惣菜
大山の豆腐料理
Oyama no Tofu Ryori
丹沢山系の清らかな水でつくる伊勢原市大山の豆腐料理。大山詣りの参拝客に振る舞われて名物となり、冷奴や湯豆腐、田楽など素材の味を生かした食べ方が受け継がれている。
- 発祥: 神奈川県伊勢原市
- 東京から南西へ約50km
神奈川県伊勢原市
何でできているか
主役は豆腐そのもの。丹沢山系の良質なわき水を生かして仕込まれる大山の豆腐は、水分を多く含んでとてもやわらかく、あっさりとした味わいが持ち味とされる。素材の味をそのまま楽しむ冷奴や湯豆腐が原点で、地元の山菜や柿と和えた白和え、みそだれで味わう田楽など、季節の食材と組み合わせた料理にも姿を変えて食卓にのぼる。
どう作るのか
冷奴は切った豆腐を皿に盛りつけ、醤油やポン酢、好みの薬味を添えるだけのごく簡素な一皿とされる。湯豆腐はだし汁や好みの具材を入れた鍋を煮立て、崩れやすい豆腐をやさしく温めながら食す。いずれも豆腐そのものの風味を引き立てる調理法で、地元の豆腐店が仕込んだできたての豆腐を味わうことが、旅の途中の何よりのごちそうとされている。
なぜこの形になったのか
大山は雨を呼びやすい地形から霊山として古くから信仰を集め、江戸時代には多くの参拝客が山詣りに訪れた。暑い時期に山道を歩く参拝客が手のひらの豆腐でのどを潤したのがはじまりと伝わり、宿でふるまわれた豆腐料理が旅人にたいそう喜ばれて土地の名物として定着したという。丹沢の清らかな水と信仰の道が結びついて生まれた、山の恵みを映す一品とされる。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
対比
同じ神奈川県
- ドリアバターライスに海老のクリーム煮をのせ、ホワイトソースとチーズをかけて焼く洋食。横浜のホテルで、体調の悪い客のために即興で作られたのが始まりと伝わる。海老の代わりに鶏肉やきのこを使う店もある。
- エビマヨ衣をつけて揚げたえびに、マヨネーズをベースにした甘いソースを絡める料理。広東料理の料理人が、アメリカで食べたマヨネーズがけのえび料理に納得がいかず、独自に作り直したのが始まりとされる。
- 牛鍋牛肉や豆腐、春菊などを味噌や醤油だれで最初から煮込む横浜市発祥の鍋料理。開港後に西洋の肉食文化と出会って生まれ、居酒屋の主人が牛鍋屋を開いたのが始まりと伝わる。
- ハリハリ漬け切り干し大根より太く切った「割り干し大根」を醤油だれに漬け込む、三浦半島の郷土料理。パリパリとした歯ざわりが名の由来とされ、大根の名産地三浦市で古くからつくられてきたという。
- へらへら団子薄力粉や白玉粉を練った平たい団子にあんをからめる横須賀市佐島の郷土菓子。夏の船祭りで豊漁と無病息災を願って神棚に供えられ、集まった親族とともに味わう習わしが残っている。
- 平塚系タンメン透き通った塩味のスープにほのかな酸味をきかせ、わかめと刻み玉ねぎをのせる。神奈川に一般的なとろみの強いタンメンとは違い、さらりとした汁が特徴で、平塚の中華店で親しまれてきたと伝わる。