発酵・保存 ── 漬物
野沢菜漬け
Nozawana-zuke
信州の冬を越すために大量に仕込む青菜の漬物。野沢温泉村に伝わった天王寺かぶが高冷地の気候で葉と茎だけを大きく育てる変わり種になり、霜に当たるほど甘く柔らかくなるという。
- 発祥: 長野県下高井郡野沢温泉村
- 東京から北西へ約180km
長野県下高井郡野沢温泉村
何でできているか
野沢菜と塩、それに焼酎を少し加えて漬け込む。原種は江戸時代に京都から持ち帰られた天王寺かぶだったとされるが、標高600メートル近い野沢温泉村の気候で根が育たず、葉と茎だけが大きくなる変わり種になったという。9月に種をまいた野沢菜は大きなものだと1メートルにも育ち、霜に当たった葉は甘みとぬめりを増して、漬け上がりはべっ甲色に染まっていく。
どう作るのか
11月23日を過ぎて霜が降りるのを待ってから収穫し、1枚ずつ丁寧に洗う「お菜洗い」は北信州の冬を告げる風物詩とされる。一石桶と呼ばれる大きな桶で大量に漬け込み、焼酎はかび止めの役目を果たすという。仕込みから2〜3週間で食べられるが、乳酸発酵が進んで味がなじむのは年末年始の頃で、春先まで置いた古漬けは酸味が強まり炒めて食べることも多い。
なぜこの形になったのか
冬になると畑から青いものが一切とれなくなる信州の内陸部では、晩秋のうちに大量の漬物を仕込んでおく必要があった。「お葉漬け」と呼ばれる菜類の漬物文化には稲核菜や源助かぶ菜、木曽菜などいくつもの型があるが、野沢菜漬けはその代表格として県内全域に広がり、ふるさとの味、おふくろの味として深く根付いているという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ長野県
- 安養寺ラーメン信州味噌のルーツとされる安養寺味噌を主役に据えた、佐久の味噌ラーメン。
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- 干しかぼちゃのえごま和え短冊切りにしたかぼちゃをからからになるまで天日に干し、水で戻してすったえごまで和える鬼無里地域の保存食。冬に腐りやすいかぼちゃを保存用に干す知恵から生まれ、煮物やおやきの具にも使われるという。
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