ごはんもの
三角ちまき
Sankaku Chimaki
もち米だけをクマ笹で三角に包み、イグサで縛ってゆでる新潟の素朴なちまき。きな粉をつけて食べ、日本のちまきの中でも古い形式のひとつとされる。上杉謙信の携行食との言い伝えも残る。
- 発祥: 新潟県
- 東京から北へ約260km
系譜
三角ちまき笹団子
何でできているか
もち米だけを笹の葉で三角に包み、イグサで縛って長い時間かけてじっくりとゆであげた、いたってシンプルなちまきとされる。具は入れず、もち米そのものが持つ自然な甘みと、じっくりゆでることで生まれるもっちりとした食感が持ち味で、きな粉をまぶしていただく。素材の味を素直に楽しめる、飾らない味わいの一品だという。
どう作るのか
もち米を笹の葉で三角にきっちりと包み、イグサでほどけないようしっかりと丁寧に縛っておく。たっぷりのお湯で2時間ほど時間をかけてじっくりとゆでていく。ゆであがったちまきはきな粉やあんこをつけていただくのが定番で、もち米だけのシンプルな材料だからこそ、素材そのものの味わいがまっすぐに伝わってくるという。
なぜこの形になったのか
笹の葉には防腐効果があることから、日持ちのする携行食として古くから農作業の合間によく食べられてきたと伝わる。ゆでたあとも水につけておけば数日は固くならずに保てるため、保存性の高さが重宝されたと考えられている。素朴でシンプルな味わいは、手をかけずとも日持ちする実用性を重んじた暮らしから生まれたという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ新潟県
- あんぼ米粉の生地であん餅や漬け菜、なすなどの具を包んで蒸す中越地域の郷土料理。小麦が育ちにくく米どころだった土地柄から、長野の「おやき」に似ながらも皮に米粉を使うのが特徴とされる。
- 越後味噌精白した丸米を使うため麹粒が味噌の中に浮いて見えることから「浮麹味噌」とも呼ばれる、新潟県の赤色辛口味噌。上越・中越・下越・佐渡それぞれで気候風土に応じた作り方の違いがあるとされる。
- ふぐの子の粕漬けゴマフグの卵巣を2年以上塩蔵したのち佐渡の酒粕で長期熟成させる珍味。ふぐ調理師免許を持つ者が処理したものだけが出回り、江戸時代から佐渡でつくられてきたと伝わる。
- ふかしなす巾着なすを半分に切って蒸し、冷やしてからし醤油や生姜醤油で食べる新潟の郷土料理。なすの生産量が全国有数の新潟で、体を冷やす夏の一品として親しまれてきたと伝わる。
- へぎそば新潟県小千谷市で、織物の糸を糊付けする海藻「布海苔」をつなぎに使い始めたそば。「へぎ」と呼ばれる木箱に一口ずつ盛り付ける。
- 冷やし汁みそ仕立てだし汁を味噌でのばし、きゅうりや青じそを刻んで加える中越地方の冷たい汁物。夏に食欲が落ちても食べやすいよう工夫された料理で、そのままでもごはんや麺にかけても食べられると伝わる。