野菜・肉・魚介など具だくさんの具を合わせ、仕上げに溶き卵を流し入れる。満州からの引き揚げ者が伝えた中華料理が土台にある。
- 美唄のとりめし鶏肉とたまねぎを米と一緒に醤油、砂糖、酒で炊き込むごはん。明治の開拓期、小作人に養鶏を勧めた農場主が、米が実った後に鶏をつぶして客をもてなしたのが始まりと伝わる美唄市中村地区の郷土料理。
- 美唄やきとりモツを中心に、内臓から皮まで一羽分を一本の串に刺す。
- びらとり和牛日高地方・平取町で育つ黒毛和種。昭和37年に島根県から導入された繁殖牛を礎とし、冬の厳しい寒さの中でじっくりと肥育され、味の濃さに定評があるという。札幌をはじめ道内で広く親しまれる銘柄になったという。