麺 ── ラーメン
高岡グリーンラーメン
Takaoka Green Ramen
高岡産ほうれん草をすりつぶし、豚骨スープに溶き込んで緑色に仕立てた一杯。緑を連想させる街のイメージを、2012年に地元有志が力を合わせてラーメンとして表現したと伝わる。
- 発祥: 富山県高岡市
- 豚骨
- 東京から北西へ約270km
富山県高岡市
系譜
何でできているか
鮮やかな緑色をしたスープは、豚骨の白濁にほうれん草の緑がまざり合ってできている。口に含むと豚骨のコクの奥から青菜特有のほのかな青みが香り、辛みそとゆず胡椒和えのチャーシューが味を引き締める。見た目のインパクトに反して、味わいはまろやかという。麺はこのくどさを持ち上げる中太麺が合わせられることが多い。
どう作るのか
高岡産のほうれん草をすりつぶし、豚骨スープに溶き込んで緑色に仕立てるのが条件という。具にはゆず胡椒で和えた細切りのチャーシューと辛みそを添え、緑・高岡産ほうれん草使用・高岡グリーンラーメンの名称という三つの条件を満たす店だけが名乗れる仕組みと伝わる。条件を守れば味付けは店の裁量に任されているという。
なぜこの形になったのか
高岡は緑豊かな高岡古城公園や、緑青を帯びた高岡銅器・高岡大仏など「緑」を連想させる街という。2012年、入善のブラウンラーメンの取り組みに触発された地元有志が、街のイメージ色をそのままラーメンに映す形で考案したと伝わる。学校給食にも取り入れられ、子どもの頃から街の色を味として覚える仕掛けになっているという。地域おこしの取り組みが一皿の色にそのまま込められている例といえ、街のシンボルを食べて体感できる仕掛けとして根づいてきたという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
兄弟
同じ富山県
- ばいの煮もの富山湾の深海にすむ巻貝バイを、殻ごと出汁で煮る。「めでたいことが倍になる」という語呂から祝いの席に登場するとされ、小ぶりなツバイは煮物、大ぶりなものは刺身で食べ分けられる。
- べっこう煮溶かした寒天に醤油とみりんで味をつけ、卵を糸を引くように流し込んで固める。あめ色に卵がむら雲のように散る見た目が鼈甲のかんざしに似ることが名の由来とされ、県西部では「ゆべし」とも呼ぶ。
- ぶりしゃぶ薄くそぎ切りにしたブリを昆布だしにさっとくぐらせて食べる。表面だけ火が入り中はレアな状態になるとされ、氷見漁港で揚がる「ひみ寒ぶり」を使ったものは特に贅沢な冬のご馳走とされる。
- げんげの味噌汁ゼラチン質に覆われた深海魚ゲンゲを、ぶつ切りにして味噌汁にする。甘エビ漁に混じって揚がる厄介者として扱われてきたが、身の美味しさが見直され漁村の外にも広まってきたとされる。
- 氷見うどん富山県氷見市で江戸時代中期、輪島の素麺の技法を取り入れて作られ始めた手延べうどん。加賀藩への献上品でもあった。
- 報恩講料理親鸞聖人の命日に営む報恩講の膳に並ぶ料理の総称で、その年よく出来た野菜や山菜を普段用とは別にとっておく習わしがあるとされる。信仰の篤い南砺市の五箇山地区では、干し山菜や五箇山豆腐などで具だくさんの煮物が作られる。