麺 ── ラーメン
白河ラーメン
Shirakawa Ramen
手打ちの平打ち縮れ麺が特徴。醤油スープに大ぶりのチャーシューを乗せる店が多い。
- 発祥: 福島県白河市
- 醤油
- 東京から北へ約170km
福島県白河市
何でできているか
澄んだ醤油スープに、幅広で多加水の縮れ麺が絡む。手で打たれた麺はコシと柔らかさを両方持ち、噛むとむにっとした弾力のあとに小麦の甘みがじわりと残る。具材はチャーシュー、メンマ、ネギ、ほうれん草、ふちを紅く染めたナルトと、昔ながらの顔ぶれがひと通り揃う。すっきりとしたスープと存在感のある太めの麺の組み合わせが特徴。
どう作るのか
麺は蕎麦打ちの技法を応用し、生地を手で延ばして幅広に切り出していく。加水を多めにした生地は柔らかくべたつきやすく、機械のローラーで伸ばすよりも手作業のほうが力加減を調整しやすいとされる。多くの店が毎日その日の分だけ丁寧に麺を打ち、茹でたてをすぐに澄んだ醤油スープに合わせて出す。まとめてゆで置きをしない分、麺そのものの香りと歯ざわりが生きたまま丼まで届く。
なぜこの形になったのか
白河は古くからそば処として知られ、冷涼な気候に強い蕎麦の栽培が藩主の奨励で広まった土地とされる。そばを打つ技術を持つ職人がもともと多くいたことが、支那そばが入ってきた際に手打ちの縮れ麺という形を選ばせた理由の一つと伝わる。そば打ちという、この土地の冷涼な気候に合わせて育ってきた手仕事が、そのままラーメンの麺づくりに移し替えられた形と読める。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ福島県
- 会津ラーメン手打ちの平打ち太麺と、澄んだ醤油スープ。会津若松市の食堂が横浜で覚えた味を持ち帰ったのがはじまりとされる、喜多方とは別に育った会津地方のもう一つの中華そば。
- 会津カレー焼きそば福島県会津若松市で広まったソース焼きそばにカレーのルーをのせる一皿。食堂「トミーフード」が焼きそばにカレーをかけて出したのが始まりとされ、安さとボリュームで若者を中心に人気を集めたと伝わる。
- 会津牛会津盆地で育つ黒毛和種の去勢・雌牛。地元産の稲わらを中心とした飼料を与えられ、盆地特有の寒暖差の大きい気候が肥育に適するとされる、福島県を代表する銘柄。首都圏での引き合いも増えているという。
- 会津地鶏平家の落人が会津に持ち込んだと伝わる系統で、絶滅寸前だったところを福島県が保護し交配・改良を重ねて作出したとされる。90〜170日ほどかけて丁寧に肥育されるという。
- ソースカツ丼(会津)とろみのある甘辛ソースをたっぷりかけた会津のソースカツ丼。由来は複数説あり定まっていないが、大正期の洋食文化を土台に、会津の日常の中で磨かれてきたとされる郷土の味である。
- 会津山塩ラーメン温泉水から作る山塩を使った塩ラーメン。まろやかな塩気が特徴。