ごはんもの
たこめし
Tako Meshi
淡路島から東播磨にかけて水揚げされるマダコを米と一緒に炊き込むご飯。夏場に旬を迎え、明石海峡の潮流にもまれた身は歯ごたえと甘みが増すとされ、生ダコのほか煮ダコや干しダコを使う地域もある。
- 発祥: 兵庫県
- 東京から西へ約430km
何でできているか
米にだし汁と調味料を合わせ、タコを入れて炊き込んだご飯で、淡路島や東播磨で親しまれてきた。タコの弾力ある歯ごたえと、だしを吸ったご飯のうまみが一体となった味わいで、生ダコや煮ダコ、干しダコなど地域によって使うタコが異なる。駅弁としても親しまれているという。米粒にだしの色が染み込み、見た目にも食欲をそそる仕上がりとなるという。淡路島や東播磨では、家庭ごとに受け継がれた味わいがあるという。
どう作るのか
米を研いで、通常の水加減になるようだし汁と調味料を合わせ、タコを入れて炊く。地域によっては生ダコの代わりに煮ダコや干しダコを使うこともある。通年食べられるが、マダコの最盛期である6~8月には特においしく味わえるという。タコとだしをセットにしたレトルト製品も販売され、学校給食にも取り入れられているという。米とタコを一緒に炊き込むことで、うまみが全体になじむという。
なぜこの形になったのか
播磨灘のマダコは明石海峡の潮流にもまれ、産卵に向けて栄養を蓄えるため6月から8月にかけて身に弾力と甘みが増すとされる。瀬戸内海のタコ漁は江戸時代にはすでに知られていたと記録があり、この炊き込みご飯は漁の後に下ごしらえの手間がかからない料理として作られていたという。今では家庭料理として広く定着している。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ兵庫県
- 明石焼小麦粉とじん粉、卵とだし汁を混ぜた生地でタコを包んで焼き、だし汁につけて食べる明石市の郷土料理。見た目はたこ焼きに似るが、ソースではなくだし汁につける点が大きな違いとされる。
- 赤穂の塩江戸時代に完成した入浜式塩田による、専業製塩の先駆けとされる塩。水尾と防潮堤で海水を制御し干満に左右されず作業できる画期的な仕組みで、300年にわたり日本の主要な製塩法であり続けたとされる。
- 播州ラーメンはっきり甘い醤油スープ。織物工場で働く女性たちに好まれて定着したと伝わる。
- 播州手延べそうめん太子町の斑鳩寺に伝わる文書には応永25年(1418年)の条に「サウメン」の記述があり、兵庫県内で最も古いそうめんの記録とされる。江戸時代の安永年間には龍野藩の許可業種として奨励され、播州平野の小麦・揖保川の水・赤穂の塩が産地としての土台になった。
- ぼたん鍋白と赤の合わせみそでとっただしに、猪肉と季節の野菜をたっぷり入れて煮る丹波篠山の鍋。粉山椒を効かせて食べることが多く、切り分けた猪肉を牡丹の花びらのように盛り付ける店もあるという。