麺 ── ラーメン
甲州地どりラーメン
Koshu Jidori Ramen
山梨のブランド地鶏、甲州地どりのガラだしに淡水魚のかえしを合わせたラーメン。「やまなし源水ラーメン」の枠組みの中で一軒が仕立てた一杯とされ、県産のドライトマトや地どりソーセージがのる。
- 発祥: 山梨県甲府市
- 醤油・味噌・塩・豚骨以外
- 東京から西へ約110km
山梨県甲府市
系譜
甲州地どりラーメン
何でできているか
山梨のブランド地鶏「甲州地どり」のガラからとったスープに、淡水魚の煮干しをベースにしたかえしを合わせる。鶏の旨みと魚介の香りが層になって重なり、仕上げにドライトマトや地どりのソーセージ、海苔とねぎがのる。一口ごとに違う食材の顔が見えるのが特徴とされ、具材を食べ進めるたびに味の重心が移っていく。彩りの鮮やかさも、この一杯を印象づける要素になっている。
どう作るのか
甲州地どりのガラをじっくり炊いてとった動物系のだしと、県産の淡水魚からとった魚介系のかえしを組み合わせて仕上げる。県産のドライトマトや地どりのソーセージをのせるなど、山梨で採れる食材をひとつの丼に集める作り方そのものが、この一杯の骨組みになっている。曜日ごとに追加のトッピングを変える店もあり、通うたびに違う組み合わせを楽しめるという。
なぜこの形になったのか
山梨県内のラーメン店でつくる団体が、県の水と食材を生かした新しいご当地ラーメンをつくろうと掲げた取り組みの中から生まれたとされる。地鶏という具体的な地場食材を主役にすえることで、水だけでなく山梨の畜産や農業ともつながる一杯を目指した結果と考えられる。ひとつの枠組みの中で店ごとに異なる主役食材を選ぶ試みの、地鶏を選んだ例と言える。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ山梨県
- あけぼの大豆の枝豆通常の1.6倍という大粒の「あけぼの大豆」を塩ゆでにする身延町曙地域の枝豆。明治から続く在来種だが機械化になじまず生産者の高齢化で希少となり、「幻の大豆」とも呼ばれてきたと伝わる。
- 甘納豆のお赤飯ささげや小豆を使わず、食紅で赤く色づけたもち米に甘納豆を混ぜ込む山梨の赤飯。ごま塩をかけると甘じょっぱく、祝いの席に欠かせないとされる。同様の甘い赤飯は遠く離れた北海道や東北の一部にもあると伝わる。
- あんびんさつまいも粉と小麦粉を熱湯でこね、あんを包んで叩いて平らにし蒸す峡南地域の菓子。あんを叩き入れる仕草が名前の由来とされ、廃校を機に地元が復活させた市川三郷町六郷の伝統食と伝わる。
- あわびの煮貝駿河湾でとれたアワビを醤油に漬けて樽で運び、馬の体温に揺られるうちに味がしみ込んだという甲州の名産。薄切りにして肝と盛り合わせ、しそやきゅうりを添えて食べると伝わる、海のない山梨に残る海の幸。
- 小豆ほうとう太めに切ったほうとう麺を、餅の代わりに小豆の汁粉に入れて煮る山梨の行事食。北杜市須玉町若神子の三輪神社の夏祭りは「ほうとう祭り」と呼ばれるほどで、赤い小豆の色が厄除けになるとされる。
- 平打ちタンメン山梨県甲府市発祥とされる、幅広の平打ち麺を使った塩味のタンメン。もやしや豚肉、白菜などの野菜がたっぷりのり、フェットチーネのような麺の食感が持ち味とされる。県内の複数の店に受け継がれている。