肉 ── 和牛
上州牛
Joshu Gyu
黒毛和種と乳用種を交配させた牛で、群馬の丘陵地で放牧気味に育つ。山から湧き出る清らかな水を与えられることで、赤身の締まった、うまみの強い肉質になるとされる。地域団体商標としても登録されている銘柄である。
- 発祥: 群馬県
- 東京から北西へ約100km
何でできているか
黒毛和種と乳用種を交配させた牛で、群馬の丘陵地で放牧気味に育つ。山から湧き出る清らかな水を与えられることで、赤身の締まった、うまみの強い肉質になるとされる。霜降りの厚みより赤身の締まりで語られる、独特の位置づけの銘柄という。乳用種の血が入ることで肉質はやや締まった印象になるとされ、脂よりも赤身の弾力と味の濃さで評価されることが多い牛肉という。
どう作るのか
乳用種を交配に用いることで、黒毛和種単独よりも飼いやすい体質を持たせているとされる。群馬の丘陵地では放牧気味に牛を歩かせながら育て、山からの清らかな水を日々与える。運動量の多さと水質へのこだわりが、赤身の締まりを生む要因になっているという。放牧気味の飼い方により運動量が増える分、余分な脂肪がつきにくいとされ、水を豊富に飲ませることも赤身のみずみずしさにつながっているという。
なぜこの形になったのか
一説によると、群馬の丘陵地という起伏のある地形が、舎飼いよりも放牧気味の育て方を後押ししてきたとされる。山から湧き出る清らかな水が日常的に得られる土地柄も、この牛肉の味を支えてきたと読める。交配による飼いやすさと、丘陵地の水と地形という土地の条件が組み合わさった銘柄といえる。赤城山や榛名山など複数の山を抱える群馬の地形が、清らかな伏流水を各地で得やすくし、丘陵地での放牧的な飼い方とも相性がよかったと考えられる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ群馬県
- 藤岡ラーメンあっさりした醤油スープの中華そば。町の食堂文化に根付く。
- あまねじ甘く煮た小豆汁に、水で練った小麦粉の団子を落として煮込むおやつ。渋川市で主に食べられ、川場村では「あまだんご」と呼ぶ。農作業の合間にとる小昼飯の甘味として親しまれてきた。
- 鮎塩焼き群馬県魚の鮎を、生きたまま串にジグザグに刺して塩をふり、炭火で焼き上げたシンプルな一品。神流川の鮎は香り高く身が締まり、6月の解禁とともに県内外から食通が訪れる。
- 呉汁すりつぶした大豆の「呉」を、旬の野菜と一緒に味噌汁に加えて煮込む一品。大豆の産地・群馬で新豆の採れる秋から冬にかけて作られ、体を芯から温める栄養食として親しまれてきた。
- かて飯米に麦や豆、大根などの「かて」を加えて炊いたご飯。米不足の時代のかさ増し料理が起源で、現在は五目ご飯として親しまれる。学業成就を願う天神講の日に供されることが多い。
- ソースカツ丼鰻のたれにウスターソースを合わせたオリジナルソースにくぐらせた豚ヒレカツを、ご飯にのせた丼。織物業の街・桐生市で出前のごちそうとして広まり、県内各地に定着した。