肉 ── 和牛
会津牛
Aizu Gyu
会津盆地で育つ黒毛和種の去勢・雌牛。地元産の稲わらを中心とした飼料を与えられ、盆地特有の寒暖差の大きい気候が肥育に適するとされる、福島県を代表する銘柄。首都圏での引き合いも増えているという。
- 発祥: 福島県会津若松市
- 東京から北へ約200km
福島県会津若松市
何でできているか
会津盆地で育つ黒毛和種の去勢牛・雌牛。地元産の稲わらを中心とした飼料で育てられ、盆地特有の寒暖差の大きい気候が肥育に適するとされる。福島県を代表する銘柄として、首都圏での引き合いも増えているという。脂は控えめでも赤身にはしっかりとした旨みが乗るとされ、稲わら飼料由来の穏やかな甘みが後味に残るという声もある牛肉という。
どう作るのか
地元産の稲わらを主体に、盆地の生産者が一頭ずつ丁寧に肥育する。冬は底冷えし夏は蒸し暑い盆地特有の寒暖差の中で、牛はゆっくりと体に脂を蓄えていくとされる。稲わらという身近な資源を無駄なく飼料に回す、盆地の農業の営みと結びついた肥育の形とされる。生産者ごとに稲わらの与え方や配合の工夫が異なるとされ、盆地の湿った空気の中で牛舎の管理にも細かな気配りが求められるという。
なぜこの形になったのか
一説によると、四方を山に囲まれた会津盆地の地形が夏冬の寒暖差を大きくし、その環境が牛の肥育に適した条件を生んできたとされる。稲作の盛んな土地で出る稲わらを飼料に回す循環も、この土地ならではの営みという。盆地の気候と稲作という二つの土地の因果が、会津牛の肉質を支えてきたと読める。猪苗代湖や磐梯山に近い盆地特有の湿潤な気候も、牧草や稲の生育を助け、結果として飼料の質を安定させてきた土地の条件と読める。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ福島県
- 会津ラーメン手打ちの平打ち太麺と、澄んだ醤油スープ。会津若松市の食堂が横浜で覚えた味を持ち帰ったのがはじまりとされる、喜多方とは別に育った会津地方のもう一つの中華そば。
- 会津カレー焼きそば福島県会津若松市で広まったソース焼きそばにカレーのルーをのせる一皿。食堂「トミーフード」が焼きそばにカレーをかけて出したのが始まりとされ、安さとボリュームで若者を中心に人気を集めたと伝わる。
- 会津地鶏平家の落人が会津に持ち込んだと伝わる系統で、絶滅寸前だったところを福島県が保護し交配・改良を重ねて作出したとされる。90〜170日ほどかけて丁寧に肥育されるという。
- ソースカツ丼(会津)とろみのある甘辛ソースをたっぷりかけた会津のソースカツ丼。由来は複数説あり定まっていないが、大正期の洋食文化を土台に、会津の日常の中で磨かれてきたとされる郷土の味である。
- 会津山塩ラーメン温泉水から作る山塩を使った塩ラーメン。まろやかな塩気が特徴。
- あんこうのとも和えあんこうの肝をフライパンで炒って味噌と砂糖を加えて練り、ゆでたあんこうの身と切り干し大根に絡める相馬の料理。もとは5月の田植えを手伝ってくれた人たちへのご馳走として振る舞われていたという。