麺 ── ラーメン
上川ラーメン
Kamikawa Ramen
大雪山の伏流水を仕込み水に使う上川町のラーメン。白く炊いた豚骨だしを軸に、味噌や塩のタレは店ごとに違う。醤油の二段スープが主流の旭川とは別の道を選んだ町の味とされ、水の質そのものが看板になっている。
- 発祥: 北海道上川町
- 豚骨
- 東京から北へ約940km
北海道上川町
何でできているか
白く炊いた豚骨スープが看板で、透明感よりも骨の甘みと厚みを前に出す。仕上げの味つけは味噌や塩を掲げる店が多く、醤油の二段スープを主流とする旭川ラーメンとは別の骨組みを選んでいる。麺はコシのある中太が中心で、濃いめのスープをしっかり受け止める。汁を飲み干したくなるほど、水そのものの味がまず立つのがこの町のラーメンの特徴とされる。
どう作るのか
豚骨を長時間じっくり炊き出し、白濁するまで煮出してから、店ごとに味噌や塩のタレを合わせて一杯に仕立てる。仕込み水には大雪山からの伏流水を使う店が多く、スープも麺も同じ水系でまとめる作り方が土地の誇りになっている。他所から来た醤油の型をなぞるのではなく、手元にある水と骨で組み立てる発想が根にあり、店ごとの工夫がそのまま味の違いに表れる。
なぜこの形になったのか
上川町は石狩川の最上流にあり、大雪山からの清らかな水に恵まれた土地。1989年発足の地元の会が「おいしい水の町」を掲げてラーメンを盛り立てたと伝わる。旭川という大きな隣人を持ちながら、水と骨だしという土地の資源で独自色を出した結果が、この一杯に表れている。観光の呼び水としてラーメンを掲げた小さな町の選択が、そのまま食文化として根づいた例といえる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ北海道
- 旭川ホルメン旭川の二大名物、醤油ラーメンとホルモン焼きを掛け合わせたご当地グルメ。醤油だれのスープに、下処理して臭みを抜いた豚ホルモンをのせる。2010年代に旭川で考案された。
- ガタタンラーメン芦別市の郷土料理ガタタンをラーメンにした一杯。片栗粉でとろみをつけた塩味のスープに、野菜・肉・魚介など具だくさんの具を合わせ、仕上げに溶き卵を流し入れる。満州からの引き揚げ者が伝えた中華料理が土台にある。
- 美唄のとりめし鶏肉とたまねぎを米と一緒に醤油、砂糖、酒で炊き込むごはん。明治の開拓期、小作人に養鶏を勧めた農場主が、米が実った後に鶏をつぶして客をもてなしたのが始まりと伝わる美唄市中村地区の郷土料理。
- 美唄やきとりモツを中心に、内臓から皮まで一羽分を一本の串に刺す。
- びらとり和牛日高地方・平取町で育つ黒毛和種。昭和37年に島根県から導入された繁殖牛を礎とし、冬の厳しい寒さの中でじっくりと肥育され、味の濃さに定評があるという。札幌をはじめ道内で広く親しまれる銘柄になったという。