ごはんもの
からいもごはん
Karaimo Gohan
角切りのさつまいもを米と一緒に炊きこむ、鹿児島の特産であるさつまいもの甘みを生かした一品。収穫期の9月から11月に多くつくられ、塩をひとつまみ加えると甘さが引き立つとされる。
- 発祥: 鹿児島県鹿児島市
- 東京から南西へ約970km
鹿児島県鹿児島市
系譜
からいもごはんからいもねったぼ
何でできているか
角切りにしたさつまいもと米を一緒に炊き込んだ、素朴な炊き込みごはんとされる。さつまいもの自然な甘みとほっくりとした食感がごはんとよくなじみ、塩をひとつまみ加えることで甘みがより引き立つ。手軽につくれることから、いまもよく食卓にのぼる家庭の味であり、炊き上がりにさつまいもの黄金色がごはん全体に広がり秋の食卓を彩る一品になっている。
どう作るのか
角切りにしたさつまいもと米を一緒に炊く。塩を少し加えると甘みが引き立ち、もち米を混ぜるとおこわ風の食感も楽しめる。仕上げに黒ごまを振ることもあるという。さつまいもの切り方を大きめにすると、ほっくりとした食感がより際立つとされる。さつまいもは水にさらしてアクを抜いておくと、炊き上がりの色合いがより美しくなるという。
なぜこの形になったのか
シラス台地が広がり台風の被害も受けやすい鹿児島県では、やせた土壌でも育ちやすく地中で実るさつまいもの栽培が強く根づいたと伝わる。収穫期の9月から11月ごろにさつまいもが多く流通することから、この時期の食卓にさつまいもを取り入れる料理として「からいもごはん」が広まったとされる。手に入りやすい食材を無駄なく使う知恵として、各家庭で世代を超えて受け継がれてきたという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ鹿児島県
- 油ゾーメン豚肉とそうめんをだし汁ごと炒め、油と出汁を乳化させてまとわせる奄美地域の一皿。小麦を育てない奄美でそうめんが根づいた経緯は定かでないが、八月踊りなど人が集まる行事に欠かせない。
- あくまき灰汁に浸したもち米を孟宗竹の皮で包み、灰汁水で数時間煮こむ端午の節句の餅菓子。西郷隆盛も戦陣食として食べたと伝わり、灰汁のアルカリ性が雑菌の繁殖を抑え、高温多湿の鹿児島で長期保存を可能にした。
- 奄美黒糖焼酎鹿児島県の奄美群島だけで製造が許されている黒糖焼酎。サトウキビの栽培が盛んなこの島々ならではの甘い香りを持つとされ、約30の蔵元が米麹を使う酒税法上の条件を守りながら個性を競っているという。
- 豚骨野菜大きく切った骨付き豚肉とツワブキ、大根、里芋の在来種コシャマンを大鍋で煮こむ、奄美地域の大晦日に欠かせない料理。別名ウァンフィネヤッセといい、島豚を余さず食べ尽くす知恵の一皿とされる。
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- 豚味噌ゆでた豚肉を味噌や砂糖と混ぜ合わせてつくる常備菜。奄美地域では落花生やカツオ節も加える。年に一度しめる島豚を余さず食べるため、保存のきく料理として塩漬けなどとともに生まれたと伝わる。