甘味
石垣団子
Ishigaki Dango
地粉にさつまいもを混ぜて蒸す相模原市の郷土菓子。さいころ状のさつまいもが石垣のように見えることから名がつき、農作業の合間のおやつ「おこじゅう」として親しまれてきたと伝わる。
- 発祥: 神奈川県相模原市
- 東京から西へ約40km
神奈川県相模原市
系譜
石垣団子へらへら団子
何でできているか
こねた地粉の生地にさいの目に切ったさつまいもをたっぷりと混ぜ込み、まるごとふかしあげたまんじゅうとされる。特別な材料を使わない、身近な粉といもだけの素朴な組み合わせながら、さつまいも自体の自然な甘みが生地全体にほんのりと広がり、蒸したてはほくほくとした食感で、実に飾らない優しい味わいが魅力の一品とされる。
どう作るのか
皮をむいたさつまいもをさいの目に切っておく。ベーキングパウダー、砂糖、塩を加えた小麦粉に水を入れてよくこね、切ったさつまいもを混ぜ込みながらひとまとめにして丸める。蒸し器でじっくりしっかりと蒸しあげれば完成となる。手順は至って簡単で、身近な材料だけで手早く作れる気軽さが受け継がれてきた理由のひとつだという。
なぜこの形になったのか
火山灰に覆われやせた台地が広がるこの土地では、稲作よりも麦やさつまいもの栽培がさかんで、地粉とさつまいもは暮らしに身近な食材であった。農作業の合間の軽食として、お金をかけずに楽しめるこの菓子が親しまれ、周辺に多かった石垣にさいの目のさつまいもが似ていることから、この名で呼ばれるようになったと伝わる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ神奈川県
- ドリアバターライスに海老のクリーム煮をのせ、ホワイトソースとチーズをかけて焼く洋食。横浜のホテルで、体調の悪い客のために即興で作られたのが始まりと伝わる。海老の代わりに鶏肉やきのこを使う店もある。
- エビマヨ衣をつけて揚げたえびに、マヨネーズをベースにした甘いソースを絡める料理。広東料理の料理人が、アメリカで食べたマヨネーズがけのえび料理に納得がいかず、独自に作り直したのが始まりとされる。
- 牛鍋牛肉や豆腐、春菊などを味噌や醤油だれで最初から煮込む横浜市発祥の鍋料理。開港後に西洋の肉食文化と出会って生まれ、居酒屋の主人が牛鍋屋を開いたのが始まりと伝わる。
- ハリハリ漬け切り干し大根より太く切った「割り干し大根」を醤油だれに漬け込む、三浦半島の郷土料理。パリパリとした歯ざわりが名の由来とされ、大根の名産地三浦市で古くからつくられてきたという。
- 平塚系タンメン透き通った塩味のスープにほのかな酸味をきかせ、わかめと刻み玉ねぎをのせる。神奈川に一般的なとろみの強いタンメンとは違い、さらりとした汁が特徴で、平塚の中華店で親しまれてきたと伝わる。