土地で生まれたもの
ごはんもの
297件
主なジャンル
ジャンルを分けていない料理132
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- へぼ飯Hebo Meshi地蜂(クロスズメバチ)の成虫と幼虫を甘辛く煮つけ、炊きたてのごはんに混ぜ込む。信州から奥三河の山間部にかけて貴重なタンパク源とされてきたと伝わり、現在はごちそうとして客人にふるまわれるとされる。
- たこ飯Tako Meshi天日干しにした「干しダコ」を水でもどして刻み、ごぼうや人参と炊き込む、または後から混ぜるご飯。旨味が凝縮した干しダコを使うことが多く、天草市有明町の夏の風物詩とされる干しダコ干しの光景で知られる。
- 甘納豆のお赤飯Amanatto no Osekihanささげや小豆を使わず、食紅で赤く色づけたもち米に甘納豆を混ぜ込む山梨の赤飯。ごま塩をかけると甘じょっぱく、祝いの席に欠かせないとされる。同様の甘い赤飯は遠く離れた北海道や東北の一部にもあると伝わる。
- あめのいおご飯Amenoio Gohan産卵のため川を遡上する琵琶湖固有種ビワマスを丸ごと米にのせて炊き込むご飯。「あめのいお」は雨の魚の意で、身と卵をほぐして混ぜ込む食べ方が秋の大鍋料理として伝わる。
- あみめしAmimeshiみりんや醤油、しょうがで甘辛く煮付けたアミの佃煮を、炊きたてのごはんに混ぜ込む宇佐市・中津市・豊後高田市域の料理。豊前海の干潟で秋から冬に水揚げされるアミを活かす、県北地域の人気料理の一つ。
- あなご飯Anago Meshiかば焼きにしたあなごをそぎ切りにし、だしで炊いたご飯に敷き詰める宮島の一皿。速い潮流にもまれて脂がのる「瀬戸のあなご」を使い、明治34年に宮島口駅の駅弁として売られたのが始まりと伝わる。
- 鮎ろうすいAyu Rosui鮎を丸ごと一本、なすやじゃがいもなどの夏野菜、ごはんとだしで煮込み、味噌で味付ける雑炊。「ろうすい」は雑炊がなまった呼び方とされ、清流・勝浦川で6月の鮎釣り解禁に合わせてつくられてきたという。
- ばくだんおにぎりBakudan Onigiri隠岐でとれる香り高い岩のりを軽くあぶり、醤油を塗って丸く大きなおにぎりを覆うように巻いた一品。見た目の豪快さから「ばくだん」と呼ばれ、弁当やおやつとして食べられている。出雲地方にも伝わる広域の料理。
- 美唄のとりめしBibai no Torimeshi鶏肉とたまねぎを米と一緒に醤油、砂糖、酒で炊き込むごはん。明治の開拓期、小作人に養鶏を勧めた農場主が、米が実った後に鶏をつぶして客をもてなしたのが始まりと伝わる美唄市中村地区の郷土料理。
- ぼっかけBokkake厚揚げやごぼう、糸こんにゃくを削り節のだしで煮て、炊きたてのごはんに汁ごとぶっかける福井の一品。大正初期から100年以上食べ継がれ、勝山ではかまぼこや三つ葉を添えたお茶漬け風にもすると伝わる。
- ぼくめしBokumeshi蒸したウナギとささがきごぼうを煮て、炊きたてのごはんに混ぜ込む。太すぎて売り物にならなかったウナギを養鰻場の「木杭(ぼっくい)」でまかない飯にしたのが名の由来と伝わる、大井川流域の混ぜごはん。
- 茶粥Chagayuほうじ茶などを煎じた茶袋の湯に米を入れて炊いたお粥。耕地が少なく米が貴重だった伊賀地域で、水の量を増やして米を節約する工夫から生まれたとされ、夏は冷やして食べる家庭もあるという。
- 茶ごめChagome煎ったそら豆とざらめ糖を米とともに炊き上げ、全体を茶色く仕上げたごはん。もとは武家の食事だったが、新しいそら豆が出回る時季に古いそら豆を消費する農家の料理として広まったとされる。
- 茶飯Chameshi炒った大豆を熱い豆入り番茶に浸し、その茶で米を炊き上げる今庄の一品。奈良の「奈良茶飯」が宿場町に伝わったとされ、仏事や報恩講の膳、里帰りする娘へのもてなしにも欠かせない味と伝わる。
- 大山おこわDaisen Okowaしいたけやごぼう、鶏肉などをもち米に炊き込む、大山山麓のしょうゆ味おこわ。かつて僧兵が戦勝祈願で炊いたのが始まりとも伝わり、大山寺の牛馬市で振る舞われた後、祭りやもてなしの席に受け継がれてきたという。
- どんどろけ飯Dondoroke Meshi熱した油で豆腐を炒める「バリバリ」という音を雷(方言でどんどろけ)に見立てた、鳥取東部・中部の炊き込みご飯。各集落にあった豆腐小屋で自家製の大豆から豆腐をつくっていた頃の、地元産づくしの一品と伝わる。
