ごはんもの
ヤンゴメ
Yangome
一晩水に浸した米を炒り、砂糖で煮た小豆と合わせて蒸らす、赤飯に似た見た目の料理。お盆の迎え火・送り火で唱え言葉とともに米と水をまき、故人を迎え送る行事に結びついた房総半島の食べ物と伝わる。
- 発祥: 千葉県
- 東京から南へ約80km
系譜
ヤンゴメばらっぱまんじゅう
何でできているか
炒った米とゆでた小豆に砂糖を合わせて炊いた料理で、見た目は赤飯に似ているがほんのり甘くパラパラとした食感になる。お盆や祝い事、豊作を願う縁起物として食べられてきた。地域によって「やん米」「やき米」など呼び名が異なり、それぞれの土地の言葉とともに今も世代を超えて大切に語り継がれ、今なお各家庭でつくられているという。
どう作るのか
米を研いでひと晩水に浸したのち、ざるにあげてさらに数時間浸してから水気を切り、鍋で炒る。小豆は砂糖と水を加えて煮て、そこへ炒った米を加え、弱火で蒸すように二十分ほど置いて仕上げる。炒った米のぱらりとした食感と、小豆のほんのり効いた甘さが組み合わさる、素朴で滋味深い仕上がりになるといわれ続けているという。
なぜこの形になったのか
お盆の迎え火や送り火の際、燃える藁に向かって唱え言葉とともに米と水をまき、故人を迎え送る習わしと結びついていると伝わる。田植えが終わったあとに残った籾を無駄にしない工夫としても食べられてきたとされ、行事の唱え言葉と日々の暮らしの知恵の両方から生まれた、二つの側面を持つ素朴な米料理として受け継がれてきたとされる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ千葉県
- アリランラーメン千葉県長柄町の峠にある一軒から始まったと伝わるラーメン。朝鮮半島の伝説の峠にちなんで名づけられたといい、たっぷりの玉ねぎと豚肉の甘みが溶け込んだ醤油スープに、自家製ラー油とすりおろしニンニクでコクと辛みを重ねる。
- いわしの卯の花漬け酢でしめた背黒イワシを、甘酢で炒ったおからと人参、しょうがとともに漬け込む保存食。おからの白さを卯の花に見立てて名がつき、型崩れや酸化を防ぐ効果もあるとされ、正月のお節や日々の常備食として親しまれてきた。
- 落花生味噌市場に出回らない規格外の落花生を、味噌や砂糖と合わせて炒りつける常備菜。今ほど食料が豊かでなかった時代、農家が余った落花生を無駄にしない工夫から生まれたと伝わる。
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