ごはんもの
鮎ろうすい
Ayu Rosui
鮎を丸ごと一本、なすやじゃがいもなどの夏野菜、ごはんとだしで煮込み、味噌で味付ける雑炊。「ろうすい」は雑炊がなまった呼び方とされ、清流・勝浦川で6月の鮎釣り解禁に合わせてつくられてきたという。
- 発祥: 徳島県勝浦町
- 東京から西へ約520km
徳島県勝浦町
系譜
鮎ろうすいそば米雑炊
何でできているか
鮎を一尾丸ごと使った雑炊「鮎ろうすい」。「ろうすい」は雑炊がなまった呼び名とされ、じゃがいもやたまねぎ、なすなどの夏野菜とご飯を鮎のだしで煮込み、みそで味を調える。鮎の風味が汁全体に行き渡り、川魚らしい香りと野菜の甘みが溶け合った滋味深い味わいになる。勝浦川で育つ鮎は苔を食べて育つため腹の部分まで食べられ、内臓ごと加えて独特の風味を楽しむのが一般的だという。
どう作るのか
鮎はうろこを取り除き、炊いた米やじゃがいも、たまねぎなど火の通りにくい野菜と一緒にだし汁で煮込む。具材がやわらかくなったら、なすやしめじ、にらなどやわらかい野菜を加えてみそを溶き入れ、仕上げにすだちの薄切りを添える。内臓が苦手な場合は取り除いて作ることもあるという。清流として知られる勝浦川で取れたての鮎を使うのが本来の作り方とされる。
なぜこの形になったのか
勝浦川は鮎やあめご、うなぎ、鯉など川魚の宝庫として知られ、6月の鮎釣り解禁とともに旬を迎える。瀬張り網漁でとれた鮎を、夏野菜とともにその場で雑炊に仕立てて食べていたことがこの料理の始まりと考えられる。水産資源を守るため10月下旬から翌年5月頃までは禁漁とする期間があるとされ、限られた旬の恵みを丸ごと味わい尽くす発想から生まれた料理といえそうだ。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ徳島県
- あめごのひらら焼き平たい石をかまどで数時間熱し、味噌で土手をつくってあめごや岩豆腐、こんにゃくを焼く祖谷地方の野外料理。平石を「ひらら」と呼ぶことが名の由来とされ、来客をもてなす料理として親しまれてきたという。
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