- 江波巻きEbamakiご飯に広島菜漬けとかつおぶし、白ごまをあえ、焼きのりで巻いた江波地区ののり巻き。片手で漕ぎながら食べられるよう両端を閉じることもあり、のり漁師の船上食として広まったと伝わる。
- さつまSatsuma焼いてほぐした白身魚を麦味噌とすり合わせ、骨でとった出汁でのばして熱い麦飯にかける南予の一杯。ぱさつきがちな麦飯を食べやすくする漁師の工夫と伝わり、地域や家庭で使う魚が違うという。
- 鯛めしTaimeshiタイを丸ごと米と炊き込む東予の型と、生の切り身を卵と醤油だれに漬けて熱いご飯にのせる南予の型がある。縁起の良い魚とされ祝いの席でも食べられ、家庭ごとにどちらの食べ方が根付くかが分かれるという。
- たこ飯Ehime Tako Meshi伊予灘でとれるタコをぶつ切りにし、昆布や根菜と一緒に米に炊き込む。もともと漁船の上で漁師が獲れたタコをそのまま炊いたのが始まりとされ、仕上げにみかんの皮をのせるのが愛媛らしい。
- ふき俵Fuki Dawara大豆を炊き込んだご飯をふきの葉で米俵のかたちに包んだ伊賀地域の行事食。田植えの際、田の神に豊作を祈って供えるほか、農作業の合間の携帯食としても食べられてきたと伝わる。
- 鮒めしFunameshi児島湾の干拓地に育った水路でとれる寒鮒を、まな板で叩いてミンチにし、根菜と炒め煮した汁を熱いごはんにかけて食べる。「とんとこ汁」とも呼ばれ、冬の寒い日の料理として伝わる。矢掛町・玉野市・八浜にまたがる広域のため玉野市を代表点とした。
- ごまご飯Goma Gohanよく炒ってすった黒ごまをもち米に混ぜて蒸し上げる、津軽地方の「色飯」のひとつ。真っ黒な見た目から仏事に供えられる一方、砂糖を加えて甘くし田植えや祭りに作る地域もある。
- 五目飯Gomoku Meshi栃木の特産・かんぴょうと干ししいたけ、ごぼう、錦糸卵などを彩りよく炊き込んだ祭りの日のごちそう。手間がかかることから、農家の休日や祭りなど特別な日につくられてきた。
- ごんじゅうGonjuu甘辛く煮た豚バラ肉と油揚げをかつお節とともにご飯に混ぜ、おにぎりにした館山市の郷土料理。秋祭り「やわたんまち」で神輿を担ぐ若衆に振る舞われ、十分に火を通した具が食中毒予防にもなっていたという。
- かて飯Katemeshi米に麦や豆、大根などの「かて」を加えて炊いたご飯。米不足の時代のかさ増し料理が起源で、現在は五目ご飯として親しまれる。学業成就を願う天神講の日に供されることが多い。
- 鶏めしTorimeshi桑の葉や梅酢を食べて育つ上州地鶏など、上質な鶏肉の産地である群馬で親しまれる丼もの。焼いてたれに漬けた薄切り鶏肉をご飯にのせ、行楽に持っていく弁当としても人気がある。
- 魚飯Gyohan焼いてほぐした白身魚と錦糸卵、えびなどをご飯に盛り、その骨でとっただしをかけて食べる竹原の料理。塩田で栄えた町の「浜旦那」がもてなしに用いた膳が、途絶えかけたのち文献で再現されたと伝わる。
- はまぐりごはんHamaguri Gohan鹿島灘でとれる大ぶりなハマグリを人参やしいたけと炒め、その煮汁で米を炊き込んだ混ぜごはん。左右がぴったり合う貝殻の性質から、結婚式や雛祭りなど祝いの席で振る舞われてきた。
- はらこ飯Harako Meshi鮭から取り出したいくら(はらこ)の薄皮を丁寧に外し、酒と醤油に漬けて炊きたてのご飯にたっぷりのせる浜通りの料理。福島で最初に鮭の人工ふ化を取り入れたとされる請戸川流域の鮭漁とともに親しまれてきたという。
- はらこ飯Harako Meshiサケの煮汁で炊いたご飯に、ほぐした身と煮汁にくぐらせたいくらをのせる亘理町の郷土食。阿武隈川を遡るサケを地引網で獲っていた漁師飯が、伊達政宗への献上を経て広まったと伝わる。
- はすいもの茎の酢の物Hasuimo no Kuki no Sunomono里芋の一種「はすいも」の茎を酢に漬けた太刀魚とともに、醤油や砂糖を加えた合わせ酢で和える。しゃきしゃきとした茎の食感とさっぱりとした味わいが特徴の、徳島県南部で親しまれる日常のおかずという。
- へぼ飯Hebo Meshi地蜂とも呼ばれるクロスズメバチの幼虫「へぼ」を醤油と砂糖で炒め煮し、炊き上がったご飯に混ぜ込む恵那市周辺の郷土料理。江戸期の文献にも記述が残るとされ、貴重な動物性たんぱく源として食べ継がれてきたという。
