麺 ── ラーメン
玉名ラーメン
Tamana Ramen
熊本県玉名市のご当地ラーメン。1952年に久留米の名店「三九」が旧国鉄高瀬駅前に出店したのが始まりとされ、この味に感銘を受けた人々が後の熊本ラーメンの代表店を興したと伝わる。
- 発祥: 熊本県玉名市
- 豚骨
- 東京から西へ約900km
熊本県玉名市
系譜
何でできているか
濃厚な豚骨スープと中細のストレート麺が軸で、仕上げに焦がしにんにくを効かせるのが定番。焦がしにんにくの量は客の好みで調整されることが多く、香ばしさと後を引くコクが特徴とされる。作り方は店ごとに幅があり、玉名という土地の名の下で緩やかにまとまっている一杯で、久留米系と熊本系の中間的な性格を持つとも語られる。
どう作るのか
豚骨をじっくり炊いて濃いスープを仕立て、焦がしにんにくの香油を別に用意して仕上げに加える。一説によると、1952年に久留米ラーメンの名店「三九」が玉名市の旧国鉄高瀬駅前に支店を出したのが始まりで、この店の味が評判となり、後の熊本ラーメンの基礎になったと語られている。海苔養殖で働く人たちが温かい一杯を求めたことも、店が根づく後押しになったと伝わる。
なぜこの形になったのか
玉名は海苔養殖などの働き手が多い土地で、温かく食べごたえのある一杯が求められた。熊本市から三九を訪れた人々がその味に感銘を受け、のちに熊本の代表的なラーメン店を興したとされ、玉名で磨かれた久留米系の味が熊本ラーメンのルーツの一つに数えられる理由になっている。街道と鉄道の結節点だった立地も、この味が広く伝わった背景として語られる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ熊本県
- 天草大王明治・大正期に天草で飼われた大型の肉用鶏が昭和初期に途絶えたのち、熊本県が約10年かけて復元したとされる。120〜150日齢で出荷され、日本最大級の地鶏という。
- がね揚げ拍子切りにしたさつまいもをしょうが入りの甘めの衣にくぐらせ、油で揚げた惣菜。天草の方言で「がね」はカニの意味で、揚げた形がカニの足に似ることから名付けられたという。精進料理としても使われる。
- 鯛そうめんタイの頭や中骨を煮た「あら炊き」の煮汁でそうめんを煮て食べる祝い料理。そうめんを使うのは特産地・島原の食文化の影響とされる。山都町馬見原では鯛を丸ごと姿煮にする「鯛めん」として伝わるという。
- たこ飯天日干しにした「干しダコ」を水でもどして刻み、ごぼうや人参と炊き込む、または後から混ぜるご飯。旨味が凝縮した干しダコを使うことが多く、天草市有明町の夏の風物詩とされる干しダコ干しの光景で知られる。
- 馬肉蕎麦熊本県阿蘇地域に伝わる、馬肉の甘辛いしぐれ煮を温かいそばにのせる料理という。馬肉文化が根づいた土地で、けが人や病人への薬膳料理として食べられてきた歴史を持つとされる。
- ぶたあえ茹でタコとなすを甘辛い麦味噌で炒め合わせた天草の家庭料理。かつて手に入りにくかった豚肉の代わりに、地元で獲れるマダコを使ったのが始まりとされ、名前だけ「豚和え」として残ったという。