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ごはんもの

稗ずーしー

Hie-zushi

猪の骨付き肉を湯がいた出汁に、米や稗、野菜を入れて炊く椎葉村の雑炊。縄文以前から食べられてきたとされる雑穀・稗を使い、猪をさばいた際には村中に振る舞われる冬の栄養源として伝わってきた。

  • 発祥: 宮崎県椎葉村
  • 東京から西へ約860km
宮崎県椎葉村

何でできているか

椎葉村に伝わる「稗ずーしー」は、猪の骨付き肉を湯がいたスープに米や稗、内臓肉、野菜を入れて炊きあげる雑炊。雑炊のことを地元で「ずし」と呼ぶことから、この名がついたという。稗は縄文以前から食べられてきたとされる雑穀で、外皮が固く長期保存がきき、体を温める働きがあるとされる。猪の出汁がしみた稗の風味豊かな一杯という。

どう作るのか

精白した稗を糠を流す程度に軽く洗い、あらかじめとっておいた猪のだし汁に入れる。トロ火にかけて約2時間、アクをすくい取りながらじっくり煮る。味付けは塩のみがよいとされる。猪をさばいた際には、身や骨を大鍋で水炊きしてアクを取り、そこに稗を加えて雑炊にし、村中でふるまうこともあったという。少量ずつ鍋に取り分け、だし汁で増やして温め直すこともあったと伝わる。

なぜこの形になったのか

お米が貴重だった時代、日々の主食は「稗めし」が中心で、お米は正月や祭事のためにとっておかれたとされる。狩猟が盛んな椎葉村では、猪の肉を余さず活かす知恵として、骨付き肉の出汁に稗を合わせる雑炊が根づいたと伝わる。他の穀物と比べて腹持ちが良く、ごはんが少ないときや寒い日の夕食として、長い冬を乗り切る栄養源になったという。

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