- 稗ずーしーHie-zushi猪の骨付き肉を湯がいた出汁に、米や稗、野菜を入れて炊く椎葉村の雑炊。縄文以前から食べられてきたとされる雑穀・稗を使い、猪をさばいた際には村中に振る舞われる冬の栄養源として伝わってきた。
- たこ飯Himakajima Takomeshi生ダコをぶつ切りにし、米と一緒に炊きこむ。全国的には煮たタコを混ぜることが多いが、愛知では生のまま炊きこみ、きれいな桜色に染まることから「桜飯」とも呼ばれる、「タコの島」日間賀島の漁師めしとされる。
- たこめしTakomeshi漁師が船上でぶつ切りのたこを飯に炊き込んだのが始まりという三原の料理。速い潮流にもまれて足が太く締まる三原沖のたこを、ごぼうやにんじんとともにだしじょうゆでじっくり炊き込む。
- うずみUzumi里芋やえび、鯛などをだしで煮て椀に入れ、上からご飯を盛って隠す福山の料理。江戸時代、贅沢を控えるため具をご飯の下に埋めたのが始まりと伝わる、秋の実りを祝う一皿である。
- 蒜山おこわHiruzen Okowa真庭市蒜山地域に伝わる具だくさんのおこわ。とり肉や栗、ごぼう、小豆に山菜を加えた豪華な内容で、田植え後の祝いや祭りの席に欠かせないという。本文の中心地である蒜山の座標を使用した。
- 赤飯Sekihanもち米とうるち米を食紅でほんのり色付けし、炊きあがりに甘納豆を混ぜ込む赤飯。全国的な小豆の赤飯と違って甘みがあるのが特徴とされ、忙しい母親のためにと考案された簡便な調理法が広まったと伝わる。
- ほっきめしHokki Meshi醤油だれで煮たほっき貝のだしを米に吸わせて炊き、蒸らす際に貝を戻して混ぜ、しそを散らす相馬の一品。福島県唯一の潟湖・松川浦は明治期からほっき貝の名産地とされ、もとは漁師の船内食だったという。
- ほっきめしHokki Meshi生のホッキ貝を醤油だれで煮て、その煮汁で炊いたご飯に身をのせた炊き込みご飯。厚みのある大ぶりの貝で、ホッキ漁が盛んな山元町の家庭料理から、町を代表するご当地グルメへと育ったと伝わる。
- ほんこさん/報恩講料理Honkosan浄土真宗の年中最大行事「報恩講」に集まった人々へ、旬の野菜や豆を使った一汁三菜の精進料理をふるまう福井の食習。呉汁やおつぼなど地域ごとの一品が重なり合い、家庭の味として根づいたと伝わる。
- ほうばめしHouba Meshi炊きたてのごはんに砂糖入りきな粉をまぶし、ほお葉で挟んで重石をかける福井の田植え仕舞いの一品。葉の香りがご飯に移り持ち運びもしやすく、豊作祈願を込めた「さつきあげ」のごちそうと伝わる。
- たこめしTako Meshi淡路島から東播磨にかけて水揚げされるマダコを米と一緒に炊き込むご飯。夏場に旬を迎え、明石海峡の潮流にもまれた身は歯ごたえと甘みが増すとされ、生ダコのほか煮ダコや干しダコを使う地域もある。
- いがい飯Igai Meshi山陰で唯一海女が活動する鳥取市青谷町夏泊で、海女がとってきたイガイ(イガイ科の二枚貝)を炊き込みご飯にする。海女の仕事が始まる6月頃からつくられ、磯の香りが口いっぱいに広がる夏の始まりを告げる一皿という。
- イーヤチIiyachiもち米に粟や小豆を混ぜて大鍋で炊き、練り上げて芭蕉の葉で包んで蒸す竹富島の保存食。豊作を祈る種子取祭の間、祭事に追われて調理する時間がないため、すぐ食べられる携行食として用意されてきたと伝わる。
- いかめしIkameshi内臓を抜いたイカの胴にもち米とうるち米を詰め、醤油や砂糖の煮汁でじっくり炊き上げる料理。戦時中の米不足のなか、函館本線森駅の駅弁として考案されたのが始まりと伝わる、道南地域の郷土料理。
- いり飯Iri Meshi酢や醤油で味付けしたちりめんじゃこを、ちくわやしいたけ、こんにゃくとともにごはんに混ぜ込む。佐那河内村嵯峨地区で、用水路の手入れなど共同作業のねぎらいに出されてきた100年以上続く料理という。
- いりこ飯Iriko Meshiいりこ(煮干し)の頭でとった出汁で、身と人参、大根、里芋などを米と炊き込む。いりこの名産地・伊吹島を抱える西讃地域を中心に、季節を問わずつくられる日常食だという。
