肉 ── 和牛
阿波牛
Awa Gyu
徳島県内で肥育される血統明確な黒毛和種。昭和37年の東京食肉市場での共励会出品を機に評価を高めたとされ、しっとりときめ細かな肉質と適度な脂が特徴という。格付けはA5・A4・B5・B4規格に限られるとされる。
- 発祥: 徳島県
- 東京から西へ約510km
何でできているか
徳島県内で肥育される血統明確な黒毛和種。しっとりときめ細かな肉質と適度な脂が特徴とされる。格付けはA5・A4・B5・B4規格に限られるとされ、極端な霜降りよりもしっとりとした質感で語られることの多い牛肉という。きめ細かな肉質は舌の上でしっとりとした食感を残すとされ、脂の甘さより赤身の旨みで記憶に残ることが多い牛肉という。
どう作るのか
血統の明確な牛を選び、徳島県内の生産者が肥育する。昭和37年の東京食肉市場での共励会出品を機に評価を高めたとされ、以来、格付けをA5・A4・B5・B4規格に限定することで、一定水準以上の肉質だけを阿波牛として流通させる体制がとられているという。血統の管理と格付けの絞り込みが両輪になっている。血統の明確な牛だけを選ぶため、生産者は交配の記録を細かく管理しているとされ、格付けで基準に届かなかった牛は別の呼び名で流通するという。
なぜこの形になったのか
一説によると、昭和37年に東京の食肉市場で行われた共励会に出品したことが、遠く離れた徳島の牛肉の評価を全国に広める転機になったとされる。格付けを上位規格に限定するという線引きも、その評価に見合う品質を保ち続けるための工夫と読める。四国の中でも早くから県外の市場を意識してきた銘柄といえる。吉野川流域の豊かな水と、四国山地に囲まれた盆地状の気候が、牛の飼育に適した穏やかな環境を用意してきたと考えられている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ徳島県
- あめごのひらら焼き平たい石をかまどで数時間熱し、味噌で土手をつくってあめごや岩豆腐、こんにゃくを焼く祖谷地方の野外料理。平石を「ひらら」と呼ぶことが名の由来とされ、来客をもてなす料理として親しまれてきたという。
- 阿波晩茶徳島県那賀町・上勝町に伝わる、乳酸菌で発酵させる後発酵茶。夏以降に摘んだ硬めの葉を茹でて木桶に漬け込み、10日から2週間ほど乳酸発酵させたあと天日で干して作られ、爽やかな酸味を持つとされる。
- 阿波美豚標高400メートルの徳島県阿波市の山中で、米を中心とした飼料を与えて育てる豚。飼育担当者が日々飼料の配合を調整し、ストレスの少ない環境と遺伝子組み換え作物を避ける飼育を心がけているとされる。
- 阿波のいとこ煮一度ゆでてから干した「ゆで干し」のさつまいもを水で戻し、小豆と弱火で2時間ほど炊き合わせる。冬に乾物づくりが盛んな徳島らしく、うま味が凝縮した干し芋を使う体の温まる副菜とされる。
- 阿波ういろあんに上新粉や阿波和三盆などを加えて型に流し、蒸し上げるもちもちとした菓子。江戸期に阿波和三盆が完成した祝いにつくられ始めたとされ、名古屋や山口にも同系統のういろうがあるという。
- 阿波尾鶏徳島に古くからいた赤笹系の軍鶏を改良・固定し、白色プリマスロックと交雑して作られたとされる。JAS規格の基準どおり75日以上かけて育てられ、出荷羽数は全国有数という。