ITADAKI ATLAS

鍋・汁もの

いもの子汁

Imo no Ko Jiru

秋に旬を迎えるさといもを鶏肉や豆腐、大根、にんじんとともに醤油味で煮込む。さといも栽培に適した北上川流域の秋の味覚で、川岸に集まって鍋を囲む「芋煮会」が今も北上市二子地区で受け継がれている。

  • 発祥: 岩手県北上市
  • 東京から北へ約420km
岩手県北上市

何でできているか

秋に旬を迎えるさといもを、にんじんや大根、ごぼう、きのこ、こんにゃく、豆腐、鶏肉などとひと口大に切って煮込んだ、北上川流域の汁物とされる。一杯で多彩な食材を摂れる栄養豊富な料理とされ、「二子さといも」はねっとりやわらかい舌ざわり、「津志田芋」はホクホクした食感と、産地によって味わいが異なるという。さといもの歴史は米より古いとも伝わる。

どう作るのか

さといも、大根、にんじん、ごぼう、木綿豆腐、鶏肉などを煮込み、しょうゆで味をつける。豚肉や味噌を入れる地域もあるとされる。北上市二子地区ではさといもの味をしっかり味わえるよう、皮はこそぐようにむき、さといも以外の根菜を入れずにつくる仕立て方が伝わるといい、川岸に集まってつくる「芋煮会」が催されるという。

なぜこの形になったのか

北上川流域はさといもの生産に向いた土壌で、昔から多く栽培されてきたと伝わる。稲刈り後など農作業が一段落した時や、人が集まる際のごちそうとして振る舞われ、身体を温める料理としても親しまれてきたという。北上川の川岸にグループで集まってこの汁を食す風習が、秋の風物詩として今も続いていると考えられ、十五夜に餅ではなく芋を供える地域もあるという。

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