- 色ご飯Iro Gohanニンジンやゴボウ、薄揚げなどをだし汁と醤油で炊き込んだ、奈良で「色ご飯」と呼ばれる混ぜご飯。米が貴重だった頃、具を混ぜてかさを増やしたことが始まりとされ、村の行事や日々の食卓に登場してきた。
- 鶏飯Keihan自宅で育てた鶏をさばき、米と炊き合わせるだけの素朴な混ぜご飯。諫早市目代地区に伝わり、正月や盆に男衆がつくるのが習わしとされ、地元では鶏を意味する「とい」から「といめし」とも呼ばれるという。
- いただきItadaki大きな三角油揚げに生米と野菜を詰め、だし汁でじっくり炊き上げる西部地域の郷土食。明治中頃、境港市の寺の住職が福井の精進料理からヒントを得たのが始まりと伝わり、綿入れの着物に見立てて「ののこ飯」とも呼ばれる。
- かきまぜKakimazeたけのこや干しえび、油揚げなどを醤油で煮含め、炊き立てのごはんに混ぜ込む小豆島の郷土料理。醤油の一大産地である島らしく、集落の寄り合いなど大人数の場でふるまわれてきたという。
- かきまぶりKaki Maburi高野豆腐や干ししいたけなど乾物と季節の野菜をすし飯に混ぜ込むちらしずし。「かき混ぜ」がなまった那賀地方の方言「まぶり」が名の由来で、来客が何人来るか分からない祝い事の日にたくさんつくって振る舞われてきた。
- かき飯Kaki Meshi酒でいりつけた牡蠣を、にんじんやごぼう、油揚げとともにだしで炊き込む江田島の炊き込みご飯。うまみをたっぷり蓄える12〜2月の牡蠣が特においしいとされ、駅弁としても親しまれている。
- かきまでご飯Kakimade Gohan焼き魚の骨でとった出汁で季節の野菜を炊き、酒を加えて炊いたご飯に混ぜ込む。酢は使わずちらし寿司とは一線を画す、日高地方の祝い事や法事に振る舞われてきた混ぜご飯だという。
- かきまわしKakimawashiとりの脂で炒めたとり肉やごぼう、人参を、炊き上げたごはんとしっかりかき混ぜてつくる混ぜごはん。愛知県では「とりめし」とも呼ばれ、卵を産まなくなった成鶏を美味しく食べる工夫から生まれたと伝わる。
- かて飯Kate Meshi煮た干ししいたけやごぼう、ちくわなどをごはんに混ぜ込む相模原市の郷土料理。米が貴重だった土地で量をかさ増しする知恵から生まれたとされ、祭りや彼岸のごちそうとして食べられてきた。
- からいもごはんKaraimo Gohan角切りのさつまいもを米と一緒に炊きこむ、鹿児島の特産であるさつまいもの甘みを生かした一品。収穫期の9月から11月に多くつくられ、塩をひとつまみ加えると甘さが引き立つとされる。
- かしわめしKashiwa Meshi鶏肉とごぼうなどを煮た具を炊きたてのご飯に混ぜ込む、九州で鶏肉を「かしわ」と呼ぶことに由来する家庭料理。冷めても美味しいことから駅弁としても長く親しまれてきたという。
- 鶏飯Keihan白ごはんにほぐし鶏や錦糸卵、パパイヤの味噌漬けをのせ、鶏ガラスープを注いでさらさらとかきこむ奄美地域の料理。薩摩藩の役人をもてなす膳として生まれたと伝わり、当初はスープなしの炊き込みご飯だったという。
- 黄いないおこわKiinai Okowaもち米をくちなしの実とともに浸してから黒豆と炊きこみ、黄色く染まったおこわに仕立てる。端午の節句に、高価な赤飯の代わりに身近なくちなしで色付けたのが始まりと伝わり、大分の「おうはん」と並ぶ料理とされる。
- きじ肉と切り干し大根の混ぜご飯Kijiniku to Kiriboshi Daikon no Mazegohanきじ骨の出汁できじ肉と切り干し大根、根菜を煮て、炊いたご飯に混ぜ込む鬼北町の一皿。きじは淡泊で熟成に向くとされ、地域で飼育がおこなわれ学校給食にも取り入れられているという。
- きなこむすびKinako Musubi梅干しや塩吹き昆布を包んだおむすびにきなこをまぶす、田植えの合間の一品。ユネスコ無形文化遺産「壬生の花田植」で今も振る舞われ、丸く握るのは秋の豊作への願いと伝わる。
- こうし飯Koshimeshiちりめんじゃこや刻んだ魚を炊き込んだご飯に、冬の海に浸かって採る岩のり「めのり」を仕上げに混ぜる大月町の年越し料理。「越しめし」から転じたとされ、年越しそばの代わりに定着していたという。
- クファジューシーKufa Juushii豚だしで米を炊きこむ、しっかりとした歯ごたえの沖縄の炊き込みご飯。行事や祝いの日に欠かせないハレの料理で、盆の精霊迎えには葉ショウガ、冬至には田芋を加えるなど、季節ごとに姿を変える。
