甘味
赤餅
Aka Mochi
赤みを帯びたもろこし粉を湯で練り、だんご状にゆでてあんこやきなこをまぶす餅。稲や小麦が育ちにくい水害の多い地域で、もろこしだけが被害を免れたことから主食代わりに食べられてきた。
- 発祥: 茨城県常陸太田市
- 東京から北東へ約120km
茨城県常陸太田市
何でできているか
赤もろこし(コーリャン)の粉をお湯でこねてだんご状にし、ゆでてあんこやきなこをまぶした赤紫色の餅とされる。稲や小麦が育ちにくい水害の多い地域でも育つもろこしを使った、素朴で腹持ちのよい味わいが特徴で、米が十分にとれなかった時代には主食代わりやおやつとして親しまれてきた、この地ならではの一品として伝わる。
どう作るのか
もろこし粉をお湯でよく練り、直径5cm・厚さ1cmほどのだんご状にまとめ、中央を少しへこませてから沸騰した湯でゆでる。赤く色づいただんごが浮いてきたらすくい上げ、熱いうちにあんこやきなこをまぶして食べる。冷めるとかたくなるため、温かいうちに食べるのが基本で、かたくなった場合は再びゆでて柔らかくしてから食べる。
なぜこの形になったのか
利根川や那珂川、久慈川の流域は大雨のたびに洪水に見舞われ、多くの作物が不作になったが、背丈の高いもろこしだけは水害を免れやすかったことから、水害の多いこの地で盛んに栽培されるようになったと伝わる。米があまりとれなかった時代の主食代わりとして根づき、いまはもろこし粉の入手が難しく、学校の食文化授業で継承されている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ茨城県
- あんこう鍋あんこうの身や皮、肝、胃袋などを野菜と煮る、茨城県北の冬の鍋。漁師が船上で食べたどぶ汁を、食べやすく仕上げたものとされる。味噌仕立てと醤油仕立てがある。旬は11月から3月ごろにあたる。
- あんこうの共酢ゆでたアンコウの身やヒレ、肝など複数の部位を、肝を練り込んだ酢味噌につけて食べる北部地域の冬の料理。西のフグ東のアンコウと並び称される茨城の冬の味覚として親しまれる。
- がりがりなます大根を「鬼おろし」という竹製のおろし器で粗くガリガリとすりおろし、酢漬けの魚と和えるなます。粗い食感が身上で、正月など人が集まる席でよく振る舞われてきた。ボラやコイが使われることもある。
- 五目いなりずし油揚げに、人参やごぼう、しいたけを混ぜ込んだ酢飯を詰めたいなりずし。笠間稲荷神社の門前町・笠間市では、そばやくるみも加えた華やかな具で古くから参詣客をもてなしてきたと伝わる。
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