惣菜
シューマイ
Shumai
豚ひき肉やタマネギを皮で包んで蒸す横浜市の名物料理。中華街の点心にヒントを得た駅弁のシウマイが全国に知られるようになり、市民の食卓に今も深く根づいていると伝わる。
- 発祥: 神奈川県横浜市
神奈川県横浜市
系譜
何でできているか
よく練った豚ひき肉に、タマネギなどの具材と醤油、オイスターソースといった調味料を混ぜ合わせて作った肉だねを、薄い皮で包んで蒸しあげたシューマイとされる。上にグリーンピースをひと粒のせるのが定番の姿だが、地域によってはタネに練り込む作り方もあり、肉の弾力とタマネギの甘みが口の中でじゅわりと広がる、蒸したてが何よりのごちそうだという。
どう作るのか
よく練った豚ひき肉に、醤油やオイスターソースなどの調味料と刻んだタマネギを加え、粘りが出るまでしっかりと混ぜ合わせてタネを作る。薄く伸ばしたシューマイの皮でタネを丁寧に包み込み、蒸気の立った蒸し器でふっくらと蒸しあげれば完成となる。仕上げにグリーンピースを一粒のせるのが、昔ながらの定番の見た目とされている。
なぜこの形になったのか
開港とともに異国の文化が入り込んだこの港町には、古くから中華の食文化が根付く街並みが広がってきた。そこで供されていた点心をもとに、冷めてもおいしく食べられるよう工夫を重ねたシューマイが生まれ、持ち帰りやすい駅の売店とも結びついて、日常の食卓に浸透していった。港町らしい異文化の混ざり合いが生んだ一品といえる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
兄弟
同じ神奈川県
- ドリアバターライスに海老のクリーム煮をのせ、ホワイトソースとチーズをかけて焼く洋食。横浜のホテルで、体調の悪い客のために即興で作られたのが始まりと伝わる。海老の代わりに鶏肉やきのこを使う店もある。
- エビマヨ衣をつけて揚げたえびに、マヨネーズをベースにした甘いソースを絡める料理。広東料理の料理人が、アメリカで食べたマヨネーズがけのえび料理に納得がいかず、独自に作り直したのが始まりとされる。
- 牛鍋牛肉や豆腐、春菊などを味噌や醤油だれで最初から煮込む横浜市発祥の鍋料理。開港後に西洋の肉食文化と出会って生まれ、居酒屋の主人が牛鍋屋を開いたのが始まりと伝わる。
- ハリハリ漬け切り干し大根より太く切った「割り干し大根」を醤油だれに漬け込む、三浦半島の郷土料理。パリパリとした歯ざわりが名の由来とされ、大根の名産地三浦市で古くからつくられてきたという。
- へらへら団子薄力粉や白玉粉を練った平たい団子にあんをからめる横須賀市佐島の郷土菓子。夏の船祭りで豊漁と無病息災を願って神棚に供えられ、集まった親族とともに味わう習わしが残っている。
- 平塚系タンメン透き通った塩味のスープにほのかな酸味をきかせ、わかめと刻み玉ねぎをのせる。神奈川に一般的なとろみの強いタンメンとは違い、さらりとした汁が特徴で、平塚の中華店で親しまれてきたと伝わる。