- くじらご飯Kujira Gohan浜田市や益田市で伝わる、くじらの皮を炒めて大根やごぼうと炊き込んだごはん。くじらのような大物になるよう願いを込め、節分に食べる風習が残っているという。伝承地域は両市にまたがるため浜田市を代表点とした。
- 栗ごはんKuri Gohan大粒で甘みの強い「丹波くり」を米と塩少々で炊き込む秋のごはん。栗は劣化が早いため落下後すぐの調理が肝心とされ、平安時代から貴族に献上されてきたと伝わる丹波の名産を存分に味わう一品。
- 栗おこわKuri Okowaもち米に小豆と栗をのせて蒸し上げるおこわ。神前には円錐形に盛って供えることもあり、佐賀県各地の秋祭り「くんち」では客をもてなす土産として欠かせない一品と伝わる。
- 黒豆おこわKuromame Okowa黒豆ともち米を蒸したおこわで、県東部では「みたま」とも呼ばれる。赤飯が火事を連想させるとして、葬式や法事など弔事の際に供えられ、仏前や引き出物として振る舞われてきたとされる。
- くさぎ菜のかけめしKusagina Kakemeshi吉備中央町で、干して戻したくさぎ菜を鶏肉と炒めてごはんにのせ、鶏がらのすまし汁をかけて食べる。独特の強い香りがあり、しっかりアク抜きしてから保存されるという。ごはん主体の料理のため棚を homestyle から rice に変更した。
- 豆ごはんMame Gohan米が乏しくなる春先に、収穫期を迎えるうすいえんどうをたっぷり炊き込んでかさ増しした、和歌山県中部地域の豆産地に伝わるご飯。塩だけで味付けし、豆の風味と甘みを生かした素朴な一品だという。
- まなめはりMana Mehari下北山村だけで栽培される大和の伝統野菜、下北春まなの塩漬けでご飯を包んだおにぎり。高菜を使う十津川地域のめはりずしと作り方は同じだが、辛みが少なくやや小ぶりとされ、山仕事の弁当として親しまれてきた。
- 松茸ごはんMatsutake Gohan香り高い「丹波マツタケ」を薄く切り、米と昆布出汁で炊き込むごはん。松林の荒廃で戦前より生産量が大きく減り、いまは高級食材として料亭や割烹で秋の一皿として供されることが多いという。
- まぜ飯Mazemeshi鶏肉やごぼう、干ししいたけなどを細かく刻んで醤油と砂糖で炒め煮し、炊き立てのごはんに混ぜ込む具飯。嘉島町の六嘉神社の秋の例大祭では、鶏肉の代わりに馬肉を使う家庭もあるという。
- みたまMitama黒豆ともち米を蒸したおこわ。赤飯の赤色が火事を連想させるとして、法事や上棟式の引き出物には白と黒のこの一品が選ばれてきたとされ、「御霊」の字が当てられることもある。
- とりめしMiyazaki Torimeshi細く切った鶏肉とごぼう、人参、しいたけを炒めて出汁で煮つけ、米と一緒に炊きあげる宮崎の飯料理。稲刈りや畑仕事の合間におにぎりとして食べられてきた農家飯で、新富町では「春日ずし」の別名でも知られる。
- もぶりMobiri広島の方言「もぶる(混ぜる)」に由来する混ぜご飯。ごぼうやしいたけ、黒豆を炊き込み、農作業の合間や祝い事の際に大きなおむすびにして近所へ配る風習が大竹市などに伝わっている。
- もっそうめしMossomeshiいりこや油揚げ、ごぼうなどを甘辛く煮て炊きたてのごはんに混ぜ、円柱形の型で押し抜く。修行僧の精進料理が起源とされ、三豊市では五穀豊穣を祈る百々手祭りの振る舞い飯として親しまれてきたという。
- 奈良茶飯Nara Chameshi米に栗や小豆を入れて煎茶で炊き込む川崎市の郷土料理。東海道川崎宿の茶屋で提供され旅人に好評を博したとされ、『東海道中膝栗毛』にも登場して全国に名が知られたと伝わる。
- なすの花ずしNasu no Hanazushi輪切りにしたなすの中に、餅米と菊の花、赤とうがらしを重ねて漬け込む正月の漬物。なすの紫、菊の黄、唐辛子の赤が映える色合いから「秋田の漬物の芸術品」と称され、横手市で受け継がれてきたと伝わる。
- お茶がい/茶がゆOchagai番茶で炊いたおかゆで、幕末に佐賀藩が財政難から出した倹約令をきっかけに生まれたと伝わる。茶の作用で粘り気の少ないさらりとした味わいになり、使用人を多く抱えた商家の朝食だったという。
- 黄飯Ohanくちなしの実で染めた水で米を炊き、白身魚や豆腐、大根を煮た「かやく」を添える臼杵市の郷土料理。倹約令の続いた旧臼杵藩で贅沢な赤飯の代わりに考案されたと伝わり、大晦日に仕込んだかやくを三が日温め直して食べる。
