ごはんもの
イーヤチ
Iiyachi
もち米に粟や小豆を混ぜて大鍋で炊き、練り上げて芭蕉の葉で包んで蒸す竹富島の保存食。豊作を祈る種子取祭の間、祭事に追われて調理する時間がないため、すぐ食べられる携行食として用意されてきたと伝わる。
- 発祥: 沖縄県竹富島
- 東京から南西へ約1960km
沖縄県竹富島
何でできているか
もち米にもち粟や小豆を混ぜて炊いた、竹富島に伝わる伝統的な保存食とされる。芭蕉の葉で蒸すことで独特の香りがつき、もちもちとした食感とほんのりとした粟や小豆の風味が重なる。かつてさつまいもが常食だった島民にとって、祭りの時に食べるこの料理はごちそうだったという。石垣島から船でわずか10分の距離にある竹富島ならではの伝統食とされる。
どう作るのか
もち米と粟、小豆を大鍋のシンメーナビで炊き、湯を切ったらイビラという木べらでもむように練り上げる。油を塗った芭蕉の葉に丸くのせて包み、竹カゴにのせて蒸しあげる。祭りの中でも特に奉納芸能をおこなう前後の日は、シンメーナビを使って炊くのが習わしといい、練り上げる際にしっかりと力を込めることでもちもちとした食感に仕上がるという。
なぜこの形になったのか
竹富島に伝わる祭事「種子取祭」は粟の種をまき豊作を祈願する祭りで、旧暦9月、10月の甲申の日から9日間おこなわれる。祭事の間は多忙を極めるため、すぐに食べられる保存食としてこの料理が用意されてきたと伝わる。国の重要無形民俗文化財にも指定されているこの祭りは、約600年の歴史があるといわれているといい、島の暮らしに深く根づいた行事となっているという。
食べに行く前に
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対比
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- 足ティビチ豚足を昆布や大根とともに、骨がすっと抜けるほどやわらかくなるまで長時間煮こむ。「弱った部位と同じ部位を食べる」という以類補類の考え方から、脚に不調のある人や年配者、美容を気づかう人に好まれてきたとされる。
- 泡盛タイ米と黒麹だけを使い、米のすべてを麹にする全麹仕込みで造る沖縄の蒸留酒。黒麹由来のクエン酸のおかげで高温多湿の気候でももろみが腐敗しにくいとされ、単式蒸留機で仕上げる焼酎の仲間だという。
- 血イリチー豚の血に、豚肉やにんじん、きくらげなどを加えて炒め煮にする沖縄独特の料理。不調のある部位と同じ部位を食べて補うという以類補類の考えから貧血予防の薬効も期待され、旧正月前や法事の供え物として振る舞われてきた。
- チムシンジ豚レバーと黄色い島にんじんを煎じるように煮こむ、体調がすぐれない時のための滋養食。食事がそのまま薬になるという「クスイムン」の考え方に基づく料理で、貧血気味の時や風邪をひいた時によくつくられてきた。
- ゴーヤーチャンプルー苦味のあるゴーヤーを、しっかりとした沖縄豆腐や卵と炒め合わせる。豆腐が入ってはじめて「チャンプルー」と呼べるとされ、夏の暑さで落ちる食欲とビタミンCの摂取を同時に支える一皿として、季節を問わず食卓に上る。
- 花酒日本最西端の与那国島でのみ製造される、アルコール分60度前後の蒸留酒。原料や製法は泡盛と同じだが、度数が泡盛の上限を超えるため酒税法上は「スピリッツ」として区別されているという。