ごはんもの
ふき俵
Fuki Dawara
大豆を炊き込んだご飯をふきの葉で米俵のかたちに包んだ伊賀地域の行事食。田植えの際、田の神に豊作を祈って供えるほか、農作業の合間の携帯食としても食べられてきたと伝わる。
- 発祥: 三重県
- 東京から西へ約350km
系譜
ふき俵茶粥
何でできているか
大豆を炊き込んだごはんを、ふきの葉で俵の形に包んだ小ぶりなおにぎりのような料理。ふきの香りと、大豆の入った塩味のごはんの組み合わせが素朴な味わいを生む。そら豆やえんどう豆でつくることもあるという。松阪市中ノ庄地区には、同じようにごはんと大豆をふきの葉に包み、わらでからげてつくる「さぶらぎごはん」もある。
どう作るのか
大豆を米とともに炊き、炊きあがった豆ごはんをふきの葉で包み、葉の茎をひも代わりにして留める。持ち運びしやすい俵形にすることで、田植えなど農作業の合間に手軽に食べられるようにしている。田の神への供え物としてつくる際は、一月から十二月分と田の神の分を合わせて十三個をしょうけ(ざる)に盛って供えるという。小昼、つまり間食として食べる際も同じ形につくられる。
なぜこの形になったのか
伊賀地域では、田植えの折に水口へススキや栗の枝とともに「ふき俵」を供え、豊作を祈願し感謝する行事がおこなわれてきたと伝わる。大豆のように大粒の米が実るようにとの願いが込められているという。ふきの葉で包めば手を洗わずに食べられ、食べ終えた包みは自然に還るため、田畑での仕事に即した生活の知恵から生まれた形と考えられる。
食べに行く前に
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