- 鶏めしOita Torimeshi鶏肉とごぼう、人参などを炊き込む、または煮込んで炊きたてのごはんに混ぜる大分の飯料理。卵を産まなくなった親鶏を使うのが本来の姿とされ、猟師が客をもてなすために野鳥でつくったのが起源との説も伝わる。
- おかいさんOkaisan番茶を煮出した湯で米を炊く、和歌山で「茶がゆ」を親しみを込めて呼ぶ朝の一杯。山がちで米が乏しかった土地で少ない米を腹持ちよくする知恵とされ、さつまいもや梅干し、金山寺味噌をのせるなど食べ方は家庭ごとに違うという。
- おみいさんOmiisanいりこ出汁で煮た米に里芋や大根、大根の葉をたっぷり加え、味噌を溶かして仕上げる雑炊。米が貴重だった時代、冷や飯やみそ汁の残りを使い切る日常食として親しまれてきたとされる。
- かてめしKatemeshi米の生産が少なかった秩父地方を中心に広まった、干しずいきや野菜でかさを増したご飯。年貢や換金のため米を惜しんだ小作農の知恵から生まれ、山の神や桃の節句に食べる。
- 三角ちまきSankaku Chimakiもち米だけをクマ笹で三角に包み、イグサで縛ってゆでる新潟の素朴なちまき。きな粉をつけて食べ、日本のちまきの中でも古い形式のひとつとされる。上杉謙信の携行食との言い伝えも残る。
- さんまめしSanma Meshiサンマの切り身を米と一緒に炊き、ほぐした身と刻みしょうがを混ぜ込む山梨の秋の一品。海のない土地でも秋には新鮮なサンマが出回り、稲刈りの終わった祝いのごちそうとして各家庭でつくられてきたと伝わる。
- 笹巻きSasamakiもち米を笹の葉で巻き、イ草で結んで蒸し上げた行事食。端午の節句や田植え後の「さなぶり」に作られ、嫁いだ娘が里帰りの手土産として持たせていた、秋田の初夏の味覚と伝わる。
- さつまSatsuma焼いた白身魚の身をほぐし、焦げ目をつけた味噌と魚の出汁でのばして熱々のごはんにかける郷土料理。九州から四国へ海岸沿いに伝わったとされ、香川では「讃岐さつま」とも呼ばれるという。
- さざえめしSazaemeshi殻から出したさざえを米と出汁で炊き込む夏の一皿。舳倉島の海女が素潜りで獲るさざえを使うとされ、磯の香りとコリコリした食感が食欲をかきたてる。麹漬けにした「さざえべし」という別名も伝わる。
- 性学もちSeigaku Mochiうるち米を粉にせず二度蒸し、臼でついてつくる餅のような料理。高価なもち米を買えない農民にも餅を食べさせたいと、幕末の農民指導者・大原幽学が考えたと伝わり、粘りが少なく喉に詰まりにくいのが特徴。
- 千石豆のかきまわしSenkokumame no Kakimawashi岐阜市南部で栽培される「千石豆」というふじまめを、鶏肉やごぼうと煮て炊いたご飯に混ぜ込む一品。混ぜご飯とは別に、具を煮てからかき混ぜる様子から「かきまわし」と呼ばれ、親戚が集まる時に振る舞われてきたという。
- 島の茶粥Shima no Chagayu碁石茶やほうじ茶を煮出した湯で米を煮込む粥。田んぼを持たない塩飽諸島の島々で、貴重な米を少なく食べ延ばすための朝食として、味付けをせずお茶の渋みだけで食べられてきたという。
- さざえ飯Sazae Meshi隠岐でとれるサザエを刻み、ゆで汁で米と炊き込んだ素朴なごはん。正月や祭り、祝宴といった人が集まる場で、岩のりを巻いたのり巻きとして食べられてきたという。石見・出雲の沿岸部にも伝わる広域のため隠岐を代表点とした。石川県の「さざえめし」(sazaemeshi)と読みが同じため県名を冠したスラッグにした。
- しょいめしShoi Meshiごぼうや人参、干ししいたけ、油揚げをだし汁と醤油で煮て、そこに米を加えて炊き上げる高島市新旭地域の料理。祭りの際に食べられてきたことから「わっしょい」にちなむ説など、名の由来には諸説あるという。
- しょうが飯Shouga Meshi紀の川沿いの砂地で栽培される辛味の少ない新しょうがを、米と一緒に炊き込む和歌山市の一品。爽やかな香りが食欲をそそり、夏場でもさっぱりと食べやすいことから風邪予防や冷え性対策としても使われてきたという。
- しょうゆめしShoyu Meshiごぼうや人参などその時々の野菜を醤油で炊き込む松山地域の祝いご飯。室町時代から続くもてなし料理とされ、昭和に駅弁としてアレンジされたものが今も松山の名物として親しまれている。
