麺 ── ラーメン
マジェンバ
Majenba
佐賀県小城市で2011年に考案された混ぜ麺。名前は「混ぜてください」を意味する佐賀弁「混ぜんば」から来ており、小城産の食材を乗せた麺を甘辛いタレとよく混ぜて食べる。
- 発祥: 佐賀県小城市
- 醤油・味噌・塩・豚骨以外
- 東京から西へ約910km
佐賀県小城市
何でできているか
汁のない混ぜ麺で、麺は中華麺、パスタ、うどんなど店によってさまざま。共通しているのは全店で使う甘辛い「マジェンバのたれ」で、これを小城産の野菜や肉などのトッピングごと麺とよく混ぜてから食べる。厳密な決まりが少なく、店ごとのアレンジが前提になっている一皿で、食べる側もどの店の一杯かによって印象が変わる楽しみがある。
どう作るのか
茹でた麺に小城の食材を使ったトッピングをのせ、共通のタレを回しかけてよく混ぜ合わせる。一説によると、小城羊羹や鯉料理で知られる小城市がさらなる知名度向上を狙って2011年に考案したとされ、名前は「混ぜて」を意味する佐賀弁「混ぜんば」に由来するという。2016年からはたれ自体も市販され、家庭でも同じ味を再現できるようになった。
なぜこの形になったのか
麺の種類やスープの型を固定しなかったのは、既存のラーメン屋やうどん屋がそれぞれ自分の得意な麺でこの企画に参加できるようにするためだったと伝わる。統一されているのは「地元産の食材をのせて、共通のたれで混ぜる」という食べ方の型だけで、それが町おこしの一皿としての柔軟さにつながっているとされる。2019年時点で小城駅・牛津駅周辺を中心に約10軒が提供していた。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ佐賀県
- あらの姿煮10kgほどにもなるアラ(クエ)を丸ごと大鍋で1日がかりで煮込む。唐津くんちで留守を守る女性たちが客をもてなす「くんち料理」の目玉とされ、戦後、見栄えを競って始まったと伝わる。
- ふなんこぐい昆布で巻いたフナをダイコンなどと大鍋でじっくり煮込み、姿のまま骨まで柔らかく仕上げる。有明海の漁が乏しい冬のたんぱく源として重宝され、鹿島市では恵比寿様への正月の供え物にもなるという。
- ふつもちつきたての餅にゆでたよもぎを練り込み、あんこを包む。全国で桃の節句に菱餅を供えるのに対し、佐賀ではこの「ふつ餅」を供える地域があり、春の訪れを告げるおやつでもあるという。
- 呉豆腐のごま醤油かけ豆乳に葛やでんぷんを加えて固める、有田町に伝わる独特の豆腐。にがりで固める通常の豆腐よりも柔らかくつやがあり、ごま醤油をかけて副菜に、黒蜜やきな粉でスイーツにもなるという。
- 干し柿なます千切りにしたダイコンと干し柿を、酢とゆずの搾り汁、醤油で和える。軒先に渋柿を吊るす「柿のれん」が秋の風物詩となる佐賀市大和町松梅地区で、正月のおせちに添えられるという。
- いかのかけ和えイカと大根、人参をすりごま入りの酢味噌で和える。魚介とダイコンを合わせるこの手の料理は各地にあるが、佐賀では「かけ和え」と呼び、秋祭りには脂ののったサバを使うこともあるという。