ごはんもの
しょうゆめし
Shoyu Meshi
ごぼうや人参などその時々の野菜を醤油で炊き込む松山地域の祝いご飯。室町時代から続くもてなし料理とされ、昭和に駅弁としてアレンジされたものが今も松山の名物として親しまれている。
- 発祥: 愛媛県
- 東京から西へ約670km
何でできているか
醤油の香ばしさがふわりと立ちのぼり、噛むほどにコクのある甘辛さが広がる炊き込みご飯だという。松山地域に古くから伝わり、ごぼうや人参など手近な野菜と干油揚げを合わせるのが昔ながらの仕立てとされる。植物性たんぱく質がとれるうえ味に深みが出ることから、庶民のもてなし料理として親しまれてきたと伝わる。春はふきやたけのこ、秋は里芋や栗など、季節の具を替えて一年を通して楽しめるという。
どう作るのか
人参やごぼうなど野菜の下ごしらえをし、醤油を中心にした調味料とともに米を炊く。器に盛り、錦糸卵やのりをのせて仕上げる。炊きあがりはコクがあり、冷めてもふっくらとした食感が保たれるという。春は山菜、冬は里芋や大根と、季節ごとに具材を替えることで一年中アレンジが楽しめるとされ、たくさん炊くほど味がなじんでおいしくなるともいわれる。
なぜこの形になったのか
室町時代からこの炊き込みご飯を「しょうゆめし」と呼び、祝い事の折に食べる料理として親しまれてきたと伝わる。客をもてなす際にありあわせの具でつくる手軽さが、松山地域で長く受け継がれてきた理由とされる。昭和30年代には松前町の弁当店がこれをアレンジし、駅弁として売り出したことで広く知られるようになったといわれ、今も別の店がそのレシピを受け継いで販売を続けているという。
食べに行く前に
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- えび天殻ごとすりつぶしたジャコエビを白身魚や豆腐と練り合わせ、油で揚げる東予の練り物。塩分を抑えて豆腐の甘みとエビの香りを立たせ、殻のジャリっとした歯ざわりが持ち味とされる。
- いぎす豆腐海藻のいぎすと生の大豆粉をだし汁で煮溶かし、寒天のように冷やし固める今治の料理。ひんやりとした食感で暑い盛りの食欲をそそり、エビなどの具を入れる家と入れない家で味わいが分かれるという。
- さつま焼いてほぐした白身魚を麦味噌とすり合わせ、骨でとった出汁でのばして熱い麦飯にかける南予の一杯。ぱさつきがちな麦飯を食べやすくする漁師の工夫と伝わり、地域や家庭で使う魚が違うという。
- 鯛そうめんタイを一尾丸ごと煮て、ゆでた素麺と大皿に盛り、煮汁をかけ汁にして食べる。素麺は七夕の織女に、タイは縁起物にちなむとされ、婚礼や還暦など祝いの席で親族に振る舞われてきたという。
- 鯛めしタイを丸ごと米と炊き込む東予の型と、生の切り身を卵と醤油だれに漬けて熱いご飯にのせる南予の型がある。縁起の良い魚とされ祝いの席でも食べられ、家庭ごとにどちらの食べ方が根付くかが分かれるという。