- しょうゆおこわShoyu Okowa長岡市に伝わる、醤油で色づけしたおこわに金時豆を炊き込んだ料理。同じ新潟県でも長岡だけは「赤飯」といえばこの茶色い醤油味を指すとされ、日常のおかずから婚礼の引き出物まで幅広く食べられている。
- 染飯Someii蒸したもち米をくちなしの実で黄色く染めてすりつぶし、小判形に薄くのばして干した携帯食。旧東海道瀬戸(現・藤枝市)の茶屋で戦国時代から売られ、足腰の疲れを取る食べ物として旅人に評判だったと伝わる。
- 鯛めしTaimeshiうろこと内臓を取った鯛を丸ごと釜に入れ、米と炊き込む瀬戸内の漁師料理。岩礁の多い海底と潮流が鯛の産卵に適し、約380年前に始まったという鞆の浦の鯛しばり網漁とともに伝わってきた。
- 高津のとり飯Takatsu no Torimeshi小さく切った鶏もも肉を醤油だけで煮て、炊きたてのご飯に混ぜ込む八千代市高津地区の料理。安産祈願の子安講や豊作を願う八朔の行事で食べられてきたと伝わり、肉を小さく切るのは分け合うためとも硬い肉を食べやすくするためとも言われる。
- たけのこご飯Takenoko Gohan春に掘り出した孟宗竹のたけのこを、人参や油揚げとともに炊き込んだご飯。丸森町や名取市など各地で食べきれないほど採れ、田植えや行楽の弁当として食卓に上ると伝わる。
- たこ飯Tako Meshi生ダコを調味液とともに米に炊き込む鳥羽市答志島畔蛸の料理。伊勢湾口の速い潮流で身が締まったタコは「潮騒タコ」とも呼ばれ、伊勢神宮の神饌にも用いられるなど古くから身近な食材だったと伝わる。
- たこめしTakomeshi潮の速い倉敷市下津井付近でとれる、歯ごたえのよいたこをぶつ切りにして炊き込んだごはん。漁師が船の上で食べていたのが始まりと伝わり、店ごとに具や味付けが異なるという。
- 丹波黒豆ごはんTanba Kuromame Gohan丹波篠山特産の丹波黒大豆を米と一緒に炊き込むと、豆の色素が溶け出してほんのり紫がかったご飯になる。かつては田植え前の祈願行事で神棚や田にも供えられていたという、粒の大きく甘みの強い黒豆を生かした一品。
- てんこ小豆の赤飯Tenko Azuki Sekihan皮が割れにくい黒ささげ「てんこ小豆」で色づけ、砂糖を加えて蒸す秋田の赤飯。盆や正月、冠婚葬祭に欠かせず、紫がかった色合いが特徴で、大往生を祝う際は「黒飯」とも呼ばれると伝わる。
- 鉄砲巻きTeppou Maki炙った海苔にすし飯ではなく普通のご飯を広げ、醤油をかけた鰹節を芯にして巻いた富津市の一品。見た目が鉄砲に似ることが名の由来で、海苔の産地である富津の漁師が携帯食として食べてきたと伝わる。
- 豆腐飯Tofu Meshi商家の仏事料理として広まったとされる精進料理。つぶして炒った豆腐をご飯にのせ、しいたけやかんぴょうを煮た薄味のつゆをかけて食べる。手に入りやすい材料からできた家庭料理という。ごはん主体の料理のため棚を homestyle から rice に変更した。
- とふめしTofumeshiゆでてつぶした豆腐に鯖の水煮缶やゴボウ、ニンジンを甘辛く炒め、炊きたてのご飯に混ぜ込む丹波篠山・大山地区の混ぜご飯。寄り合いの支度を簡単にしようと、長老の発案で生まれたと伝わる。
- 鯛めしTaimeshi鳴門海峡の渦潮にもまれ身が締まった「鳴門鯛」を丸ごと、あるいはぶつ切りにして米とともに炊き上げる。うま味を吸ったごはんとの相性が評判で、家庭より飲食店で通年提供されることが多いという。
- とろろご飯Tororo Gohanすりおろした山の芋をだし汁でのばし、ご飯にかけて食べる丹波篠山の一品。消化を助けるとされ、正月料理で疲れた胃を休めるため一月二日に食べる習わしが伝わる。そばのつなぎやお好み焼きに使うこともある。
- とろろ昆布のおにぎりTororo Konbu Onigiri握ったおにぎりを白と黒のとろろ昆布に転がして全体にまとわせる。富山は昆布をほとんど産しないが消費量は屈指とされ、北前船と北海道移住者の縁で根づいたと伝わる。時間が経っても柔らかいのが利点。
- とろろまんまTororo Manmaコシの強い「やまのいも」をすりおろし、濃いめの味噌汁でのばしてご飯にかける正月料理。魔除けの力があると信じられ、元旦に食べる風習が今も残る。由利本荘市では大食い大会も催されると伝わる。
