惣菜
よこすか海軍カレー
Yokosuka Kaigun Curry
牛肉や鶏肉と野菜をとろみのあるカレーで煮込み、ごはんにかける横須賀市の料理。旧日本海軍の給食として脚気対策に導入されたカレーを再現したもので、平成の街おこしから名物になったと伝わる。
- 発祥: 神奈川県横須賀市
- 東京から南へ約50km
神奈川県横須賀市
何でできているか
牛肉または鶏肉に人参、玉ねぎ、じゃがいもを合わせ、カレー粉と小麦粉でとろみをつけてじっくり煮込んだカレーライスとされる。とろみが強く、ご飯にしっかりとからみやすいのが特徴で、サラダと牛乳を添えて提供されることが多い。家庭の定番料理でありながら、艦艇の厨房で兵士に供された献立を思わせる、実に食べ応えのある一皿とされる。
どう作るのか
肉と人参、玉ねぎ、じゃがいもをさいの目に切って炒めておく。牛脂で小麦粉をじっくり炒めてルウをつくり、カレー粉とスープ、炒めた具材を加えて弱火で煮込み、塩で味をととのえる。ご飯にかけ、チャツネなどを添えて食すのが基本で、栄養バランスをとるためサラダと牛乳をセットにして添えるのが、この土地ならではのならわしとなっている。
なぜこの形になったのか
白米中心の食事で脚気に悩んだ日本海軍が、栄養を補うためイギリス式のとろみのあるシチューを取り入れたのがはじまりと伝わる。揺れる船上でもこぼれにくいとろみは、実用の知恵でもあったと考えられている。退役した兵士が各地に広めたのち、海軍ゆかりの深いこの土地で、往時の献立をあらためて再現する形で、街の名物として仕立て直された。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
対比
同じ神奈川県
- ドリアバターライスに海老のクリーム煮をのせ、ホワイトソースとチーズをかけて焼く洋食。横浜のホテルで、体調の悪い客のために即興で作られたのが始まりと伝わる。海老の代わりに鶏肉やきのこを使う店もある。
- エビマヨ衣をつけて揚げたえびに、マヨネーズをベースにした甘いソースを絡める料理。広東料理の料理人が、アメリカで食べたマヨネーズがけのえび料理に納得がいかず、独自に作り直したのが始まりとされる。
- 牛鍋牛肉や豆腐、春菊などを味噌や醤油だれで最初から煮込む横浜市発祥の鍋料理。開港後に西洋の肉食文化と出会って生まれ、居酒屋の主人が牛鍋屋を開いたのが始まりと伝わる。
- ハリハリ漬け切り干し大根より太く切った「割り干し大根」を醤油だれに漬け込む、三浦半島の郷土料理。パリパリとした歯ざわりが名の由来とされ、大根の名産地三浦市で古くからつくられてきたという。
- へらへら団子薄力粉や白玉粉を練った平たい団子にあんをからめる横須賀市佐島の郷土菓子。夏の船祭りで豊漁と無病息災を願って神棚に供えられ、集まった親族とともに味わう習わしが残っている。
- 平塚系タンメン透き通った塩味のスープにほのかな酸味をきかせ、わかめと刻み玉ねぎをのせる。神奈川に一般的なとろみの強いタンメンとは違い、さらりとした汁が特徴で、平塚の中華店で親しまれてきたと伝わる。