ITADAKI ATLAS

ごはんもの

やこめ

Yakome

もち米とうるち米に炒った大豆とごまを混ぜて蒸す山梨の行事食。田の水口に豊作を祈って供える「水口祭り」の供物が由来とされ、名は籾殻を煎った「焼米」から来ていると伝わる。

  • 発祥: 山梨県
  • 東京から西へ約110km
山梨県

何でできているか

もち米とうるち米に、煎った大豆と塩を加えてふっくら蒸し上げ、最後にごまを混ぜ込む。ふっくらと蒸し上がった米に大豆の香ばしさとごまの風味が重なるのが持ち味とされる。もとは籾殻を取って煎った種もみを田の神に供えたことに由来し、素朴な塩味に神事にちなむ意味が込められているとされ、今も丁寧に受け継がれているという。

どう作るのか

もち米とうるち米をよく混ぜて洗い、数時間じっくり水につけてから蒸し器で蒸す。湯気が立ったら煎って柔らかくした大豆を米の上に丁寧にのせ、塩水を打ち水しながらさらに蒸すとされる。炊き上がりに煎ったごまをたっぷり混ぜ込んで仕上げるといい、豆をやや硬めに残しておく工夫をする家庭も昔から多いと伝えられている。

なぜこの形になったのか

立春の頃、田の水口に収穫の神様を迎えて豊穣を祈る「水口祭り」の供物として、籾殻を煎った種もみを供えたのが始まりと伝わる。「やこめ」の名は、その「焼米」が変化したものとされる。大豆には穀霊が宿るとされ、米に次いで神事に用いられてきたことから、米と大豆を合わせて蒸す行事食になったとみられ、今に伝えられている。

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