- とうきびめしToukibi Meshi軒下で寒風にさらして乾燥させたとうもろこしを踏み臼でひき割りにし、米に混ぜて炊く高千穂地方の飯。米が貴重だった時代にかさ増しの役目を果たしたとされ、冷めると囲炉裏で焼いて食べたと伝わる。
- つがにめしTsugani Meshiツガニ(モクズガニ)を米と一緒に炊き込み、カニの風味をご飯に染み込ませる。産卵で川を下る9月から12月に味がのるとされ、鶏をさばくより手軽だったため人が集まる祝い事で重宝されたという。
- つとっこTsutokkoもち米と小豆を栃の葉で包み、わらで縛って蒸した秩父地域の携帯食。かつては武士の陣中食だったとも伝わり、5月の節句には青々とした栃の葉を使った行事食として作られる。
- 包飯Tsutsumi Meshiそば米雑炊とごはんを別々に炊き、ごはんの上にそば米雑炊をのせて混ぜて食べる。ごはんをそば米で「包む」ことからこの名がついたとされ、祖谷のそば米雑炊が里に伝わり生まれたといわれる。
- 梅ごはんUme Gohan梅干しとちりめんじゃこを混ぜ込んで炊く小田原市の郷土料理。城下に植えられた梅の実を旅人が重宝した歴史を持つ土地で、地元の食生活指導士が考案し家庭料理として広まったと伝わる。
- うに飯Uni Meshi生ウニと米を一緒に炊き込む萩沿岸の料理。海藻が豊富な萩沖のウニは甘みとこくに優れ高価なため、普段は食卓に上らず、大切な客人をもてなす際に振る舞われてきたと伝わる。
- うずめ飯Uzumemeshi出汁をかけたごはんの下に、刻んだタイや野菜を隠して食べる津和野の郷土料理。質素倹約の時代にごちそうを隠したことに由来するとも伝わり、清らかな水で育つわさびが決め手になるという。
- うずみUzumiしいたけと昆布の出汁に豆腐やしいたけを浮かせたすまし汁の下にご飯を埋め、ゆずやしょうがなど薬味を添える。古座川最奥の平井集落だけに伝わる法事の前夜料理で、京の懐石料理が伝わったとの言い伝えもあるという。
- わかめむすびWakame Musubi春に採れたわかめを海岸沿いに干し、刻んでおむすびにまぶす萩地域の一品。参勤交代の道中、長州の侍がご飯に刻みわかめをかけていたという逸話も残る、故郷の弁当の味と伝わる。
- わりご弁当Warigo Bento専用の木枠で型抜きしたごはんと、こんにゃくやしいたけの煮しめを詰め合わせた小豆島の弁当。江戸時代から続く肥土山農村歌舞伎の演目の合間に、20個ほど持ち寄って分け合って食べるという。
- ヤファラジューシーYafara Juushiiだしをたっぷり効かせ、水分を多めにして炊く沖縄の雑炊風ご飯。しっかり炊き上げるクファジューシーに対し、日常の体調がすぐれない時にも食べやすいやわらかな仕立てで、よもぎや芋の葉を加える家庭も多い。
- やこめYakomeもち米とうるち米に炒った大豆とごまを混ぜて蒸す山梨の行事食。田の水口に豊作を祈って供える「水口祭り」の供物が由来とされ、名は籾殻を煎った「焼米」から来ていると伝わる。
- 茶がゆChagayuほうじた番茶で米を炊いたかゆで、17世紀初頭に岩国藩主が米の節約のため奨励し、柳井や周防大島など県内に広まったと伝わる。さらりとした口当たりで、夏は冷やして食べることが多い。
- 茶粥Chagayu煮出したほうじ茶に冷やご飯を入れてさらりと炊いた奈良の日常食。東大寺のお水取りの献立にも茶粥の原型が記されているとされ、「大和の朝は茶粥で明ける」と言われるほど朝食に根付いている。
- 奈良茶飯Yamato Chameshi米と炒った大豆をほうじ茶で炊き込んだ奈良発祥の飯。東大寺の僧坊で食べられていたものが旅人によって江戸に伝わり、浅草の店で評判になったとされるが、当の奈良では明治以降に改めて広まったという。
- ふき俵Fuki Dawara炒った大豆とご飯を塩味で炊き、ふきの葉で包んだ大和高原地域のおにぎり。田植えの始まりを祝う「さびらき」に、苗とともに畦に供えてから食べるとされ、俵の形に似せて作ることからこの名がついた。
- ヤンゴメYangome一晩水に浸した米を炒り、砂糖で煮た小豆と合わせて蒸らす、赤飯に似た見た目の料理。お盆の迎え火・送り火で唱え言葉とともに米と水をまき、故人を迎え送る行事に結びついた房総半島の食べ物と伝わる。