ITADAKI ATLAS

惣菜

茹で落花生

Yude Rakkasei

殻付きのまま塩ゆでする秦野市周辺の郷土料理。日本で初めて落花生栽培が始まった土地で、出荷できない未熟豆を農家がおやつに茹でていたものが、冷凍商品化を機に広まったと伝わる。

  • 発祥: 神奈川県
  • 東京から南西へ約60km
神奈川県

何でできているか

殻付きのまま塩でじっくりゆでた落花生とされる。ゆでたてはしっとりと柔らかく、乾燥させて炒った落花生とはまったく異なるみずみずしい食感で、豆の甘みと塩気がじんわりと染み込んだ薄皮ごとそのまま食べられる。素材そのものの風味をダイレクトに味わえる、その年の収穫期のわずかな間しか楽しめない季節限定のごちそうとされる。

どう作るのか

水洗いした殻付きの落花生を、塩をたっぷり加えた湯で30分から1時間ほど、じっくりと弱火のままゆで続ける。ゆであがったらしっかりと湯を切り、粗熱をよくとってから殻をむき、薄皮ごとそのままいただく。乾燥させずにゆでたてを味わうのがこの料理の本質であり、収穫したばかりの豆のみずみずしさが生きる調理法とされる。

なぜこの形になったのか

火山灰が積もったこの土地の土壌が落花生の栽培に適していたことから、たばこなどの裏作や輪作として栽培がじわじわと広まっていった。出荷にまわせない未熟な豆を無駄にしないよう、農家がゆでておやつ代わりに食べていたのがはじまりと伝わり、収穫期のわずかな間だけ味わえる素朴な季節の楽しみとして地域に根付いてきた。

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