麺 ── ラーメン
横浜ラーメン
Yokohama Ramen
豚骨と醤油を合わせた濃いスープに太麺。ほうれん草と海苔を乗せる型が広く知られる。
- 発祥: 神奈川県横浜市
- 豚骨
神奈川県横浜市
系譜
何でできているか
豚骨と鶏ガラを合わせた濃い醤油スープに、太い麺。表面に脂の膜が張り、湯気の下でも熱が長く保たれる。トッピングのほうれん草と海苔は彩りだけでなく、脂の重さの合間に箸休めとして機能している。丼一杯でご飯もいける満足感を狙った、力強い一杯とされる。麺を一本すすっただけで、体を動かして働いた後の一杯だとわかるような重さがある。
どう作るのか
豚骨を強火で炊いた濃厚なスープに、鶏ガラの醤油だれを合わせるのが基本とされる。太めの麺は硬めに茹で、濃いスープにも負けない存在感を残す。ほうれん草と海苔を毎回同じ位置に乗せる型が広く定着し、店ごとの違いよりもこの基本形を踏襲することが重んじられていると伝わる。麺の硬さや脂の量を客が細かく指定できる店が多いのも、この型ならではの特徴とされる。
なぜこの形になったのか
一説によると、始まりは1974年、長距離トラックの運転手をしていた創業者が、九州の豚骨と関東の鶏ガラ醤油をひとつにまとめた一杯を出したことだったという。開いた店の周りは工場が並ぶ一帯で、体力を使う工場労働者やトラック運転手が主な客だったと伝わる。ご飯が欲しくなる濃さと量は、そうした働き手の腹を満たす一杯としての答えと読める。九州と関東の味を足し合わせる発想自体、運転手として各地を巡った経験から生まれたのだろう。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
対比
兄弟
同じ神奈川県
- ドリアバターライスに海老のクリーム煮をのせ、ホワイトソースとチーズをかけて焼く洋食。横浜のホテルで、体調の悪い客のために即興で作られたのが始まりと伝わる。海老の代わりに鶏肉やきのこを使う店もある。
- エビマヨ衣をつけて揚げたえびに、マヨネーズをベースにした甘いソースを絡める料理。広東料理の料理人が、アメリカで食べたマヨネーズがけのえび料理に納得がいかず、独自に作り直したのが始まりとされる。
- ハリハリ漬け切り干し大根より太く切った「割り干し大根」を醤油だれに漬け込む、三浦半島の郷土料理。パリパリとした歯ざわりが名の由来とされ、大根の名産地三浦市で古くからつくられてきたという。
- へらへら団子薄力粉や白玉粉を練った平たい団子にあんをからめる横須賀市佐島の郷土菓子。夏の船祭りで豊漁と無病息災を願って神棚に供えられ、集まった親族とともに味わう習わしが残っている。
- 平塚系タンメン透き通った塩味のスープにほのかな酸味をきかせ、わかめと刻み玉ねぎをのせる。神奈川に一般的なとろみの強いタンメンとは違い、さらりとした汁が特徴で、平塚の中華店で親しまれてきたと伝わる。